目的はあったほうがいい

そのための

道標としての目標はあったほうがいい

そういうことが

しんどいことだと思うひともいるだろう

言葉は個人にとどかない

これを孤独と言 ....
にごりえの底に潜む
あわぶくが僕なのです
みょうに取り澄ました
ことばが木偶なのです

よどみの中で悶える
あわぶくが僕なのです
おもいを取り逃がした
ことばが癪なのです

こ ....
風がやんで小雨になっていた

台風がそれたかのようだった

それはつかの間で

街路樹を折り散らかして風が暴れだしていた


明日の出張はなしだな、ガムを噛みながらそう思った

 ....
摩擦子音+母音の
「す」
を発音する時の
舌先をすり抜ける息の
すがすがしさが好き

破裂子音+母音の
「き」
を発音する時の
喉の奥で突き放す息の
いさぎよさが好き

「すき ....
瞳をひからせるものの
やってきた さそい 

ちいさくて人肌ほどに、
もたらされる快適な乗り心地は 羽もうのよう
やさしくて

     ☆

厚誼にかしぐ 昔ながらの従順さがあ ....
助かるには確率は少なく

1%より少なくコンマ以下の数値だった

誰よりもわかっていたけど

やっぱり君を失うのは嫌だ

そういう僕は君からみたら

わがままな子供にでも見えたのか ....
十月の午前の窓は開いていた

どこか遠くで冷やされた風

部屋はあのときの青に澄んでいた


十年ほどまえ商用で行ったアルゼンチン

仕事を昼までに終え

通訳兼運転手の日本人が ....
きっかけなんてないままに
特別な理由には目もくれず
ただ夢中で積み上げていく
行けるところまで行ってみよう、と


そんな毎日が楽しみでした


円柱形の白いもの
どこで拾ってきた ....
雨 降り始めの音 聞き洩らさず


寝室で眠っている犀を起こさぬように


音楽がそう聴こえたら大人だろ

どういうわけかうちのごみぶくろだけ
いつもあけられてしまって
中身がまき散らされているの

ある日曜の朝
母が困惑顔で言ったとき
それはきっと妹を狙う肉食獣の仕業に違いない
とわた ....
私がモーリタニアでタコだった頃
あなたは宇宙船の乗組員だったので
私の姿に驚かず毎日キスしてくれたよね
私は画家を目指してたけど
人類の壁の前に泣いてばかりで
そんな私の手だか足だかを
あ ....
幸せの疑似体験をした翌朝
依然として闘病生活の真っ只中で
生理的欲求をめいいっぱいに吐き出した
軽い貧血に対して冷静な自分を
少しばかり嫌になる


嫌いなものを嫌いと言えて
好きなも ....
相手とうまくいかないとき

相手はこちらを

じぶんの都合ばかり

押し付けてくる奴だと思っている

こちらはこちらで

相手のことをそう思っている

そんなもどかしさとサヨナ ....
三日月に人民服着て国慶節


漢民族 帝国の龍 飛天へ昇る


龍神立ち昇る漢土の風は濁


三日月に迷彩色 冴え返る軍務の友


腕章に黒く特務を染め抜いて 天
ぼくが通った予備校にはテニスコートがあった
ぼくは予備校の仲間たちとテニスに没頭した
二十年まえの話だ

ぼくらの他に
テニスコートを使用する予備校生はいなかった
ぼくらの異様な熱気に
 ....
新月に偵察機に乗る


北の軍隊 広場で一糸乱れぬ行進


月 作戦に呑み込まれても 我に希望
堕ちていくのは

時計の針かはたまた

砂時計の砂か

どちらにせよ結果は同じ

両方時を刻む魔法器具

君の小さな手の平を

繋いでふさいでもいいですか?

曖昧な返事は ....
曇天に各自の太陽 腹の中


新兵は三日月に鍛えられる


彼は愛だろう この昼この夜に
脊髄 弾倉に充填の意味


念のため 意味を武装する


情報 ゲリラ戦 読書勝負
わたしの思考と身体が
世界と和解していたという事実!

