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*


黒い身体をください。

身体に暗い闇を纏い、
心を閉ざし目を瞑るのです。
黄色い帯を体中に塗ってください。
真っ赤な星をそ ....
叔父がつくってくれた
平べったい玉子焼きをたべてから
小学校にでかける前に
ぼくは儀式をはじめる

父と母がまだ寝ている四畳半の寝室をすこしあけて
二人の寝姿を視野におさめる
それから目 ....
青空ってさ
手の届きそうもない遠くにあるから
青空と言うのかな




何ができるのか考えてみる
誰かが
とかじゃなくて

わたし自身でできることを考えてみる



 ....
小さなものたちが
それぞれに
自らの場所で躓いている
その中に僕も君もいて
むすうの僕と君が
それぞれに
自らの小さく見える
けれどもほんとうはもっと大きい場所で
同じように躓いている ....
魚たちは
丘に打ち上げられ
濁った空気を吸っている
けものも
けだものも
身を潜めて眠っている
鳥たちはどこか遠く
姿を見せない

灯りのない街を
明るい部屋で夢想する
シ ....
ていでんのよる
きみとみていた

あのよぞらを
わすれない

ほしでみたされていく
あのよぞらを

いきのびて
みていたよるを





せいぎのみかたは ....
{引用=
そこにいないということで
目隠しをして
だけれども
部屋の片隅に
座っているおとこ
夜が
真空管のラジオから
トラッドフォークを
紡ぎだし
おとこの耳を
慰める

 ....
                110308



アナクロを恐れるなかれと
バーチャルな空間に躍り出たのが
隠れて正義の味方をする憎々しいヒールのプロレスラー
効果ありと審判員
一本 ....
{引用=晴れやかな正午に
土砂降りの深夜に
ショーウィンドウ越しにわたしの海辺に寄って
砂浜で輝く貝殻を拾う
追い越して先回りする足取り
空瓶がひとつずつ埋まっていくたびに
はばたきの向こ ....
{画像=080420115727.jpg}

*

夢を見ていたんだ。
そろそろ目を覚まして
朝の支度を始めたらどうだい。

*

どこかで子どもを叱る母親の声がする。

*
 ....
 歩き始めの段階、道は同じ眺めのため選択間違いはよくあるのですが、間違いだと気づいても引き返す勇気がないため、どんどん先へ行ってますます道に迷ってしまうことがあります。特に最初選択した道が平坦で歩きや ....                   
             男は単純にうそをつく
             あなたは人にうそをつかないため
             自分にうそをついてしまう ....
雲ひとつなかった

青い空に

裸の木々の先端たちが

根のようにのびていた


空を吸って根を地球にのばしてゆく

地球という孤島に、空という孤独に、


雲ひとつなかっ ....
どこまでも続こうとする坂道
喘ぎながら

繰り返される独り言のような呪文
聞きながら

やみくもにしがみついたあなたの背中
眠ったふりしながら

安いおしろいに混じった汗の匂い
嗅 ....
それは突然舞い降りてきた
何の前触れもなく歌もなく
楽しさの全てを食い尽くすため、
僕の身体に入り込んだ。
それは少しの疼痛で
全て揃った腰のパーツの
どこかにスーッと入り込み
きっとど ....
乾いた大地に
夏の厳しい日差し
しおれてしまった花に
水をひとしずく下さい

*

空っぽになった部屋で
なくした希望を探す
仕方がないと言いながら
耳障りなため息を吐く

* ....
のびをしたら
雲に手が触れたので
そのまま引きちぎってみた

それはいつかのきみの
涙が蒸発したものだって
知ってた

でなきゃ
あんなに高い雲に
のびをしたくらいで
この小さな ....
言葉足らずの季節がやってきて
降り注ぐ涙も白い息を吐く

部屋の暖炉で暖まっていたのは
自分一人だけ

棚に飾ってある詩集が
染みで黄ばんでいくのにも気がつかず

突然起きた表層 ....
締めきった部屋の中にいて
小さな風を感じる
どこからきたのか
あたりをみまわす

ベッドで寝ているぼくの胸を
よぎる小さな影
どこからきたのか
窓に仕切られた空を見る

独りのとき ....
手のひらの小窓にあなたから写真がとどく。


風にあおられた火が波のように打ち寄せる深い
闇のなかにわたしたちが暮らす岸辺があるみた
いですね。
怖くもあり、それが真実の勇気であるようにも ....
すらっとした
チノパンの下に

