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じぶんの人生じぶんが主役

じぶんが君子だ王様だ

自動販売機に腹を立てても

そこはじぶんの人生だ

主役は自動販売機ではない


季節が巡ろうと

スーパースターがなにを ....
それらをぼくは追いやって新しく息をしよう

それらをぼくは追いやって古くからの息をしよう

新しくて古いぼくは息をしよう


東大阪の公園で中国人のこどもたちが日本人のこどもたちを追いや ....
ユキオに乳房を噛まれるのをヨシミは歯で叩かれているように感じていた
部屋の窓からのぞく欠けた月を見つめていたらじぶんが死ぬとしたら地球でなんだと思った
そしてなんだか深い愛情をヨシミはじぶんのなか ....
十年まえ
ぼくらは帰り道ひとりごとを抱えていた
いまケイタイにひとりごとを奪われている

ひとりごとが減るとどうなるのだろうか
その答えはよく分からない
ゆとり教育の結果を
当時はだれも分かっちゃいな ....
人工のひかりを掻き消して

頬を青暗く染めるのは

ぼくのピアノの音だけだろう

難易度F別れの曲など弾きながら

きみ訪ねてくるのを待っている


東名高速を走りながら

 ....
新緑はどうしようもなくさやかに

その繁を濃くしてゆく

往来の音が木々を揺らす風のようだ

どんな死に方になるだろう

どんな生き方を不動とするだろう

唇をよこに引っ張って上げてみる

往来の景色 ....
花が肉のようだ
植物のさやかな匂いだ
ツツジよ
おまえはだれなんだ

会えない恋ごころ
会えば終わってしまう
ふられているようなもんだ
あざやかな足元の花よ
おまえの秘部ならば
口つけることもいとわな ....
夕方の空が好きだ
なぜならそれは
あたしの精神のカルテだからだ
群青に染められてゆくそのまえ
夕方の空が一瞬しらんでから青を濃くする
あたしのカルテが空に広がる
首をあげて見つめている
 ....
夕日の終わるころ
僕はなにに影を落とすだろう
うらぶれた浜辺の賊らが踊りだせば
僕は楽しいことだけをしよう
おなじ波なんてあるのだろうか
波は波にちがいない
それだけでいいのではないか
ささやかな浜辺 ....
蕾はからだの陰毛だった

植物なのに欲情していた

ど真ん中に咲いた花びら

きみが探していた絵本を

いつもぼくも探していた


きみは町の図書館で

その絵本を見つけた

明日からなにを

ぼくは ....
爽やかなしょんべんの匂い

あたりを見回すと

ツツジの群生しかなかった

あいつが俺のを飲んだのを

思い出してもいた

意味などさがす気もなくて

あいつが俺のを飲んだのを

植物的な愛の形を

 ....
日本でホームレスであるということ
マズローの欲求でいう生理的欲求を満たし
安全欲求をかろうじて満たしているひと
かろうじてとは
安全欲求を完全に満たしてしまえば承認欲求のステージにいってしまう ....
嵐のまんなかで
ページがくられるように
きみは離れていった
永遠なんて言葉で
さよならしたふりをするのなら
ふってくれたらいいのにね

もう二度と会えないひとなんて
ほんとうにいるのだ ....
絨毯に虹ができていた

ガラスのテーブルのせいだろう

この世はひかりで出来ている

否、この世はひかりで見えている

否、この世はひかりのようなもので出来ている

テーブルはガラスで出来ている

虹 ....
情事のあと
ホテルを出て町をぶらつきたかった
春の夜風がよくなぶってくれている

高知の町にいても
坂本龍馬に思いは馳せない
川面にはさざ波がたっている

それはそう見えるだけで
た ....
青い雨と蛍光灯の光が見える
朝めざめてまだ空いている車中で
ぼくのまだ冷たい鼻を中心に
きょうも世界を考えはじめている

命を使いきることを課していたら
不倫なことはしたくなくなる
どう ....
コンビニの袋をちりちりいわせながら歩いていた
夜風のなかに小便のような匂いがした
あたりを見回すとその匂いはツツジの群生からこぼれていた
それは甘くて涼しいヨシミの匂いにも似ていた

連休ユ ....
そのメーカーはあった
コガネイ係長の言うとおりだった
最初にかけてみたメーカーがそうだった

そこのなら、移設でもシステムやりかえでも、何でも出来ますよ、元そこの社員の設計がうちにはいますから ....
ユキオは高速を高松ではなくてヨシミに向かって飛ばした
酒造メーカーの博物館で事務をしているヨシミに3時くらいに着くから早退しろと言ってみた
わかったよ、と即答で応えてくれたことにユキオは感謝した
 ....
工場長が腕組みをほどいた
ああ、工場長が行ってしまう、
ユキオは顔をあげた
ユキオの唇がかたくなった
工場長が胸ポケットからケイタイを取り出した

