すべてのおすすめ
今日も同じ場所で立ち止まれば
聞こえて来る 母の明るい声
「あんたはヤクルトが大好きでね、
お風呂上がりに必ず一本飲まないと寝てくれなかった。
ある時買い置きがなくなっちゃった時があっ ....
目標という題目の元
いくつもの逃げ道を見つけた。
(繋がりという、選択が出来る行い。)
向かって行った物が駄目な時
抹消という行動に出ようとするが
戻るという行いが出来る ....
ショッピングモールで
娘たちと七夕の願い事を短冊に書き
楽しんでいると
ふと目に飛び込む
誰かが書いた短冊
もう二度とこの世に
生まれて来ませんように
見知ら ....
出来ない・出来ないという気持ちで
毎日毎日過ごすなと
先生は言った・・・・。
「自分の出来ることからこつこつと、物事をやっていくことが一番いいようです。」
これが正しい・あれが ....
ぼんやりするひとときがすきだ
ふだんそれほど張りつめているわけでもないのだが
焦点のないゆるさがもともとすきなのだろう
いわゆる生産的ではないだろうそんな時間
とくに創造的である必用も ....
小さな靴の愛おしさを
ときおりこうして取り出してみる
小さな足はもう消えてしまったけれど
バーゲンセールは年々前倒しにやってくる
梅雨が明けてもいないうち
夏服には割引の赤いタグがつけら ....
夏野菜をピクルスにする
間引きのキュウリと
大根と
色鮮やかなパプリカと
あなたの傍にいつもいられますように、と
ピクルスは今日も味わいを醸す
題があるから
何処かに行ける
だから
LINEで縛り付けられたら
どこにもいけなくなる
新しいものを避けるのは如何なものかと
苦言を呈する人も居て
無料だから
どんどん採用すべしと言う ....
もういいかい!
まぁだぁだぁよ♪
なんどでも
繰り返し歌われて
元の意味が分らない
彼女に贈る歌かしら
あの子がゴミだって捨てちゃったもろもろを
一ヶ月くらい水車の横に隠しておいて
さざなみがつくる境界線のもっと向こうまで
もういいやってなった一歩手前まできたら
僕ん ....
からだの中に
炎を抱えている
燃え尽きることなく
大きくなるばかりで
自分でも
熱くて痛くて
どうしようもないんだ
ねえ
僕は傷ついているのに
どうして人を傷つけちゃあいけないの ....
だいこんおろしはきれいだな
ヒマラヤみたいにきれいだな
炊きたてごはんに
白いお豆腐
白い小女子きれいだな
だいこんおろしはきれいだな
だいこんおろしているうちに
残酷なこと ....
ただしい孤独は
凛として涼やかな音色であった
愛しい憂鬱は
窓辺に花をさして髪を梳かす
美しい季節は
褒めそやされて散る花びら達で
そこそこ保たれるものだ
どうしようもない時 ....
あの信号が変わる前に渡れたら
きっと うまくいく
ありふれた願を懸けた
決して走ってはならない
ありふれたルールを課した
早歩きがどんどん早くなる
早歩 ....
毎日同じ鉄のかたまりに
輸送されて思うこと
そして今日いまこの夜
毎日窓の風景が
ちがって見えます
今日の生ぬるい朝に
枇杷が見えました
冷たくしたら
どんなにおい ....
ホモスイッチは、
すべての男の人の
おしりの穴の中にあって
それを押すと
ちゃんとホモになれる
というか、
これを読んで
試してみようかって
考えただけでも
それを押さなくても
き ....
花火見る顔で嫉妬心を隠している
ぬいぐるみを口にあてて金が欲しいと叫んだ
花のように違う価値観
些細なことに
うちひしがれて
長い帰りの電車の中でも
回復はしないまま
封をされた新しい紙袋が誇らしい
アクセサリーや化粧を落として眠ればまた新しい気持ち ....
誰もシラナイ理由が無い
わずかな隙間を生きているような気がするんだけど
近代現代近未来
産業ロボットはやがてラインを離れて
どこへ行くの
母を殺し父も殺して最果ての
流刑の地さえも ....
とても
とほうもなくとても
すてきな小説を読んだ夜
手放してしまうのが惜しくて
胸のなかで
それを抱きしめつつ眠れば
冬由来のゼラチンは
純粋な水によって
隅々までふやけ
迎えた ....
だれもしらない庭にだれもしらないあなた
わたしたちは夢をみた
はつ夏のひかりのなかで
あれはあなたの花
ジャスミンのむせる匂いに
秘密めいたあそび くちびるの感触をおぼえた
だれも ....
すごろくみたいだ。
いちばんに上がったあの子が言うには、
とにかくニコニコしてればいいんだよ!って。
私の耳には虚しく響くだけ。
何度も何度も、振り落とされて
私はあと何回ふりだしに戻ればい ....
自分が思っているようには
他人は自分を見てくれない
それで私は
極力自分を
客観視しようと試みた
気付いたら
他人の顔色ばかり伺って
ますます自分が
わからなくなっていた
....
わたい、もやしはきらいや。
病室のベッドのうえで
母がぽつりと言う
六十年も付き合ってきて
母の好き嫌いをひとつも知らなかった
そんな息子だ
お父ちゃんがな、腹切ったときに出て ....
髪を切りました、ばっさりと
決別です
春です、今日からわたしは
春の柔らかな外套はいらない
寒風をしっかり遮る重いコートが欲しい
凍てついた大地を確実に踏みしめる足と
流れる雲をよみとる眼差しを
桟橋に繋留するための無骨な舫い綱あるいは
海底ふか ....
窓は小さなほうがいい
のかもしれない
見えすぎて困っちゃう
見られすぎて困っちゃう
市販のカーテンじゃ合わせにくいほど
大きな窓なんか
結局あとで困るだけ
窓の無い部屋は
時々すご ....
幼いころ
せっかく瘡蓋になると
はがして食べちゃう癖があって
これがどうにもこうにもやめられない
しちゃいけない、なんてことは
五歳でもわかるんだけど
知らず知らずのうちにやってしまう
....
じぶん
が揺らぐ
動と静の密林で
わたしは
音と
光と
緑と
土と
一緒になる
「そういう気がする」
のではなくて
本当に一緒になる
わたしはバラバラで
形はなくって
そん ....
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