光したたる場所に立ち
足元にまとわりつく魚を見ている
緑が照らす灰の息
耳のすぐそばにいる雨雲



肩に沿って
光はこぼれ
水に落ちて
声に変わる
たどりつけ
たどりつく ....
とじかけた そら
あなた は いく

どこか へ ながれ て
だれ も いなく なり

どこ も
いつ も

さかせ て いつか

あなた は
ゆく
この世界のどこかに
わたしにならなかったわたしがいて
やはり ひとりで歩いているなら
おそらく わたしは
声をかけることができないので
せめて すぐ前を歩いてゆく
少しで ....
ああ・・東京

汗とウマイものが混合する街

ああ・・東京

人情人情というが情け容赦ない街

ああ・・東京

人の歩く速さが淋しい街

ああ・・東京

モノポリーな街
 ....
夜になると

俺を迎えに来る

輝く鳥

俺はこいつに乗って

夜に

羽ばたく

月も触れそうだ

星も触れそうだ

夜の闇はそんな

できるはずも無いことを
 ....
高みへ 高みへ
翼をひろげる鳥の群れに
空はふちどられたままでいる



音が音をひそめながら
緑に曇る午後を見ている
離れているのに離れずに
ともに震えを待つ姿
見 ....
もう1度行きたい あの海に

もう1度見たい あの青い青い空を

もう1度逢いたい 優しかった君に

もう1度戻りたい 素直な僕に
僕の長い長い手紙は届いただろうか

もし君の心が動いたら

僕の元に来てほしい

何を思い出しても

僕が悪い

僕は無愛想で

怒ってるみたいに見えただろう

怒っている ....
つぶやくように
こみあげて
ながれて は
いかない

さからいなさい と
て をにぎりしめる

つけっぱなし の
けいこうとう 

うすい かげり

たたまれ ....
「これ、どうかな?」
君は困ったような
でも嬉しそうな笑顔でボクに聞いてくる

今日は記念日
ボクらが出会った記念日
そんな記念日に
君はボクにプレゼントしたいって言った

ボクは君 ....
濃度を増した緑 の根元
アスファルトには 日陰がある
かつて人だった空間には
かつて花束だったものが 積もっている


湿度に黒ずんだ日陰 の隣
アスファルトには 日向がある ....
ばぁちゃんよりと 表に書かれたお年玉用の封筒
もうお年玉をもらう歳ではなくなったけれど
僕が帰るたびに ばぁちゃんは封筒にそう書いて渡す
そんな事をしなくても 僕はあなたたちに感謝をしているから ....
曲がり角に沿う壁を
鳥の影がすぎてゆく
風のない午後
一羽の午後



少ない雨が来ては去り
灰は薄く街にひろがる
置き去りの光
置き去りの火



黄緑 ....
太陽の赤よりも

俺とお前の流した血のほうが

赤いぜ

光り輝くこともなく

ただ痛みだけを残した

体の半分の血を

俺たちは流した

それでも

愛だけは手に入れ ....
いつまでも

俺の耳に残って離れない

哀しいピアノの旋律

昔は1番好きで

よく弾いた曲

今は1番つらくて

2度と弾けない曲

あなたの好きだった

ただ1つの ....
ほそい みどり の
うすい あし

こそり すみ に
より あって

どなた でしょうか

で きっと ね
つと つと そうっ と
すき に いく

だけど かた  ....
何気ない日々が淡々と過ぎていく
何をしていても
何もしていなくても
そんなことは知っているのに
私は悲しみを持て余すばかりで

いつもは無口なあの人が
今日はよく笑っていた
野に咲いた ....
夫になれない

父になれない

妻になれない

母になれない

自慢することじゃないけど

恥じることはない

俺はそう思ってる

俺は

若くして

ポンコツにな ....
背 に 迎える
宙 の 蔦

絡み
吊る

しろく 月 回り

てて の 無邪気な 
微苦熱 に

じりり
途絶えていく
手紙ひとつ

電話ひとつを残して

君は都会を去った

あの

草原を

走り回ってる君が

僕には見えるよ

僕はここでしか

都会でしか

生きていけない

 ....
キングサリーの花の下
小さく揺れる花びら{ルビ一枚=ひとひら}
届かぬお空に恋をした
宇宙を想い 己を呪った
鳥に憧れ 雲に憧れ
いつまでたっても
憧れの所に届かない

