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すこしぬるい冷たい風

くるまが横をすべってく

電車のおとがつれてゆく

ふつうに夜桜さいている

コンビニ袋ちりちりちりちり

なんでこんなに悲しいのだろう


知らぬま ....
被災地を救援しにゆく

偉そうなことは言えない

ビジネスで行っているのだから

商店街やホテルでも

外国の援助隊の方々をたくさん見かける

夜が寒い

うたた寝なんかしたら風邪をひく

だからお酒 ....
22年まえも自粛が日本を覆っていた

コマーシャルが口パクになってNHKは夜中も天皇の下血の量とか血圧とかを画面に表示しつづけていた

そこにはクラシックがながれていた

えんえん、えんえ ....
ACのコマーシャルが

テレビから消えてもぼくらは

忘れてはならないのだ


いのちが助かる

いのちだけが助かる

ぼくらができることとは

義援金を今後もつづけることだ ....
雲ひとつなかった

青い空に

裸の木々の先端たちが

根のようにのびていた


空を吸って根を地球にのばしてゆく

地球という孤島に、空という孤独に、


雲ひとつなかっ ....
かたちを見つめる

虚無がしずかだ

茶室に作法がこだまする

石庭の顔いろで

抹茶が飲み込むデスマスク

宇宙の鈴の音を聴いている

エイトビートのピアノ鳴る

声が消 ....
うかれているしかなかったのだ

さびしかった

信じられないくらいの

さびしい状況にいたのだった

いちかばちかのような気持ちだった

だから

うかれているしかなかったのだ ....
路地から通りにでると

いや、もう路地から

あたたかな風がほどけていたのである

それがからだをやらかくぶ厚く

バイブレーションさせていた

坂道を明治神宮のほうへあがった
 ....
たましいのかけらになったって

いつもいつまでもいまも

あなたのそばにいる

ふあんもかなしみもない

ハッピーエンドに

ふたりしてかならずゆけるから


十年まえ

 ....
木はすごいよ

雨にぬれても生きている

腐らない

生きているから腐らない

木はひとりぼっちで立っている


鳥が安心してとまっている

木は鳥に安心している

いのちとはなんだろう

いのちには ....
いつもそこにいる

あたしのこころとおんなじだ

あたしのこころはいつも

あたしのそばにいてくれている


東郷公園よこの坂道

そこをすっとくだってしまうのは

いつも惜 ....
ベランダにでて月をケイタイで撮るひとがいる

月のしたで勉強を誓うひとがいる

試験は春ごろだろうか

どこにゆけば

安定した幸福を感じつづけられるのか


天体はまちに住んでいる

オリオンがから ....
道を白くさせるていどの雪が

ちいさくすうっと落ちてゆく

あれから16年

あの竹の切り口にも落ちてゆく

それはろうそくの火で瞬くまに乾いた

混乱はやんだ

喪失だけはい ....
ぼくはいまいきてます

いま?
いま、なんてものはぜんぶ過去だ
いま?
ぼくはみらいのいちばん尖んがったところにいる

ぼくはいまいきてます

きのうきみに写メを送ろうとしてぼくをと ....
夜はどうやって夜になるのだろう

ひかりはなぜひかりなんだろう

ひとはなぜひとを好きになるのだろう

どうしてそれを愛などと呼ぶのだろう


こんなこともわからなくなっている

 ....
気持ちいいこと

優等生だって大好き

キスして欲しいところ

言わせる

単語で

お願いさせる

掛け布団のむこうで

なまえを呼ぶこえ

きれいな心みだらになる
 ....
ねおきのうつろな鼻ごえは

のびやかな甘えたなこえだった

ベランダの空が切り取られていた


空綺麗


部屋がしずけさと懐かしさで冷えていた

ベランダぎわの植物たちがわら ....
くちびると舌でつよく吸った

おまえからの写メを見つめてる

あかい地球につながってゆく

漂ってあかい地球に浮かんでる


かるく閉じたおまえの目

くちびるが

ちいさな ....
だれも裏切らない

だれも傷つかない

だれもが騙され

だれもが酔える

そんなパワフルな嘘を

思いっ切りついてゆきたい
発明家になりたかった

べんりなものをつくりたかった

ランドセルから空気がでて空を飛ぶ

肩掛けをひっぱって空気を調整する

ほんとは靴でそうしたかった

でもちいさすぎるし
 ....
高速道路からの風景には慈しみをおぼえる

あらゆる労苦や不便をとり除いてやりたくなる

仲良くなりたかった

なにか役に立ちたかった

日本ではよくそういう気持ちになった


この国は広い

生活圏に ....
夏の終わりの空たかくに死者の小骨のようなヒコーキが白くいとしく飛んでいる

ホテルのプールに浮かんでそれを見てたらあたりまえのことに気づいたんだ

耳は水につかってて水の流れの音がした
なん ....
紙きれはいつも晴れていた

うすもやの水色の空だった

