僕がいない間に何度も
雪は降って
菜の花が咲いて
キャンプファイヤーが灯り
もみじが色を変えたから

ふいに戻っても
もう僕に向かって
輝いてくれるものはない

仲間とは一年前にも ....
耳鳴りが
止んで

はじめて耳鳴りに
気がつく


たった今も
消えなければ解らない
何かに包まれているのかもしれない
海の波の音を聴きながら
他愛のない会話をたのしむ

三年目の二人なのだから
空も海も馴染んだアルバム

月光に濡れる椰子の葉叢
思い出すら風景に沈む

寄せて来る海の波さながら
日 ....
たとえば、きれいな空があったときに、それを表すには言葉は要らなくて
指さしゃあいいじゃんと思う自分は詩人とかいうのには向いてないと思う。

言葉にしなくても
しばらく
上、向いて
見ていた ....
俺は あの人といるかぎり
泣いたり 笑ったり 怒ったり
素直になることができた

だけど
あの人はもういない

俺の愛は
春に小さく 小さく 咲いた
夏の太陽に焼かれて
弱っていっ ....
いいよ
それでバランスがとれるのなら
あたしもそうやって生きてゆく
なみだばかりでるんだ
つらいんじゃなくて生きることが
いとおしくて どうしようって
しんぱいしすぎたあと
こえをあらげ ....
おもちゃの、胴体が、首と、離れて
プラスチック

中に
ビー玉を、詰め込んで

勝たない生き物です
勝てない生き物です

僕を、愛してくれますか?





黄色い砂が ....
片々雪花
春を目前に

街の喧騒を
吸い込み
静寂の


大きな雪片は
まるで天使の羽根だと
貴方は天を仰ぐ

天使なんかいないわ

私の胸に
貴方の名を刻み込んだのは ....
ある冬の 透き通った夜に
私はこっそり星の道をたどり
あなたへむかって
小さな旅に出ます

とても遠いかもしれません
とても近いかもしれません

私の着くべき所を求めて
思い出と夢を ....
紺に抱かれた地球の上の青

太陽の監視  瓶の汗

こんな季節に

転職したのが哀れ

上司の理不尽な罵声

しかし救われたのは

監視下の

雲の日食
道が濡れている
闇のなかをゆく
果物のにおいの布
夜はたしかに来る


やわらかさは去る
音は去る
星の網をすり抜け
あるべきところへと


歌のはじめと終わりの ....
あの日
しかられて家を飛び出した少女の私は
夜に足をとられて川べりに一人
飲み込まれるのが恐くて泣いた

もう誰も私を見つけない気がした
一人分の砂利の音は
風に揺れる荒れ草の音に
さ ....
色は午後から塗りましょうと告げられ
私は途方に暮れてしまった

先生、
この鉛筆でなぞるべきものなど何処にも見あたりません
という小声の訴えは
38分の1の軽さでもって
上着のポケットに ....
ぶっちゃけ

教室で君とふたりでいる時

めちゃドキドキしてるねんで

抱きしめたくなるし、我慢できんようになるねん。

けど、それをやったらおしまいやねんな〜

だから、我慢して ....
穴の中のくまさん
土の中のもぐらさん
起きて下さい
春ですよぉ!

あっちには花の春
こっちには恋の春
目を覚ませ
眠ったままの夢たち
春ですよぉ!
点々とした星たちを
一つにまとめて月を作り
わたしはそれを喰らう


まやかしの月を


この街に溢れている光は誤りばかりで
どこかが欠け、どこかで光をなくしている


誤りば ....
私に風が吹いたので
草が揺れ 花が揺れた
蝶がはばたいたので
私が揺れ 風が吹いた


今が流されてしまった
私は尋ねてまわる
知らない場所から
知らない場所へと


風が通り ....
空の紅い光の渦が
おまえの扉を照らしている
こちらにも向こうにも何も無い
おまえはそれを知っているのに
おまえはそれを知っていたのに



おまえの家におまえはいなかった ....
俺は 雨の中 ぼっーと歩いていた

雨で折れちまった 花を拾った
名前は知らない

酒の瓶に
そっとさした

この花は もっと綺麗だったにちがいない
ひっそりと
それでも かがやく ....
よぉく 見つめてごらん
ほら
枯枝のさきっちょ
じーんって 赤くなってるよ

耳をすませてごらん
ほら
凍った土の下
みしって 春の音

何気ない日常に
春が来つつあるよ
また打ち萎れて

寄せては引きゆく

涙の日々が尽きません

失う度に

一枚の半紙の表に

愛しい名前を書くのです

それをそのまま

月夜の窓辺にさらし

裏に返し ....
僕は花屋に行ったよ

すこし

照れくさかったけど

君に花を贈りたかった

かすみ草だけの

花束だよ

ピンクのリボンをかけてもらったよ

僕は

これ以上は望まな ....
今日は雨だね

雨が

何千、何万の輝く槍となって

僕の体に突き刺さる

あの時の痛みに比べれば

この方がいいよ

僕と君は出逢った頃

とても話が合った

よくし ....
電熱器を横に食す
ことし最後のみかん
そのたくさんの房
ひとつひとつがいのちで
手につくつめたい湿りがちの
粉のようなものもいのちで
すじもいのち
黒くて
安塗りの
ディスカウントセ ....
一番支えてほしい人が
勇気づけてほしい人が
悪気もなく「空気でできたとんがり石」を
僕の胸に投げつけた

「グサッ!」と刺さる鈍い音で
傷ついたのに君を妙に気遣って
ひきつった 笑顔の ....
さちさんのおすすめリスト(986)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 小太郎自由詩2*04-2-10
耳鳴りが止んで- RT未詩・独白4*04-2-9
海の波の音- 狸亭自由詩304-2-9
無題- 半分未詩・独白104-2-9
☆47_フウイン- 貴水 水 ...自由詩204-2-9
いいよ- こん未詩・独白104-2-8
ニッコロガシ星人とプラスチック怪獣。- クローバ ...未詩・独白3*04-2-8
牡丹雪- RT自由詩304-2-7
小さな旅- 春日野佐 ...自由詩204-2-7
安堵の雲- 純太自由詩204-2-7
星_Ⅱ- 木立 悟自由詩204-2-7
ほたる- 石畑由紀 ...自由詩704-2-7
線の風景- 石畑由紀 ...自由詩804-2-7
ぶっちゃけ- 蒼空と緑自由詩5*04-2-6
春ですよぉ!- 春日野佐 ...自由詩3*04-2-6
月食- ゆひゃ自由詩304-2-6
- 和泉 輪自由詩704-2-6
ノート(けだものの日)- 木立 悟未詩・独白204-2-6
☆43_ナモナキハナ- 貴水 水 ...自由詩304-2-5
春の音- 春日野佐 ...自由詩304-2-5
しつれん- 純太自由詩704-2-4
★22_カスミソウノハナタバ- 貴水 水 ...自由詩304-2-4
★21_アメノイタミ- 貴水 水 ...自由詩204-2-4
いのち- 折釘自由詩203-12-28
とんがり石とクッション- 服部 剛自由詩5*03-11-9

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