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悪ガキども、武器を手に取れ、思考の虐殺を開始しよう、俺たちは衝動に従う、自分を突き動かすものを信じる、思考は時により、心を縛り付ける鎖になる、そんなものはもう捨てちまおう、俺たちは思考を乗り越えた ....
ポケットの中で小銭を弄ぶ癖をやめたのは微かに耳に届く金属音が命を削っている気がしたからで、それについては正しいとも間違いとも考えてはいない、ひとつひとつのポケットはずいぶんと軽くなった、小銭をあま ....
どこかの駅で誰かとすれ違うためだけに生まれてきた
やあ、と言葉を交わし合うこともなく
親密な他人と認め合うような
静かな笑みを交わし合うこともなく
その目に
特有の孤独を共有することもな ....
偽物のイマジンが街を闊歩している
俺はガイガーカウンターを海馬に埋め込んで
徹底的に感染を拒否する
ヒステリックな世間の声
真剣さこそが真実だと
信じて疑いもしなかったやつら
パリコレ ....
眼球のピントは崩れ
右目と左目があさっての方を見る
世界は歪んでいる
その目には確かにそう見える
交通課の事故処理ばかりを目にした一日
救急車で運ばれる誰かの呻き声
深刻そうな顔し ....
騒々しい球体がずっと頭蓋骨のあちこちを転がり続けているみたいな目覚め、ふやけた景色が見覚えのあるものに戻るまで起きていないふりをして憂鬱をやり過ごし、生存確認のような慎重さで身体を起こし気温の低さ ....
あなたは世界をかくすほどの傘をさして
しのび足のような雨のなかを歩いている
ひらひらするくるぶしまでのスカートはすこしだけ濡れて
きれいにふちどられたショートケーキのようだ
つばめは果 ....
閉ざされたままの部屋の、すりガラスの小さな窓のついたキッチンの床に腰を下ろして、目を開けている時に見える夢にうつつを抜かしていた、部屋は隙間風ばかりで寒く、記憶とともに凍てついていて、それはもはや ....
老いた肉食獣の牙のみで作られた寝台に横たわり、遺伝子に染みついた生温かい血の記憶を弄っていると、脳味噌の隙間に瞬く光がある、針の先のような小さなそれは、けれど深くまで届くような鋭さも感じさせる、俺 ....
亡骸の幻影を抱いて
流木の間を
記憶を縫い取るように歩く
靴底を受け止める
砂浜の感触は優しく
けれど
優しさというのは
時折
無関心と同じで
巡回機のようなカモメたち
薄 ....
見知らぬ駅に降り立つ夢、駅の名も、電信柱に括りつけられたスピーカーから流れているローカルラジオの内容も、その時電話していた相手の名前も、その内容も、駅側のモニュメントのところで出会った年配の男のこ ....
瞬きのように
古い明かりが
点滅を始めて
一日のおわりの
非常信号みたいに
すべての支度は終わった
あとは眠るだけ
眠りなどしないだろう
往生際は悪いほうが潔い
ほんとうに美徳と ....
波を押し返そうとするみたいに冷たい風がひっきりなしに吹き付ける二月の海岸には僕ら以外人っ子ひとり居なくて、そのせいで僕たちは足跡ひとつついていない砂の上を多少の引け目を感じながらずっと、アイロニカ ....
薄暗い部屋に降り積もるものは
決して言葉には変えられないものだから
静かに瞳を閉じて
それが浸透するのを待ちなさい
あなたは自らそれを
うたにしようとしてはならない
血に変わる前に解き ....
俺はいつでも
時限式の爆弾をこめかみに隠している
作ったのは間違いなく俺自身だが
どれぐらいで爆発するのかは全く判らない
シリアスに活動している
シリアスに活動していると
時々そういう ....
公園の遊歩道の落葉はもう、絶えず踏みしだかれてかたちを無くしかけていた、きみはおれの先を歩く感じで、ただただどこかを目指して歩いているだけだった、木々の装いや、広場での出来事はもう、会話のきっかけ ....
ふたたび目覚めたときには
世界は様変わりしているだろう
おまえは目を見開いて
そのひとつひとつを心ゆくまで確かめることだろう
進化の過程に
われわれは必要ない
疑似餌を食らった ....
きみはうす汚れた扉にもたれるのをやめて
新しいにおいのする通りのほうへと急いだ
おれは正体の知れないジレンマにすこしとまどったあと
洗面台で昨日の夢をようやく洗い落とした
冬の街は ....
首長流の頸椎の隙間から零れ落ちたアナコンダが、寝床でのた打ち回る俺を飲み込もうと目を黄色くしている、集中しているやつの口から小さな呼吸音が漏れているのが聞こえる、最期の瞬間に人は何を思うのだろうと ....
幽霊の見える日、洗面所の鏡を万遍無く塗り潰して、どこからか忍び込んだ鼠が食い破った洗顔フォームのチューブをごみ箱に投げ込んだ、太陽が顔を見せる時間があまりなかった日、深く息を吸い込んだら黴の臭いを ....
