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どんだけ追いかけはしっても

おいつかないなぁ

きみ


だんごむしみたいに

マイペース
 ....
“赤ん坊のように
手をグーにしたら
幸せはやってくるの?”

なんて考えてみたけれど
実は
わたしたちは
まだ、赤ん坊にも
満たない

無垢な気持ちは
いつでも忘れない
死ぬこ ....
 1

もう、
ふりかえらないのだ
髪をゆらしていった風は
束ねることはせず

つまさきは
後ろに広がる汀を
走れない世界にいて
こころだけがいつまでも
波になりたがっている
 ....
風が、やんだ

鳥の声を探して
下草に濡れたのは
迷い込んだ足と
慰めの小さな青い花

遠ざかっていた場所へ
私を誘う手は
湿っていて
それでいて
優しいから
触れたところから ....
久しぶりの朝は雨の日で
このまま 布団の中うずくまって
雨の音を聴いていたいって 思った
ずっとずっとこのままで
雨になりたいって 思った

布団の中で ふと あのひとのことを考える
 ....
水を、欲している
のどの ずっと奥のほうで
さかなが泳いでいる



季節が融けはじめていることに
気づいたときには もう
わたしのなかの海は 浄化され
沈殿していた過去があふれ出て ....
ざわめきと
震え上がって
いちめんの星空
過敏性大腸炎

双子の星座の
アナルとアヌスは
ぴったり寄り添い
小刻みに歯の根が合わず
「きをつけ」の姿勢のまま
とうとう金縛りです
 ....
魚は
夜に鳴く
なくした
ラッパを思って

+

砂糖瓶を
よく洗って石段に
並べていくと橋を渡る
来客があった

+

探し物の
予定のない日
菜の花畑で一人
ラジ ....
真夜中にコンビニに行くのは
森に分け入っていくときの
あの感じに似ている

とても疲れているので
栄養ドリンクと
2錠で100円の錠剤を買って
再び暗い森を歩いて帰る

そういえばず ....
衝撃的に衝動を昇華して疾走
緩慢な休日の荘重なる礼拝堂オルガンの調べ
鮮やかな全盲
全知なる父なる全盲なる全聾なる四肢欠損なる神
鮮やかなる全能
ユラギの燃え滓は水に蕩けて死んだ  ....
僕にとってはそれが全て
君にとってはほんのおこぼれ
そんな価値観の差異はもう気にしないから
だから僕にそれを与えてくれ

愛情なんか欠片もいらない
ただ音を
そう鼓動を
 ....
私の体で
カラカラと音が鳴る

ツタウ指から
音が鳴る

頭の中で音が鳴る
心の中で音が鳴る

思いと思いが
重なり合って
カラカラと
私の中から
音が鳴る

この音が
 ....
興味のない話の中で 孤立する
表情を失った 笑えない自分が そこにいる
凍りついた心が キシキシと泣いている
聞こえない 届かない
退屈な会話は 続く 延々と
目は 遠くに
心は どこかへ ....
わたしにそんなに近づかないで。
これだと、
あなたの嫌なところも
わたしの嫌なところも
すぐに目に付いてしまうし、
一方がつまづいてしまったら
二人一緒にこけてしまうでしょう?

わた ....
明日が地球の終わりです
突然の放送
当然の暴動
必死に生きようとする

僕呆然
君呆然
頭が働かない
明日が見当たらない
天国へのカウントダウン
針は動き出した

僕妄想
即 ....
心に指があるとするなら
その指先から壊死していくような感覚
目の前には絶望がぽつんと置かれていて
それをただ眺めている私がいる
全てが客観的で、不親切で、そして現実だった

車に轢かれて潰 ....
確か、そう
夏の寝苦しい夜だった
湿度に負けた星達を見上げながら
ある種の期待をした

瞬きなど、とうに忘れてしまったのだろう
湿気たような星が
無表情のまま夜空に貼り付いている
切れ ....
狭い狭いからし色した故郷の空を
飛んでいるのは ああ ユリカモメか

