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上ったら、下る、上っては、
下る、彼らが散らかっている、彼らの街で
折れてひざまずいた巨人が、ほろほろと朽ちてゆく


それは、もうずっと歩道橋に見えている
或いはそれは、もう ....
夕立でもぎ取れた蝉が
丁度今乾き切りました
私はアスファルトに足を揃えました
腹をかえし対の肢を合わせたその亡骸は
無音の言祝ぎでした


夕立のあと再び燃えていた日は、結局 ....
手のひらに握り締めた
生まれつきひび割れた蝉のひび割れた雲母
手のひらの中のその震えと光とを
唯一手に負える夏の単位として感じていた


けれど、もしも
手のひらの中の光など単な ....
声帯で
黙殺された孤独は
肺に
積もったようでした


声帯で黙殺された孤独は肺に積もったようでした
そして、やがては
床板に屈した体を
どうしても規則的に置いてゆく呼気に乗 ....
クローバーさんのA道化さんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
白い崩落- A道化自由詩604-12-14
忘刻- A道化自由詩1304-7-28
手に負えない夏- A道化自由詩1004-7-13
雨降り回帰- A道化自由詩504-6-26

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