サングラスをはずすと
世界が懐かしい光のなかにあった


サングラスは
ゴルフのときにだけすると決めている
サングラスがわたし ....
昔々、あるところに、おじいさんとおばあさんがいればよかったのに。
ある日、おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に、
行ったらよかったのに。
おばあさんが川で洗濯していると、川上から大き ....
青灰いろの

ひかりのなかに愛人が寝ている

そとからは虫の音がしている

その不規則な音を聴いている

家族には嘘をついている

この関係は

肉欲と所有欲だけかも知れない
 ....
悲しみにはぐれて

頭だけで歩いている

まだ銀杏は緑いろだ

頭も肉体の一部なのに

頭は肉体と比べられている

肉体のほうが信用されている

それこそ嘘だ

坂道は薄曇 ....
晴天に支えられた計画がある


秋の涼しさを楽しめた自分


常緑樹 枯野はテカテカ燃えている
あの国に住むひとは
薬の常習者が多いそうだ

先日捕まったりしたのも
あの国のひとたちからすれば
仕事の性格上?織り込みずみなんだろうか


ぼくはいま阿Q正伝を読んでいる
そこにあ ....
私の詩がどんなに拙い読むに耐えないものであっても
便所の落書き以下の代物であっても
そんなこと関係ないんです。
ポイントが入っていないと誰にも相手にされていないようで
孤独に凍えそうな ....
昨日の続きを話したそうな風だ


グラスの冷水 飲むエロティシズム


コスモスの蝶々追って来る日射し
「僕は生まれるまえから窓のない部屋に住みたかった。
 落日の骨は終わらない記号のなかに消えてしまった光の海へとかえってしまう。」


君は自分を求めない問いが何番目にあるのかを知っていたの ....
横断歩道をわたる秋の風

黄色いフラッグが揺れる

報われない悲しみなんて

この宇宙にあるのだろうか


この悲しみは

かつて宇宙が通りし道


横断歩道をわたる秋の風 ....
 

過去の自分に 縛られて

身動き出来ない 時もある


過去の自分を 消したくて

嘘を重ねた 時もある


過去の自分が 虚しくて

殻に籠った 時もある



そんな過去でも 僕 ....
瀬崎 虎彦さんのおすすめリスト(796)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
孤独- 吉岡ペペ ...自由詩809-10-8
あわぶく- nonya自由詩10*09-10-8
どこで生まれ、どこで消滅するのだろう- 吉岡ペペ ...自由詩709-10-8
「す」+「き」- nonya自由詩20*09-10-5
made_in_Japan- 月乃助自由詩10*09-10-5
絶対領域プログラム- こめ自由詩1209-10-5
どこか遠くで- 吉岡ペペ ...自由詩1109-10-4
積木崩し- 中原 那 ...自由詩9*09-10-2
雨の部屋で- アハウ俳句609-10-2
世の中がどんなに変化しても、人生は家族で始まり、家族で終わる- 吉田ぐん ...自由詩53+*09-10-2
モーリタニアでタコだった頃- テシノ自由詩5*09-10-1
慢性夢疾患- 中原 那 ...自由詩7*09-10-1
もどかしくないか- 吉岡ペペ ...自由詩509-10-1
国慶節- アハウ俳句5+*09-10-1
予備校のテニスコート- 吉岡ペペ ...自由詩709-9-30
盗まれた月- アハウ俳句3*09-9-30
未来が見えた○- こめ自由詩1309-9-29
三日月- アハウ俳句7*09-9-29
文学ゲリラ- アハウ俳句509-9-28
和解していた- 吉岡ペペ ...自由詩609-9-27
たられば桃太郎- オノ自由詩409-9-27
朝、秋を知る- 吉岡ペペ ...自由詩509-9-27
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晴天に恵まれて- アハウ俳句3*09-9-25
阿Q正伝- 吉岡ペペ ...自由詩609-9-24
私にポイントをください- 花形新次散文(批評 ...8+*09-9-24
雑詠- アハウ俳句4*09-9-24
落日の骨- e.mei自由詩2709-9-23
- 吉岡ペペ ...自由詩409-9-23
‐夜明け‐- ‐弘‐携帯写真+ ...1109-9-23

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