何を哀しく思っているのか
何を気にしているのだろうか
何になりたいつもりだろうか

僕は君の琥珀の下に映って枯れてる ....
まだまだよゆうだ
まだまだとべるさ
あたしの心臓
まだうごいてるし

もしも このままあたしがだめになっても それでいい 
だけどどうせなら
空気の粒子まで味わえる肺で 空の青まで食べつ ....
鳩を
裂いて、裂いて、裂いて。


裂いて、
裂いて、裂いて。

裂かれていく鳩たちが
最後にみたのは自らを裂く私

恨みなさい、
恨みなさい、
その{ルビ眼=まなこ}に映る私 ....
どんなに近くても
どんなに近づいても
あなたとわたしは別の人
けっして同じ人にはなれない
一人は独り

さみしくてもかなしくても一人
うれしくてもたのしくても独り
ちぎって分けあうこと ....
一夜限りの戯れでも
君の手が{ルビ私=わたくし}の乳房に触れた時
蜻蛉、来たりて
今、この恋は{ルビ私=わたくし}の精神から羽ばたいて
現実のものとなりませう

くれないの紅を塗り終えて
 ....
  君を愛する
  と告げるとき
  その言葉にわずかに
  哀願の響きが混じった



  それを嫌ってか
  いつからかその言葉を
  告げなくなった恋人に
  それでも愛して ....
夜に開いた
隙間を
埋めるように
雨の旋律が
耳に届いて
孤独にいる者の
遊び相手と成りはしないだろうか
滴の奏でる音が
たった一人の為の
優しさとなって
降り注いで
あなたは雨 ....
菜の花畑で見る夢の

差しくる日影も目映くて

菜の花畑で見る夢の

{ルビ解=は}つる思い出 風を追う


青陽の影

かげろうの刻

薫り合う間に

{ルビ翔鳥=か ....
きみが森にはいれば
木々は青さを増し
きみが空に手をのばせば
雲はきみに近づこうと雨になり地におちる
きみが猫にふれれば
その三毛猫は、2丁目界隈の王になる

海がみたい、君がときどきそ ....
一.


番号をつけるかわりに
名前をつける
えんえん正しい
回路
いつか誰かにのぞまれる手
という呪文




二.


ステップが日の長さに合わない

れんげは ....
みなさんどうしてそんな顔してるんですかと
もう猫も言わない
電車はいくつもの死体を引きずって走る
国民みんなにワライダケを月一回配給すればいい
ついでにあんこにくるんで北朝 ....
あなたがいないと生きられない
なんて、けなげぶってみたり。
甘いあまい生クリームを泡立てて劣情したりしています。
毒づいても、甘い痛みと手を離した時のつめたさだけほんものだから、
きっときっと ....
月のしずかを詠むほどに

月を
寡黙に封じ込む


 聴きそびれていたかも知れない
 のに

 細い肩には雲をのせ
 風をたよりに
 風さえも
 去り


物云わ ....
uminekoさんの自由詩おすすめリスト(946)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
だんごむし- なきむし自由詩707-5-26
赤ん坊- 小原あき自由詩21*07-5-26
海と声- まほし自由詩36*07-5-20
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雨降りの朝- はるこ自由詩5*07-5-1
回遊、わたしのなかの、- 望月 ゆ ...自由詩58*07-4-4
鳥肌天空図- Six自由詩1*07-3-26
さよなら- たもつ自由詩29*07-3-12
コンビニまで- 大覚アキ ...自由詩607-3-11
不具の神- 深散自由詩307-3-8
流れ- 深散自由詩207-3-8
カラカラ- ツキミサ ...自由詩3*07-3-7
つまらない時間- 雨人自由詩307-3-7
不即不離- たのうち自由詩307-3-7
Destruction- 美月朱恋自由詩3*07-3-7
髪留め- vallette自由詩307-3-5
贖罪- 智鶴自由詩2*07-3-5
ユリカモメ- 蔦谷たつ ...自由詩7*07-3-3
フリースタイル- moof ...自由詩3*07-3-3
咲いた鳩- 北乃ゆき自由詩8*07-2-28
ひとり、一つ- 詠乃自由詩207-2-27
蜻蛉、来たりて- 北乃ゆき自由詩8*07-2-25
恋人よ- 嘉野千尋自由詩9*07-2-23
ノクターン- LEO自由詩42*07-2-18
春色夢譚- 朱雀自由詩11*07-2-7
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断片集「リバーリバー」- 簑田伶子自由詩25*07-1-29
ちくしょう- 水在らあ ...自由詩38*07-1-24
苺姫(なんて安直な甘美さでしょう)- R自由詩207-1-14
月歌- 千波 一 ...自由詩28*07-1-12

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