あのなあ、頼まれてくれないかな、今から割 ....
となりのカプセルのアラームに起こされたユキオは浴場にゆき湯につかり頭を洗い全身を洗い歯を磨いて髭を剃りトイレを済ませてカプセルホテルを出た
8時まえにはメーカーに着き通勤ラッシュの正門まえに立った
 ....
黄砂か花粉かフィルター越しに太陽が鏡のように光っていた
高速を飛ばしているとなんとなく蛇のお腹のなかをゆくような感じがした
それがシバタさんと今のじぶんの関係を思いおこさせるのだった
引き継ぎの ....
頼りにならないなあ、うちは所長さんだったから任せてた部分もあるんだよ、もうこの製品の購入はきみのところではなくてほかのルートに替える、
調達のシバタさんが再度ユキオにそう告げた

メーカーからの ....
冷遇されてたんだろ、つめたい会社だな、かわいそうに、
そんな注文いらんわ、って怒鳴られたことがあるよ、いまさら遅いよ、

所長のあとがまとしてお客様を回るのは気が滅入ることも多かった
手応えも ....
雨はもうやんでいるのだろうか
プリントアウトしたA4の資料をユキオは読みはじめていた
青灰いろの夕方はユキオが窓に目をやるたびに黒く染まっていった

自分の思考以外なにも聴こえなくなっていた
 ....
いったい何人のひとを

じぶんの最前線に巻きこんでは

かれらの精神を

やわらかな灰色にしてしまったのだろう

ぼくは強い

ぼくは運がいい

ぼくは優しい

ぼくは頭が ....
街には朱色の

とげがひとつ刺さり

血には白い

ラインが通っている

じっとしている

ビルディングから

神のふりして見つめている


人を思う顔

食べ物と一 ....
中二のとき家出をした

ぼくはすこし複雑な環境にいた

遠い親戚が経営している病院の

ぼくは病室をあてがわれて住んでいた

妹にはその隣があてがわれていた

病院の四階が院長夫婦 ....
きみを抱きたい

でもそれはデリケートな問題らしくて

うまくいってない

きみは降水確率0パーセントの晴れの日か

降水確率100パーセントの雨の日にしか出掛けないの


いま ....
ギアチェンジするとは

おおきな存在に

身を任せてゆく覚悟のことだと思う

どんな悲しみでも

日々の暮らしのなかに

お任せされてゆく

どんな河でも

その河口ではもう海に

お任せされてゆく
 ....
nonyaさんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(285)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
じぶんの人生- 吉岡ペペ ...自由詩1110-5-18
息をする- 吉岡ペペ ...自由詩910-5-15
穴ぼこだらけのレモン色- 吉岡ペペ ...自由詩510-5-12
ひとりごと- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...510-5-6
人工のひかり- 吉岡ペペ ...自由詩410-5-5
夕暮れる- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-5-3
五月への質問状- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-5-2
カルテ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...710-4-30
浜辺の賊- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-4-24
絵本なき世界- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...310-4-19
爽やかなしょんべんの匂い- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...510-4-18
悲しきホームレス- 吉岡ペペ ...自由詩710-4-7
いきものたちの銀河- 吉岡ペペ ...自由詩1410-4-6
- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...910-4-4
高知の夜- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-4-3
春の青雨- 吉岡ペペ ...自由詩510-4-2
蛇たちの天体- 吉岡ペペ ...自由詩710-3-28
蛇たちの調べ- 吉岡ペペ ...自由詩410-3-26
蛇たちの疾走- 吉岡ペペ ...自由詩410-3-20
蛇つかいになる- 吉岡ペペ ...自由詩310-3-18
蛇の謝罪- 吉岡ペペ ...自由詩710-3-18
蛇の誓い- 吉岡ペペ ...自由詩310-3-15
蛇がゆく- 吉岡ペペ ...自由詩510-3-14
蛇の夢- 吉岡ペペ ...自由詩310-3-11
蛇つかいとの交信- 吉岡ペペ ...自由詩510-3-8
Barco_Negro- 吉岡ペペ ...自由詩310-3-1
東京- 吉岡ペペ ...自由詩610-2-21
家出のよる- 吉岡ペペ ...自由詩1010-2-11
きみを抱きたい- 吉岡ペペ ...自由詩710-2-6
任せてゆく- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...6+10-1-30

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