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              110116


誤解を恐れず
界を恐れず
カンマの威力と
中点の躊躇
きれいな顔に
泥を塗る為体
(テイタラクと読む)
記号辞典を開き
記号の読 ....
{引用=
あなたの写真を見ていると
なぜか横顔しか
残っていない
小さなカフェに
行ったとき
突然歌手が
ジャズを歌った
ジョー・ウィリアムスに
ちょっと似た声で
いかにも偽者らし ....
<マクシム、どうだ、
 青空を見ようじゃねぇか>

近代詩人のこのフレーズ
    たまらなく好きだなぁ

そして おらは 追記してみたい

   透きとおった四次元の神話 ....
真っ暗な空の日
堪だけを頼りに歩く
とんとつきあたりにあるマンションの
あかりは空へ 突き刺さるように生えている

仕方がないので上へ
上へ歩きました
戻ることなどしたくなくて

空 ....
山間から 金属的な反響音が聞こえる
ブランコのきしみのような音だが大きすぎる音だ
山に反響し どこから 背後から聞こえる気もするし
前方から聞こえる気もする
川岸に下りると クレーンが ....
{引用=
塩なんかで何を清められるというのか
遠くの国ではそれは
死の恐怖を意味するのではないのか
恐ろしいもの、
震えのくるもの
餌付き
餓え
苦しみが
全部まとめて業火の
炎に ....
青空に顔を向けて
無邪気に咲いた早朝
陽射しが眩しすぎて
不甲斐なく萎んだ午後

無力を思い知って
力なく項垂れた黄昏
もう夢なんか見ないと
突っ伏して泣いた真夜中

花が落ち ....
昨日さがし

今朝、起き抜けに
自分は右左が分からず
(ほんとに)
今朝、目覚めたとき
自分は表裏が分からず

自分の仕事が何なのか
すっかり惚けてしまって

濁った頭の中を
 ....
雪が降ってくるのです
音もなく 羽毛のように
やわらかく 花片のように
雪が降ってくるのです
見えない雪がすべてを包んで
私を埋めてゆく 冬の森


ごらんなさい
遠くから蹄が駆けて ....
僕はいつも君の方向に
向かっていっては
蒸発してしまう
やだなぁ
なんて薄っぺらいんだろう
薄っぺらいからだよ
蒸発してもすぐにまた
ここにいるんだ

僕はいつも気管支に
空気みた ....
               110111



300万円でお願いします
お金のことしか考えない
あと何日でデキルのですか
走り出した電気機関車が
警笛を鳴らす
突然の出来事にも動 ....
様式美とはこんなことを言うのか
西洋の美と江戸の美が混然となった舞台

何処にも属さない世界を現出する
その舞台装置の中で演じなければならない
役者の苦労は如何ばかりだろう

半端な存在 ....
あなたは激しい加速をとり違えた氷のように歩いていた
わたしの喪失は人混みにもまれていよいよ遠のいていた
あなたの鈴のような耳のひらき
わたしはわたしのせいで気がふれてしまいたかった

“わた ....
青く光った矢印が
一斉に前を示し
両腕にしがみ付く怠惰な風は
酸っぱい痛みを産み落としていった。
萎んだ夜と悴んだ指先には
遠くの方から響いてくる
赤い点滅の伝言を
読み解くことはできな ....
{引用=




 ? 雪はまだ


君の哀しみから湧き起こった

激しい風のような
無数の精霊のような
叫びの群れが

僕を擦り抜けていく

手を伸ばして そのひとつ ....
勇気の貯蔵庫は心の
一番奥にある
琥珀の飲み物のような深い香り
だれにもある良心もそこに眠る

欺きたくなるよな夜に
手の先から悪事をする
謝罪は果てまで遠いので
夢を先に食す

 ....
ぜったいそこにある

どこにいたって

ぜったいそこにある

そこで話したり

通り過ぎたり

待ち合わせしたり

ひとりでいったり

四谷の木の近く

象の足のような ....
ひえきった背骨から、ひとつひとつ
きわめてあいまいに
呼吸の輪郭をかたちづくっていく
雪が降るかもしれなかった
駅前広場で、
ぼくは行き先を忘れたふりをしていた
夕飯に何を食べようか決めて ....
ひと昔もふた昔も前みたいに霜柱立ったり
ちょっとした水溜りに氷張ったりするわけじゃないけど
それでも今どきの朝って起きるの辛かったりする

