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静かに
のたうちながら
瞬間に
翻るものたち
薄明かりの
下で
くるくる
くるくる
退屈しのぎ
口にした旋律は
出鱈目なものだった
二度とない
軌跡を描いて ....
触れるだけで音も無く切れる鮮やかな刃先が咽喉元にあるかのような心境だ、ほら、勘付いているだろう、ただの亀裂だったものが次第に音を立てて崩れていきそうな予感に。デッド・ラインのすぐそばにもう ....
空は、終わっているものたちで溢れていて、術のない鳥たちが嘆きながら羽ばたいている、雨模様から懸命に抜け出そうとする太陽は、幸せを主張しすぎて磨耗した群衆を疲れさせている、誰の言葉も届くこと ....
書き連ねられた言葉には偽りがあるだろう、それが真に正直な思いなら初めから言葉などに化けはしないだろう、何か引っかかるものがあるからこそそいつは言葉に化けた、正直な言葉など万にひとつ ....
夜はまるでペテンのようで、目に映るものすべてがいけ好かなかった、齧りかけの林檎は放置された他殺体みたいでもう口にするつもりなどなかった、脳味噌にしのびこむサッドネスの形態はタペスト ....
鈍重な静寂が
沈痛な壁に反響して
この部屋は死人の居ない葬式のようだ
つい数分前の
ヨーロッパのロックの記憶も
たいした穴を開けることは出来なかった
たいした穴を開ける ....
青白く痩せた肉体が
強い熱で焼きつけられたような木立の影
生命の湿気を含んだ呼気は
生まれたそばから掻き消えてゆく
君の祈りを
君の祈りを
君の祈り ....
輪郭だけを残した巨大な廃屋の片隅の暗がりで、静かに、感触を確かめるような律動が忘れては思い出されるかのように気紛れに行われている朝のように見える暮れ方のこと、一口だけ齧られた林 ....
古い記憶の欠片が堆積してモスグリーンの湿地帯となり、そこに棲むあらゆる生物たちはどこかしら駄目だ、あるものは上手く見ることが出来ないか、もしくは完全に目が潰れているか、機能 ....
路面の亀裂に染み込んだ今朝の雨が、死せる魂のように空へ帰る頃、街角にはありふれたゴスペルが流れ、側溝には破り捨てられた誰かの診断書、飲み干されたBOSSの缶コーヒー、高いヒールで足 ....
「何故」と「どうして」が泳いでる部屋の中、一日はまたなに一つ進行せずに過ぎてゆく、仰向けに横たわった俺はまるで、生きながら土葬された哀れな亡骸のようだ、ソリッドなギターロックが ....
午前四時だろうと暑いし暗がりだけど空は晴れていてだけど脳味噌の中じゃ狂気の入物がいまにもあふれそうで振動を与えないようにと必死で対策を講じている、暗闇の中ディスプレイに目を凝ら ....
そいつは生まれてすぐに
数十年前に潰れた廃棄工場の
錆びた中古車の中に置き去りにされた
有刺鉄線を器用にくぐり抜けた母親は
数時間後に自宅近くで酔っ払ったタクシーに跳ね飛ば ....
閉じかけた目をもう一度開いて
あなたの世界にあるものをもう一度見つめて
彼らはあまり音をたてないように
あなたがきちんと目覚めるのをずっと待っている
テーブルに ....
永く埋もれた時の中で
色褪せた血塗れの死体がひとつ息を吐く
その吐息に色をつけるとするなら
やはり釈然としない灰色に違いない
まるで幾日も眠ってないような目をして
荒れた ....
窓辺で夏が狂っている、顔に滲んだ汗を舐めながらその日最初の食事をした、インスタント・フードのイージーなフレーバー、そんなもので一日のひとかけらが塗り潰されキッチンが乱れる、エアコンの設 ....
生きる理由を探していたら歳を食った
疑問符にこだわっていたら嘘に取り巻かれた
嵐のような風が吹く12月をあてどなく彷徨い
街の外れにたどり着いたら張り詰めた空だけがあっ ....
真夜中にまぎれて忍び込む虫どもが頭蓋をくり貫いて脳膜を啜り上げる、夜に棲む奴等にはこの上なく美味なのさ、俺がそこにしまいこんでいるものの湿度は…ずるる、ずるると、小さな身体で懸命に奴等は啜 ....
叫ぶことには理由はつけられない、それが真理に近ければ近い分だけ構造は複雑化していく、考えちゃいけない、頭で何とかしようなんて思っちゃいけない、そんな思案をしている間に果てしない遠くまで離れ ....
コールの途切れた公衆電話のぶらさがったままの受話器からは必ず報われぬ亡霊たちの呻き声が聞こえてくる、コミットなんか出来ない、出来るわけがない、その回線はもうどこにも繋がれてはいないんだ ....
鋭利な刃物で削がれたみたいに二十三夜目の月は欠けて、煮詰め過ぎたジャガイモのようなどろんとした色をしていた、シャーマニズムに傾倒するアマンダは香の立ち込める薄暗い部屋で観念的な詩文を綴って ....