イルーガルな魔法に手を染めて粘度の高い夜の海に漂っている―眼球の裏にはバッタが棲みついて視神経を齧るたびに貫くような痛みが走る、きみに送った手紙にはたいしたことは書けなかった、それは意地と言えば意 ....
無頭症の胎児の寝息が内耳で呪詛になる日、罫線の中の鉛筆の芯は血のように赤く、「ねえ君、亡霊はきっと足音を立てないのが正解」と、置手紙の文面にあるのは、手を振るよりもずっと痛みに満ちたさよならの意思 ....
さあ、とくと御覧あれ、なに、遠慮は無用だ、その辺の連中よりも、俺は見られることにはずいぶんと慣れている、もしもそういうことを気にしているのなら、君、本当に、少しも気など使う必要はないんだよ、特に関 ....
行方不明者の残した手紙は
どんな気持ちで読めばいいのかわからない
閉じ込めた引き出しは空っとぼけている
ソプラノのリコーダー、その割れた吹き口の残骸、観賞用のナイフみたいな役立たずの ....
清く正しく生きようとするやつが気に入らねえ
欲ボケて腹の弛んだ肉玉も気に入らねえ
政治家のケツをブログで突っついてるやつが気に入らねえ
海外ボランティア活動に志願するやつが気に入らねえ
....
子供たちはそれぞれに武器を手にして、頭を押さえつけてきた街の中に飛び出していった、程なくいくつもの銃声がこだまする、男の声、女の声、年寄の…さまざまな悲鳴がビル街を跳躍して夜空の黒の中へ消えて ....
マーガレット色の街灯が
午前三時の路上で
墜ちた月のように佇んでいる
ジンの酔いは
俺のこめかみを
左から右へ真っ直ぐに射貫いて
思考がそこから全部漏れていく
....
開き直って、当たり前のことを言う
そんなの詩人のやることじゃない
文法に縛られ、添削に精を出す
そんなの詩人のやることじゃない
奇をてらって、珍妙な改行、記号の羅列
そんなの詩人のや ....
沈殿と沈黙の
まだらの模様が
僅かに振動しながら
消えていくまぶたの裏
かすれた声の行き先
天井のすみの薄暗がりに
待ちぼうけ食らった今夜の夢は
濡れ続ける表通りの街灯の ....
消防車のサイレンが街にこだまする真夜中
自発的な夢遊病のゲバラのシャツを着たガキどもが溢れ出て
革命とは程遠い犯行を繰り返す、おお
体制にとって彼らの存在は引っ掻き傷にもならない
....
アラガイsさんのホロウ・シカエルボクさんおすすめリスト
(246)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ボロボロに転がれ詩人症の骸
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
20-4-26
金属のリズムに違和感があるのはあたりまえ
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
20-4-23
どこかの駅で誰かとすれ違うためだけに生まれてきた
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
20-4-14
満足できない
-
ホロウ・ ...
自由詩
4*
20-3-29
耳の傾け方を習うのは何よりも難しい
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
20-3-12
アイ・ガット・リズム
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
20-3-5
雨の日、うつくしい使者と
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ホロウ・ ...
自由詩
8*
20-3-1
画用紙の上に散らばっていくクレパス
-
ホロウ・ ...
自由詩
1*
20-2-27
血塗れの船で果てしない海を渡れ
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
20-2-23
今夜、この砂浜に座って
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ホロウ・ ...
自由詩
6*
20-2-20
ないものがあらゆるものを塗り潰す
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
20-2-18
アラウンドアバウトミッドナイト
-
ホロウ・ ...
自由詩
4*
20-2-16
あの娘は灰色の中に消えた
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
20-2-13
わたしたちは死体のようにただ希望を受け止める
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
20-2-6
バッド・ニュースばかりのページは確かに何かを掻き立てるものさ
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
19-12-22
遭難
-
ホロウ・ ...
自由詩
1*
19-12-19
死はない、死はない、知らない
-
ホロウ・ ...
自由詩
4*
19-12-15
そしてがらんとした部屋のなかだけが
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ホロウ・ ...
自由詩
5*
19-12-13
妙に冷めた口をきくやつらばかりだ
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
19-12-8
幽霊の見える日、洗面所の鏡を万遍無く塗り潰して。
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
19-12-5
(だから、あなたに会うたび、ラプソディを打ち鳴らすよう)
-
ホロウ・ ...
自由詩
1*
19-12-1
砂の中のスイム、充血した水晶体、それから脈絡のない明け方の夢
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ホロウ・ ...
自由詩
1*
19-11-24
バッド・アティチュード
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
19-5-13
九分九厘、最終出口
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
19-5-3
ヘイト浅漬け
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ホロウ・ ...
自由詩
5+*
17-6-18
引き算の挙句、最後に記入される解答となるために
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ホロウ・ ...
自由詩
4*
17-1-5
銃を取れ(それがどんな感情だろうと)
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ホロウ・ ...
自由詩
10*
16-12-24
愚か者の涙
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
16-8-29
「そしていま、最後の曲が消えた」
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
16-5-30
Side_by_side
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
16-5-21
1
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