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 (彼の手によってもたらされる気持ちの悪さは、少なからず私の子宮辺りで産声を上げていた。

 それらは私が芯から疼く度に鼓動を募らせるのだが、しかし、その心臓である彼の脳髄 ....
瞳を震わす息吹を
すべからく
祈り、と、呼ぶ
 
そんな
少女の小さなまつげは
時折、瞬きとは別に
揺らぐことがあるという
 
胸元で組んだ手の
その周りに、
祈りは宿るのだろう ....
滴るものは
いけない、とされた口が
私の知らない場所で
反抗を覚えた頃
 
わざと首にかけた
新しいヘッドフォンからは
聞き慣れない音楽が
何故か、かかっていて
耳を塞いだ
 
 ....
耳元で囁くように
一番遠いところから
叫ぶように
声は、聞こえている
 
土の上に横たわった
私の頬に、そっと
それは静かに目を閉じながら
ひとつ
口付けを交わす
 
 
限り ....
退化を始めた水掻きの
薄い膜が、そっと
私の身体を動かしては
その感触を
柔らかくしていく
 
反射した光と
屈折した光の交点は
ゆっくりと揺らぎながら
ただ、全てを
受け止めてい ....
夜が空を包み
七色に光る
願いの帯たちが
星の間を縫って
空へと羽ばたいていく頃
 
遥か空の上では
一年分の時を越えて
会瀬を交わす者たちが
確かめ合うかのように
抱き合っている ....
君が僕に触れた
その指先から、ほどけて

僕の身体に巻き付く
見えない包帯に
なってしまえたら、いい


息をする度に
ひらひらと揺れて

いつか、二人の匂いが
一緒になっちゃ ....
カーテンと
鉄骨の隙間から覗いた
スカートを捲る
そこに、秘密はない
 
白く染まった床と
天井の間で眠る
ストッキングを破る
そこにも、秘密は見当たらない
 
 
ステンレスの ....
バニラシェイクが
白く、あぶくを吐き出して
私の頬を
愛撫している
 
フルリレロと銘打った
ソフトクリイム
(キットカットフレイバア)
の、カップは
見て見ぬふりをして
壁の反対 ....
たぐりよせてみれば
それは
余りにも細く、また
強い一筋
 
 (深い闇の中から)
 
まさにすがるようにして
誰もがその一筋を
必死に、必死に
自らの手中に
収めようとする
 ....
いつのまにか
こすもは、すぺーすへと
ぐれーどあっぷ
していて
 
ぼうちょうをくりかえす
この、これは
どうもとめどない
らしい
 
 
これを
あい、とよぶか
かがくげん ....
吉岡ペペロさんの山中 烏流さんおすすめリスト(11)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
海の彼を、泳ぐ- 山中 烏 ...自由詩4*07-10-25
その(名前)を、呼ぶ- 山中 烏 ...自由詩3*07-10-23
夜感光- 山中 烏 ...自由詩3*07-10-7
- 山中 烏 ...自由詩6*07-8-17
水中- 山中 烏 ...自由詩4*07-8-6
七夕- 山中 烏 ...自由詩9*07-7-7
らぶぱしー- 山中 烏 ...自由詩16+*07-6-9
ない- 山中 烏 ...自由詩12*07-6-5
- 山中 烏 ...自由詩10*07-6-3
蜘蛛の糸- 山中 烏 ...自由詩9*07-5-13
すぺーす=- 山中 烏 ...自由詩7*07-5-7

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