君は
ポンぽこりんを
かくしている

家に帰り
手を 洗い
メガネをはずし
スウェットに着替えると

あたしの待つ
おこたの隣りに
座る
 ....
ギザギザの
気温の折れ線グラフの
端がほつれて
光の縦糸が
眠たそうな家並に
垂れ下がる

カチカチに
凝り固まった表情筋の
端がほつれて
微笑の横糸が
路地裏の野良猫を
追い ....
市場の朝は早く寒い
働く市場の軒下から
真っ青な空が広がっている

君の頭上に空があり
野菜の中に埋もれて
汗をかいていた君は
市場の軒の間から
深く青い空を見る

空の青は深 ....
小さな炎が鳥になり
葉の下の土を照らしている
傾く森
灰を数える


瞳に足りずに 瞳を足し
あふれるものは 金の浜になる
打ち寄せるひとつ
手のひらになる


 ....
彩度が低下して冬
のような気がしている

けれど見上げれば鮮やかな
空の青

空っぽの空の青

透きとおるってどんな気持ちだろう
こんな空の下ではすべてを見透かされそうで

網膜 ....
言葉にしなくてよいことを
言葉にできるものだから
煙のないところにも
火がたちます

おだやかな夏の午後
もしわたしがいなかったなら
空も落ちてこなかったのに

夕立
 ....
黄色い帽子をかぶった女の子が

お母さんに手をひかれて

ちょこちょこ小走りに

横断歩道を渡っている


いくつまでお母さんの手を

握っていられるのだろう

無邪気な笑顔 ....
咳き込んでいるのは僕から逃げ出したいから
なのだろうか。僕の身体はもう値しないもの
になりつつあるのかもしれない。濁音が空を
汚す。ひとつ。暫らくして、またひとつ。藻
みたいにドロドロして、蝕 ....
足柄山の山中に
(大江山の中腹に)
大きな栗の大木が
その巨木の瘤の中
蔓で編まれた黒い籠

籠の中の麻の布
布に包まれた赤子一人
黒々とした髪を持ち
大きな体に漲(みなぎ)る精気
 ....
雪の降りた朝に
わたしは吸い込む
冬の鳴き声を
しっかりと逃がさないように
両の耳で
抱きしめる
冬の呼気を
愛おしいから
二度と離れるのはいやだから
この手は放さない
石川敬大さんの自由詩おすすめリスト(1033)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
実証するもの_/_伝えたい想い- beebee自由詩711-3-15
視界を選ぶ- 殿岡秀秋自由詩511-3-15
たいせつなひと- 恋月 ぴ ...自由詩20*11-3-14
小さな君への挨拶- 岡部淳太 ...自由詩17*11-3-14
しなやかに朝を迎えたい- いとう自由詩2311-3-14
余震- 小川 葉自由詩1211-3-13
そこにいないということで、存在をしてる- 真島正人自由詩1011-3-10
空樹- あおば自由詩3*11-3-8
シンクロニティ- 高梁サト ...自由詩1211-3-7
朝に想うこと_/_トーストと目玉焼きの関係- beebee自由詩6*11-3-6
目的_ー道6ー- ……とあ ...自由詩7*11-3-6
うそをつけない_あなたに- 鵜飼千代 ...自由詩17*11-3-6
地球という孤島、空という孤独- 吉岡ペペ ...自由詩1211-3-5
柔らかな化石- nonya自由詩15*11-3-5
ぎっくり腰- ……とあ ...自由詩8*11-3-3
悲しみ- 未有花自由詩23*11-3-3
きみの雲- 小原あき自由詩4*11-3-2
待つ- 乱太郎自由詩1811-3-2
どこからか- 殿岡秀秋自由詩611-3-1
潮の岬__2011- たま自由詩23*11-2-28
愛しの_ポンぽこりん- 森の猫自由詩8*11-2-28
ほつれる- nonya自由詩22+*11-2-27
空と雲ーIくんへ捧げますー- ……とあ ...自由詩811-2-27
さかい_ひかり- 木立 悟自由詩1111-2-27
寂色の冬- kauz ...自由詩8*11-2-26
空の青さが眩しくて支えきれずに- 小川 葉自由詩5*11-2-26
幼い日に- 橘祐介自由詩7+11-2-25
嘔吐- 乱太郎自由詩9*11-2-25
鬼ごろし- ……とあ ...自由詩8*11-2-25
逃がさない- within自由詩9*11-2-25

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