ほろびゆくものをきれいだなんて思わない

抜け落ちた髪の毛をひっつけて これは前髪にしようと思った
お父さまにもらったものは どこまで残っているのかどうか
夏の初めに 残像について話していたこ ....
言葉のカケラ集めて巣を作る


ほの白い繭玉昏い寝間のすみ


蛍光下 本を読んでいる君がいる
目覚めも
歯磨きも
身支度も

いってきます、も
いただきます、も
今日は雨だな、も

幸せにできる方法があるんだ
だから、ここに、来てごらん
眩しい朝日に目を覚まして
窓を開けると
冷たく澄んだ空気が
まだ開けきらない
僕の目を
優しく撫でていきました

外の町は
少し霧に覆われていて
近くの山は
かかる霧に朝日が反射し ....
水のように流れ
人のように往来した
そのほとりからいくつもの
日常と非情がわき上がり
その沿線はいつもどこか湿っている
鬼門に向かって伸び
裏鬼門へと帰ってゆく
その繰り返しの中から
 ....
明るさを見失ったら夜。何も言うことがなくなったら朝。
西と南に窓のあるへや。背丈の伸びた笹の葉が揺れる。
道ゆく人に涙をみせてはいけないよ。お前の宝石を生け捕りにされてしまうよ。
朝。夢 ....
tasu助けてくださいと言った。声を振り絞ると聞こえるのは絶え間なく揺らぐ記憶の中で何かを誘導しようとしている集団、その中心人物に手錠をし私たちはつかの間の眠りにつく。感情が感情を呼び起こし、極々瞬間 .... 一人が帰りだすと
帰ることが流行るので
みんな帰って
公園に
いままでつかなかった
電気がついて
細かなプラスチックの破片や
釘や
小さなバネや
少し様子が変わった石は
忘れられて ....
夏の 目の高さに芝があって
そこに 白爪草が 咲いていたって
むすめが おぼつかなく 歩きはじめたって
あたしが それを わらって見ていたって

あたしは やっぱり
なくしてる

 ....
八月さいごの夜の風

この世とあの世を

つないでいる価値観は

これでこのままで

良いはずなんだと祈りきかせる

八月さいごの夜の風

商店街を吹きわたる

球場ちかく ....
寝続けるのはつらいと笑うきみの声は
瞬く間に白い壁に吸い込まれて

ああ 病院の白さはここにあった
と林檎の皮を剥くナイフが震えた



 いつかの海は
 ただしっかりと海岸を歩いて ....
相田みつをの書に素直になれない
そんなもんじゃないと反発してしまう
宮本輝の登場人物のセリフに素直になれない
そんなもんじゃないと反発してしまう

そんなもんじゃない
ならどんなもんなのか ....
これ以上
森には必要とするものがない

これ以上
世界には必要とされるものがない

私たちの食事を邪魔するものは
あなたたちではなく私たち自身だ

私たちの絵が完成されたとき
あな ....
思い出が劣化する

音も色も失った浜辺

貝殻に耳をつけて

波音が聞こえたことなんか

ただの一度もなかった
青白い顔の人々が
忙しなく泳いでいる
新宿二丁目交差点

人波に飲まれないように
君と手を繋ぐ白昼夢

酸欠気味の僕へ
人工呼吸のキスを
頂戴

鼓膜の柔らかい部分
ふいに響く ....
心にあふれる かなしみには
おもさが あるらしい

だって 涙はきまって 
したに したへと 
おちていくもの

それに、 
どこかでだれかの涙を 
受ける器は 小さくって
た ....
軽快なピアノの音にのって
人の優しさが風に舞う
海辺の部屋は明るい光と
鼻をくすぐる潮の匂い
遠く望める水平線に
白いヨットといかついコンテナ
そのまま外海に流れるのか
二艘とも海の彼方 ....
言葉を忘れた
声に 振り向いた
心から阻むようにして
警備員は 横を通りすぎる 立っていた

イヤホンをつけずに耳を外していった
帰り道を歩いていく きいている
数羽のカモメを 閉じてい ....
ものがたる 星から ふってくる
はねのおと
ほろんだ鳥族の 夢が はかなく
僕の部屋の 窓辺に
ながれ つく

星をねがう
走鳥類のまつえいが
ねむる
広げた灰色の つばさが
 ....
 
 
港のにおいがする
海ではなく
人間くさい
暮らしがあるところに
海ちゃんがいる
死んだはずなのに
どうしているのだろう
首をかしげると
首がないことに気づく
わたしの耳に ....
残暑に解けているヒモ結ぶ


こことそこ無名の余白に虹が架かる


日没が誘う秋の夜の暮れるを待つ


孔雀さまよえる詩人に園開く


命の華らに梵天の配慮は水やり


 ....
音速 光速 何千 光年
限界 無限 暗黒 光源


イメージ閃光
比喩的表現
夢か幻か
神話の欠片か


過去の産物か
未来を知る術か
人が最後に行き着く場所か
願い ....
地図でしか知らない街へ歩きたい持てる荷物と君と二人で

黄金の秋の世界でコーヒーを飲みましょうリスを見守りながら

「すまない」といつか未来で言うだろうきっと言われてまた言うんだよ

愛だ ....
月面のダビデの像に薔薇の花


月の石 持ち帰りて地球重くなる


惑星探査にボサノバ携えて行く
夏の夜が好きだ

蜂蜜色の月が
ぼんやりと闇色の綿菓子に浮かぶ

制服に入り込む夜風は
チョコとバニラの匂いがする

ねっとりと絡みついて
わたしの皮膚に吹きかけた
甘いフルーツの ....
こころが感じたちいさな興奮を

この世の片隅にあらわしてゆく

思考やこころで感じたことを

ぼくにはスケッチし直す作業が必要だ

セミが腹をみせて死んでいた

けったら生き返るか ....
夕方の
涼しい時間に
畑に行って
枝豆を採る


ぷちぷちと
ひとりぼっちで
やっていると
夏の空気は
本当は
どの湧き水よりも
澄んでいるんじゃないかって
それを独り占めし ....
 青空と木々がまどろんでいる おだやかな日曜日
 
 水面に 銀いろの滑る釣糸が射す
 そこかしこに波紋を浮かべてゆく
 それをただ見ている おだやかな日曜日
 
 水面に 銀 ....
なにひとつ盗まず手首を差し出して捕まろうとするあなたが憎い 人を見る目がない目で
僕は毎日誰かの顔をみている

のうが無いといわれた脳みそが
鼻くそをほじくる僕を支配している

手に職をと言われて
いまだに手つかずのまま
両腕が仕方なくぶらさが ....
瀬崎 虎彦さんのおすすめリスト(796)
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