寂しさを目にするように
街灯が光を落とし

吐息を感じさせぬ
夏が揺らめかせる

目の前のアスファルトさえも
真昼の熱を放さないままで
空を見上げれば
月は横顔を見せて

全 ....
 
 
 
【聲深く】



 あなたの聲が、今もわたしの心に谺している――



 夢の淵で微笑むあなたは、まるで
 わたしに「笑っていて欲しい」と願うような瞳で
 ずっと ....
レコード盤の上で
踊る孤独な
ハングリーハンター
次の獲物を狙っている

あっちへフラフラ
こっちへフラフラ
留まる所を知らない。
信ずるものなど何もない

また旅に出る
ご馳走 ....
僕は薬がないと正気が保てない
いわゆる非定型のメジャートランキライザーを
飲み続けている

ある日 声が聴こえたんだ
皆、死んだよ と

僕にはわからなかった
生きているじゃないか み ....
だいたいあまり
いいことなかった
とくにどうゆう
とりえもなかった
すきなひともいたが
とうとうこえも
かけられなかった
ちいさなゆめも
いくつかあったが
どれもこれも
かなわなか ....
胸中に正八面体 回転している


心器に列島も入る あれが岬


空のもっと高みへと落ちてタバコ吸う
片隅に置かれた人形は汗をかいている
滴る雫は畳に吸い込まれる
部屋は水槽
水が満ちて、満ちて、満ちて
月影を残して
わたしの体を夜にする

性と性が繋がり生になる
欲望と ....
記憶を
残す
出来るだけ
美しい形のものを
渡す
それが
なんなのか知ったのは
ずっと
後の話





いつか
死ぬことを
知らずにうまれ
しばらくは
その ....
閉じた眼
ひらこうと思えばひらけるけど
まだ まどろんでたい
そんな かんじ
ビー玉誤飲してやさしくなりたい


注射器のなかで血とソーダが混じっている


暖かいものは信じない、たとえば唇


あの写真の私はわらってはいない


少し音程の ....

四角い硝子の内側に
ぶわぶわしたひとびとが
等間隔に産み付けられた卵のように
ぎっちりと隙間なく座っている
人間ではないふりをした顔は
電灯に照らされて
生気がないように青白い

 ....
宇宙は溌剌としていた
滴るような蝉の声が宇宙に降っていた

病院ですれちがう人々はどんな人も
それぞれの生や死をしのばせていた
ぼくはそれに無関心を装いながらエレベータを探していた

ぼ ....
   {引用=ぼくたちの未来は いつも、さよならで終わっていくの?}


地球儀をまわしすぎたせいで
透きとおっていたものが
濁っていく 
あの日、
チョークで描いた線路が滲んで
二十 ....
おまえは自分でかわいらしいなどと思ってはいなかった。
まわりはかわいいという
しかし、おまえは自分が不細工と
信じていておどおどしていた。
幼稚園からの帰り道
手をつなぐ同級生がわずらわ ....
野性らに歌謳わすほどに強くある


コロニーの都市満ち足りて自然なり


乱れたる人心が発す天変地妖
どんなに遠く離れていても想いが二人を繋いでいる
同じ星空を見上げてみれば愛する人に想いは届く

フォーエバーラブ

という団体のセミナーでその話を聞いた私は大変感銘を受け
愛し合う二人の想 ....
愛する人が500人ほど集まって
陸上競技大会をやっているから
ちょっと見に行きましょうかと
全然愛していない人に誘われたので
今天ぷらを揚げていて手が離せないため
また今度誘ってくださいと言 ....
尿道から練馬までの切符を買って
わたしのお金は尽き果てた
明日からどうやって暮らせばいいの
生活評論家の鳩胸先生に訊いたが
鳩胸先生は生活評論家ではなく
元大関の空間デザイナーだったため
 ....
あなたの
手が
あんまりに
つめたいので
わたしは
なんだかこわくなって
その手を
きつくきつく
にぎりしめたのですが
わたしのねつは
すこしもあなたに
うつらなく、て
いつま ....
東芝は車売らない会社です


砂漠にはあまり行きたくありません


晩御飯だれか作ってくださいな


鳥肉と豚肉だったら豚派です


辛いのは大丈夫です辛口で


シャンプーとリンスの容器間違えた

 ....
作文書きます。

 自分の原風景は間違いなく 富ヶ谷の家の隣の空地だ。そこには子供の時のことが全部詰まっている。その空地に面して土手がある。土手と呼んでいるが、松壽町のお屋敷の敷地の一部で、入って ....
君はJPOP
あなたもJPOP
あの娘もほんとはJPOP
みんなJPOP
ギターがうまいあいつも自覚ないだけ実はJPOP
じゃあ私は?
私もJPOP
JPOPなんて嫌い
でも何かに当て ....
寝ぼけてたかな
外国語で書かれた手紙を
さっき受け取った気がしたんだけど
どこかへいってしまった
夜みたいな手紙だった、ぼくのまだ知らない夜みたいな

おかあさんが
くれたんじゃなかった ....
あの時 俺は3歳でやくざに中古車を斡旋していた
親父とお袋はモノマネパブで手品を披露していた
年の離れた兄貴はF1レーサーになりたがっていた
年老いた祖父母の邸宅は無情にも差し押さえられ
大物 ....
山に
煙みたいな雲が
かかっているのを見ると
これは
空のため息
なのではないか
と思うのです


雲は
雨を降らします
それは涙に似ていて
ため息は
涙の素なのだな
と思 ....
光と闇の彫り深い

夏という宝石が

今 此の世の中心に在って

静かに廻転しつづけている
野の花に
名前などあるはずがないと
思うようなあなたなのに
振り向いて欲しいのは何故

ここにいる、ここにいる、と
声を限りに叫んだとき
それを感じ、立ち止まってくれたのは
「花を愛す ....
凧に乗る夢見し夜は雪の降り


晩夏のそっと過ぎゆく音が聞こえ


夜に信仰の大胸筋盛り上がり
たましいが擦れ合って
生まれた音は
いつまでも胸のきざはしを
昇り降りしている

忘れてしまおうと思った
夕暮れの端から
温かい闇を連れてその音は
何度でも訪れる

君の仕草が ....
 


寝て起きると
いつも新しい
新しい朝が来たと
体操をしながら
希望を体にしみ込ませていた小学生


誰が今日の空を真新しいと決めるのか
夢みがちにパンを食べる
土砂降り ....
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