荒れ果てた夜を
隠された夜を
打ちのめされた夜を
くずおれた夜を
バラードがレクイエムのように
人気のない街角に流れて
霧に濡れた路上で
二度と開くことのな ....
何かを綴ろうとして感情が一目散
転がり落ちる一日の終わりが
階段のいちばん下で悪い頭の打ち方をして昇天
きちがいじみた断末魔だった
どうしてやることも出来やしない
通信を何 ....
筋道は分解されて散乱して幾つかは紛失した、もうそれ以上今までのことに固執していてはならない、死体を愛すると陰茎から壊死してくるぜ、暴発を繰り返すようになったら終わりさ、ところかまわず撃ちま ....
リコーダーの音色が遠くから聞こえる
折りたたまれた一日を鞄につめて
打ちひしがれた男が国道の端を歩いている
盲人用信号の機械的な音楽
リコーダーの音色が遠くから聞こえる
....
真っ逆さまに上昇する夢で果てた転寝は
鼠色の夜更けを窓のそばに連れてきた
手のひらが釘を打ちつけられたように痛むので
ゴルゴダの丘に呪詛を吹きかけた
尖がった唇には幼い ....
俺は一九七〇年に生まれた、鏡川の近くの、へその緒を雑に扱う産婦人科医の手によって―生まれてろくに息もしてないうちに肺炎にかかり、「あの子はもうダメだ」と皆に諦められた、俺はまだヒューヒューとか細い息を ....
動機の無い目覚めと、衝動の無い日常、心肺停止を示すグラフのようなループが、カレンダーを塗り潰して、ぼろきれのように疲労困憊だ、魂が不要な循環、埃のように自分自身は内奥のすみに追いやられる、神風を信 ....
全ての詩文を引き裂いたとしても生まれてくるのは新しい詩なんかじゃないさ、魂の触角に植えつけられた古い血が次のセンテンスへの欲望を昂らせるんだ、さあ、いまのおまえのあるがままをここに書き記せばい ....
濃霧のような夜の中で揺らめく影、ぼんやりとした輪郭を辿って…壊死したような思考がまるで要領を得ない文脈を蒸気のように吹き上げている夜の帳、渇いた砂のような身体を壊さないように、胡坐をかいて目の ....
アラガイsさんのホロウ・シカエルボクさんおすすめリスト
(246)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
浮遊
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
14-10-16
弾道(千鳥足で、無闇に。)
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ホロウ・ ...
散文(批評 ...
2*
14-9-26
トラッシュ(覗き込んだつもりが実は)
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
14-9-20
ライン
-
ホロウ・ ...
自由詩
5*
14-9-15
動乱(真夜中にこそ放たれる)
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ホロウ・ ...
自由詩
1*
14-9-13
不器用な獣の手のひらの温度は
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
14-9-12
歯痒さで発芽する
-
ホロウ・ ...
自由詩
7*
14-9-3
呼吸には狭間がある
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
14-8-24
堆積物たち
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
14-7-20
マジックの種は天国の片隅に
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
14-7-15
ガラスの銃創
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
14-7-12
出来過ぎた話だと思われるかもしれないが書き終えたのは四時四十 ...
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ホロウ・ ...
自由詩
4*
14-7-11
いつかこころが目覚める朝に
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ホロウ・ ...
自由詩
1*
14-7-7
濡れることも出来ない夏なんて
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ホロウ・ ...
自由詩
5*
14-6-27
押し黙る床に吹く風は
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ホロウ・ ...
自由詩
1*
14-6-23
トランジット(窓辺で相変わらず夏が狂っている)
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ホロウ・ ...
自由詩
1*
14-6-6
ストレンジャー・ザン・サイレンス
-
ホロウ・ ...
自由詩
8*
13-12-12
おいでよ、虫食いの予感_(かしゃ、かしゃ、ずるる)
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
13-12-4
高速回転は余計なものを弾き飛ばしていく
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
13-11-25
散弾銃の硝煙の妄想と瞬きの間だけの小さな虹
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
13-10-13
月夜の晩、私は、河原の葦になってクレーターをなぞり
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
13-9-25
夜明けまでの闇は果てしなく
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ホロウ・ ...
自由詩
8*
13-9-22
もし、そんなことをしたら…
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
13-9-17
浅黒い日中に突き刺さる鈍重な乖離
-
ホロウ・ ...
自由詩
1*
13-9-15
キャッチ・ザ・スカイ
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
13-9-11
観念はあっという間に古びては消えてゆくものだ
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
13-9-4
半身壊れた野郎、ブン回せ言葉の鞭
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ホロウ・ ...
自由詩
1*
13-9-1
どこで、なにが、なにを、すべての疑問は泳がせておけばいい
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
13-8-28
ほら、そこで見なれない何かがまた息を潜めている
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ホロウ・ ...
自由詩
5*
13-8-2
あらゆるものは砂の数
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
13-7-31
1
2
3
4
5
6
7
8
9
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