とりあえずは出かける場所があって
帰ってこれる場所 ....
不注意を絵に描いて差し出しても、あなたは納得しないだろう。だから、痛みに寒さを被せてみても、温もることができないでいる。
美しさと可憐さを、視点の中で二重に巻いて、通り過ぎる風に差し出そうとして ....
一 

消し忘れた ラジオから
あなたと聴いた 歌が流れる

とおい過去から
届いた手紙のように 
なつかしいわ

今はもう
街を離れて 
海辺で暮らす
嵐(しけ)は過ぎ  ....
冬の凍てつく青空に
大きな大きな梯子掛け
雲一つ無い寂しい青空に
大きな大きな梯子を掛けて

与太郎 騒ぐは 梯子の終わり
とおく空には届かない。
梯子のてっぺん 高いとこ
それでも真 ....
北に向かった
鈍色の海、灰色の波
身をゆだねる勇気はないけれど
寒い海に抱かれたかった

何も告げずに飛び出したあの街
何かが変わるだろうか
気がついたらこの海辺に来ていた
冷たい風は ....
埃の舞い上がる歩調に
嗅覚は痛みを放出する。
ここに枯れた曜日を
交わして
私の呼吸はゆっくりと
化石する。
もう、映えないで
と弾けた西日に
夜のさりげない会釈を
歪ませて
朗ら ....
そこは双子みたいな景色です。ふたつの目は重なりません。 は、しかし孕んだり孕ませたりして遊びました。性別なんてありません。丸くて四本の腕があり、細くて立てない足が四つあり、包めない髪がいくつか存在 .... 空の頂に月のない夜
まなざしは
同じようにはやってこない
待ちぼうけの子どもたちが
眠ったふりをして
息をこらすように
取り巻いて包んで
進行する世界に
オクターブごとに反響する
数 ....
キーボードから感嘆を無造作に入力し、大きく開脚した秋の風景を置くと、液晶の片隅から夕暮れが生まれてくる。私は、サインペンのインクの残りを心配することもなく、孤独な開け暮れを栞にして文字列の間に差し込む .... 海の森は林道からはじまっている

その入り口にはフクロウがいて

たまに人間に預言めいた案内をする

うえからひかりが射し込んでいる

月のひかりがちぎれ雲みたいになって

道には ....
青い空に白い雲が流れている。らせん状の階段を上ると手が届きそうだ。冬空に気持ちの切り換えが出来る優しい場所があるなんて。
少し歩くと、枯れた枝先の群れの中に、躓きながらも岬にでる道がある。崖の程 ....
えきまえで
ろうじょがねている

もうふをかぶって
さむくないのだろうか

さむいといえばさむいし
さむくないといえば

さむいといえない
わたしのははも
ねているの ....
石川敬大さんの自由詩おすすめリスト(1033)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
美しい誤解- あおば自由詩9*11-1-16
横顔- 真島正人自由詩3*11-1-16
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黒い空- 朧月自由詩211-1-14
月極姫- るるりら自由詩18+*11-1-14
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落花生- nonya自由詩20*11-1-13
二日酔い- ……とあ ...自由詩10*11-1-13
冬のオフィーリア- 石瀬琳々自由詩8*11-1-13
僕はいつも君の方向に向かっていっては蒸発してしまう- 真島正人自由詩7*11-1-13
蛸にイヤホン- あおば自由詩3*11-1-11
劇を見ながら流れ出た戯言- kauz ...自由詩6*11-1-11
あなたは激しい加速を- 乾 加津 ...自由詩17*11-1-11
残火の迷夢- 久石ソナ自由詩2311-1-11
冬の夢景色- まどろむ ...自由詩4*11-1-10
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四谷の木の近く- 吉岡ペペ ...自由詩411-1-10
雪を待つ歌- あまね自由詩1111-1-10
あゆむひと- 恋月 ぴ ...自由詩31*11-1-10
冬の薔薇- 花キリン自由詩1*11-1-10
人はなぜ- ryou自由詩211-1-10
与太郎の空- ……とあ ...自由詩10*11-1-10
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夜をなぞる歌- あまね自由詩1611-1-9
晩秋- 花キリン自由詩1*11-1-9
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お別れ- 花キリン自由詩111-1-9
- 小川 葉自由詩211-1-9

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