歌いたくても歌えないよる
うたうたいは血と指で絵を描く
石のうえに

詠みたくても詠めないよる
詩人は枝をうちならす
懐かしいリズムで

描きたくても描けないよる
絵かきは文字を ....
夜を渡ってくる
飛行機のために
夜毎、灯りがともされる

ここへ舞い降りよと
目印となって誘導する

人はなぜ
夜を渡りたがるのだろう
  白い馬が
  眼をとじて横たわっている
  柔らかな草の緑
  露薫る朝につつまれ



  あなたの夢の頁は
  遠くからの風にはらり捲れる
  はじまりから終わりまで ....
眠れない夜が
あるよね



あなたを
もとめている





ふざけていないの





眠れない夜がある
明日に
何も 考えてはいない
見ているものは美しい気がする
夢を そして 見るだろう  
故郷の土を脳裏に感じさせられながら
煙草をすっている間考えたんだ
天気の良い日ばかりでは無い事を

世界はちょうど良い硬さでバラバラにならずに済んでいるが
手綱を緩めたら僕をおいて走り去ってゆくことを

ちょうどバランスのと ....
すべらかな曲線の感触を
薬指は覚えている
残り香は闇にほどけて
薄らいでいくというのに

互いのささやかな湿度を
夜ごと貪り合った
決して同じではない温度が
夜ごと擦れ違った

 ....
色彩が夢現の境を決める
柔らかな産毛がつやつやと光り
躊躇うようにそこにあるもの

黄金の液体はさらさらと流れる
破裂しそうな伸縮音

ざらついた肌 伝わる重み
鮮やかすぎるために拒ん ....
健全さという 毒を飲んだら
ことばが すべり落ちた
仮面の外側を 冷や汗のように すべり落ちる

常識という 毒を飲んだら
ことばが 抜き取られた
他人の口に 語られたように 抜き取ら ....
窓から覗くこころ

静謐と違えるような濃紺の夜空に
規則正しい月の呼吸音
今ここにあった形はもうここに無く
冴えた輪郭は残像でしかない

バスルームにたゆたう湯気

水面の上下で冷た ....
返信! しづらい!
お前からのメールの前で俺は立ち往生する
返信! しなきゃいけないのに
返信! してお前を助けなきゃいけないのに
俺はメールが打てない お前を助ける有効な対策が打てない
お ....
読みかけの本の
開いたページのすぐ横に
わたしを置き忘れてしまった
駅に着く頃
あ、しまったと気付くが
頭はどうしてもあの電車に乗りたがる

今日は座れた
昨日は座れなかったからね
 ....
宇宙を売っ払って 天国にしのびこんでいよう 
それはあっという間の出来事
はなびらがお金の代わり なけなしの花で 
小麦粉を買ってこようか
ホワイトホールの入り口付近 
なぜだか粉々 
押 ....
すばらしい
愛を見つけた
このため僕は
幸福だ

春も来た
桜の季節
このため僕は
幸福だ

愛のこと
を歌っている
このため僕は
幸福だ

夢のよう
に感じている
 ....
風のしるし
群青の海は、無辺の解放区


人の言う
海の どこかにえがかれているという 境界線を追う
海鳥の巨きな瞳に
偽りは ゆるされず


    線など  ありはしないのです ....
一枚一枚じぶんをひきはがしてゆく

夜の電車の窓に映った
つり革にぶら下がった幽体
遊隊を離脱し
こんなところに居たのか

勘違いした片恋の記憶
まだ薄皮がひりひりと痛むが
おわらい ....
ヒカルリズミカル刻々 音など立てずに滑らかに
 ヒカルリズミカル刻々 素顔の中に陰りに満たしたり リズミカルヒカル

  仲良しというより 繋がっている 味方の光 余韻の光
  メッセージの反 ....
英字新聞読んでいるふりしている 生きるだけの塩と
砂糖とたんぱく質
ミネラルとビタミン
水があればいい
それとテキスト
これが重要だ
生きることに勇気を与え
いのちの滋養となるものがいい
働くことに力あふれ
休むこ ....
緑の角柱

ビルの屋根
聳える街の
ショー・ウインドー
マネキンガールの姿には
なんとなく
緑の角柱のように
細い姿が浮かんだ
川の流れの水色に
澄んだ水が
ショー・ウィンドーの ....
僕は
幸之介(ゆきのすけ)です

イケメンでしょ?