信じるものが見 ....
今夜、夜の監視人は居眠りしている
こっそり君を連れ出して
街中で口づけを重ねよう
愛でこの街中を満たす位に

下手な誓いを交わすより
君のその薄い唇に口づけを
二人を今見つめているのは
 ....
時に感情の起伏は
生活をうまくこなす一番の邪魔者になる
現実と想いは結構いつも一致しなくて
だからできる限り叫ぼうとするけれど

感情の起伏が収まると

叫びは気の迷いだと収束させてしま ....
砂の城の扉を閉ざし
周りの気配をうかがって
もう安全だと確認してから
私はやっと仮面を剥がす

鏡に映った自分の姿を
見慣れぬように私は見つめる
しかし、そこにいるのは
誰にも見せない ....
二人の体は冷え切って
凍えた窓を滴が伝う
君が書いた僕の名前
そっと流されていく

「初めてなの」と
つぶやいた君
愛しくて抱き寄せた
君の肩 震えてた

ささやかな愛を
壊さな ....
俺のラフィーネ

小さい頃は

俺の後を付いてきてばかりいた

遊んでやらないとすねた

大人になってから

お前が

愚痴を言ったり

弱音を吐いたのは

聞いたこと ....
今日は雨だな

職場に

自転車で通っているあなたは

不便だろう

俺は暇なのか阿呆なのか

あなたのことを心配している

こっぴどく

ふられて

電話も

留 ....
正気なうちに 帰ろう

まっかな顔で 父さんが
にこにこ と ひそっと 言う

あはは と 笑いながら
母さん に よっぽど 言われたな
私は 濃いめの お茶を入れる

 ....
難しい言葉
印象に残った言葉
単に明るい言葉
全てを包含してしまうような言葉
誰からも批判を受けにくい言葉

もう誰も使わないで
どんどん目をつぶりたくなる
おだやかなのに
おだやかでない
雲の陽の今日
この翳りの日
聞こえくる歌
不思議な歌



矢をつがえることなく
矢を放ち
届くことなく
消えゆく軌跡
向かう先なく
散 ....
さちさんのおすすめリスト(986)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ノート(指)- 木立 悟自由詩504-5-25
ゆく- 砂木自由詩10*04-5-25
ノート(どこかに)- 木立 悟未詩・独白704-5-23
東京- 純太自由詩504-5-23
☆132_ビッグバード- 貴水 水 ...自由詩8*04-5-23
午後の手- 木立 悟自由詩504-5-19
★82_モウイチド…- 貴水 水 ...自由詩8*04-5-19
★81_ナガイテガミ- 貴水 水 ...自由詩3*04-5-19
どうか- 砂木自由詩10*04-5-18
記念に- もこもこ ...自由詩5*04-5-18
容器の中の夏- A道化自由詩1104-5-18
ばぁちゃんより- 小太郎自由詩304-5-17
黄緑- 木立 悟自由詩704-5-17
☆130_ボジョウ- 貴水 水 ...自由詩5*04-5-16
☆129_オモイデノ…キョク- 貴水 水 ...自由詩5*04-5-16
ふふ- 砂木自由詩11*04-5-16
不在- 快晴自由詩11*04-5-15
☆127_オレナリノ…イノリ- 貴水 水 ...自由詩6*04-5-13
- 砂木自由詩7*04-5-12
★78_ソウゲン- 貴水 水 ...自由詩4*04-5-11
憧れの所- 春日野佐 ...自由詩204-5-11
世界中に口づけを(ソネット)- 快晴自由詩4*04-5-11
愛らしい鳥- 小太郎自由詩104-5-11
仮面(ソネット)- 快晴自由詩2*04-5-11
青の契り(ソネット)- 快晴自由詩4*04-5-10
☆126_イトシキキョウダイヘ_Ⅱ- 貴水 水 ...自由詩3*04-5-10
☆125_アメノヒノジテンシャ- 貴水 水 ...自由詩7*04-5-10
村祭り- 砂木自由詩15*04-5-10
かっこいい- 小太郎自由詩204-5-9
ノート(不思議)- 木立 悟自由詩704-5-9

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