ぼくの死はひとをすこし忙しくさせた

木々はぼくがいたときよりも

はるかにいとしい世界観だった

公園のパノラマにひと影は ....
わたしにはみずこがいる
それにいつからか名前までつけている
ときどきゆめにそのこがあらわれる
ベランダでげんきよくはねてあそんでいる
あぶないからと注意しても
わたしをなめているのだろう
 ....
こんな顔をして家には帰れない気がした
ヨシミは自転車で夜を町を走っていた
お母さんをさがしてパチンコ屋さんをわたり歩いていた
カゴのなんでもバッグにケイタイがのぞいていた

目からなみだがあふれていた ....
カワバタの車のなかでヨシミはこのまえ見た小鳥とカラスの話をした
お父さんが山で汲んできた水をポリタンクに入れてお母さんに持ってゆくのだった

まだかわいてねえな、

さんざんドライヤーで乾か ....
相殺しきれなかった存在があたしたちだと思った
相殺されずにのこってしまったのがあたしたちの存在

お父さんのためだけに無駄になるかも知れない晩ご飯をつくっていた

ヨシミはユキオとカワバタど ....
会社からの帰り道だった
ヨシミは歩道橋から群青を見つめていた
自殺する気などないのに死ぬならいずれこんな場所だと思った
じぶんのカルテ、
群青を見つめているとじぶんのカルテを見つめているようだ ....
森に潜む全体は僕を包んで忙しく腐っていった

肉と霊の総和が世界なのだと全体は言った

霊とは見えないものだから名前をもつ肉しか目のまえにはなかった

それがいくら哀しいこととて文字が喚起 ....
ひとには必ず一羽の鳩がいる

人口と鳩の数はおんなじだそうだ

第二次世界大戦のころは鳩の数も激減した

ぼくもなんどかじぶんの鳩を見たことがある

もちろんこれは、たぶん、の話だ
 ....
nonyaさんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(285)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
一晩じゅうが始まるころ- 吉岡ペペ ...自由詩1111-4-7
オレも負けない- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...211-4-5
不幸な自粛- 吉岡ペペ ...自由詩511-4-2
ACのコマーシャル- 吉岡ペペ ...自由詩611-3-22
地球という孤島、空という孤独- 吉岡ペペ ...自由詩1211-3-5
茶室のデスマスク- 吉岡ペペ ...自由詩511-2-28
さびしかった- 吉岡ペペ ...自由詩1611-2-27
春一番- 吉岡ペペ ...自由詩711-2-25
2月22日午前2時22分22秒- 吉岡ペペ ...自由詩811-2-22
木は- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...611-2-13
東郷公園よこの坂道- 吉岡ペペ ...自由詩911-2-6
天体の住むまちに- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1111-1-23
粉雪- 吉岡ペペ ...自由詩1311-1-17
いまいきてます- 吉岡ペペ ...自由詩411-1-9
夜は- 吉岡ペペ ...自由詩511-1-7
自由と愛- 吉岡ペペ ...自由詩511-1-4
空綺麗- 吉岡ペペ ...自由詩511-1-2
あかい地球- 吉岡ペペ ...自由詩6+*10-11-22
パワフルな嘘をつきたい- 吉岡ペペ ...自由詩210-11-20
そのこころ- 吉岡ペペ ...自由詩310-11-14
距離- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...310-10-27
音のない洞窟- 吉岡ペペ ...自由詩4*10-8-29
永遠のイメージ- 吉岡ペペ ...自由詩610-8-8
にどめの死- 吉岡ペペ ...自由詩910-7-3
群青のサンドウィッチ(_最終回)- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...17+10-6-27
小鳥とカラス- 吉岡ペペ ...自由詩610-6-10
相殺しきれなかった外灯- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-6-6
群青に突きつけたペンダント- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...8*10-5-28
小暗い森- 吉岡ペペ ...自由詩510-5-26
鳩の話- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...410-5-24

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