僕は
この間
引っ越して来たんだ

僕だけの
いいおうちをもらったんだよ


僕はね
いつも笑ってるんだ

笑顔は
笑顔を生むんだって

 ....
盛りそばを給仕するリリー

白い歯を見せてほほ笑む

今日はお客が少ない

そう思って、笑顔を絶やさないリリー


秋は深く青春の風のような

リリー

見上げれば青い空白い ....
鷹の爪がむねを突き刺した  純粋が なあ 零れてたぜ
あくびがでる話さ 気長に旅支度しよう  人形は置いてってくれ
飲干した空き缶がぺこっとおじぎしてる なぜか 弱ってる
そんな不恰好な ....
長袖ビュンビュン

半袖ぴゅんぴゅん

お洒落じゃないから同じような柄ばかりの

シャツたち

ズボンもこれからの季節はずっと

うねうねコーデュロイを色違い二本

これから寒 ....
腐臭が届かぬ場所にいれば
それは美しい光景かも知れない
死も崩壊も距離によって美となる
心を持たなければさらに美しい

わずかな罪悪感を
わずかな金に置き換えて
他人事の神々たちが
安 ....
  国
  という言葉がいま浮かんだけれど
  どうしたものか思案している



  一ヶ月近く洗っていない
  ランチョンマットには三箇所の染みがついているが
  それでも洗 ....
いつからあるか給水塔
コンクリートで固められ、
一二本のピラスター(付け柱)
誰が呼んだか丘のクラウン
二基一対の給水塔

昭和どころか大正の
遙か昔の古城のよう
異様な風貌の建造物で ....
インドに
あって
たかい
ほうせき
ザモリン

ザモリン
たかい
インドに
あって
たかい
ほうせき
ザモリン

すいとう

おとすと
われて
みずが
しみて ....
ほかでもないあなたと
どうしようもなくなりたい
雨の日に雨だれを数えながら飢えていくのもいいし
乾いた日に蟻をつかまえて拷問するのもいい
湿った毛布のなかで賞味期限の切れたひき肉みたいに絡 ....
ルネ・マグリットの明瞭な形象
目に見える思考 大量の発汗
狂態と円錐形の構贓物と
立体部品の組み合わせによる人体

言葉とイメージの形象は
解析不能な現実と邂逅し、
理解不能な所産と謎め ....
カマキリさんのおすすめリスト(347)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜たち- はるな自由詩612-10-23
航空灯火- そらの珊 ...自由詩1012-10-23
白い馬- 草野春心自由詩8*12-10-23
眠れない夜がある- 鵜飼千代 ...自由詩21*12-10-23
どうしようもない家賃- 番田 自由詩212-10-23
洗濯物は乾かない- 梅昆布茶自由詩1812-10-18
月の滴る夜- nonya自由詩21*12-10-11
果実- 中村葵自由詩412-10-11
abuse- 月音自由詩312-10-11
機械と水- 中村葵自由詩12*12-10-9
へんしんしづらい- 新守山ダ ...自由詩1312-10-2
ギブ・ミー・シェルター- テシノ自由詩412-10-2
コンドルドライブ- マーブル自由詩312-10-2
すばらしい- 舞蛍等自由詩9*12-10-1
ウミネコの国- 月乃助自由詩8*12-9-26
脱皮の記憶- 梅昆布茶自由詩1812-9-26
ヒカルリズミカル刻々- 朝焼彩茜 ...自由詩912-9-26
英字新聞読んでいるふりしている- 北大路京 ...自由詩912-9-26
- 渡辺亘自由詩612-9-26
緑の角柱- 生田 稔自由詩712-9-26
僕は- ジュリエ ...携帯写真+ ...2*12-9-25
蕎麦屋のりりー- 生田 稔自由詩7*12-9-25
ソリストアゲイン- マーブル自由詩4*12-9-25
ころもがえ- 灰泥軽茶自由詩9*12-9-25
安全圏の神々- 自由詩512-9-24
ことのなりゆき- 草野春心自由詩1212-9-20
おかの上のクラウン- ……とあ ...自由詩11*12-9-17
ザモリンの宝石- 6自由詩312-9-17
- はるな自由詩1212-9-16
頭に絆創膏を貼った猿の見る白日夢- ……とあ ...自由詩10*12-8-30

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