ぎゅっ、ぎゅっ、と
降り積もったあつい大気を踏み分け進む

照り返す光で白く輝くアスファルト
まるで銀の雲の上

天を仰げば
目が眩む迷いのない太陽のまなざし

僕はあわてて目を背け ....
駅のホーム隅のいつも同じ場所に
仙人のような老人が

生きているのか死んでいるのか
疑問に思わせるくらい微動だにせず眠っている

ニュースで流れている
数字だけで表される悲しみは

 ....
私の葬式がささやかに執り行われ
友人らが久しぶりに集まった
青空には透明な道が果てしなく続き
新緑に人々の喪服が映えて美しかった
一滴の涙も流されず むしろ
想い出を懐かしむ声で
小さな式 ....
「ねぇ、私達が生きてることって意味があるのかな?」

「ないね」

「あら。じゃどうして生き続けているのかしら?」

「グスコーブドリになりたいからさ」
二日酔いだった

目をつぶると昨夜集中して見たエロサイトの残像が浮かんだ

くだらないバナー

朗読会の準備は着実に進行されたが

肝心の朗読はだめだった

セックスも生活も破綻し ....
あじさいの花の名前を教えてもらい

それから漢字では紫陽花と書くのだとまるでせかいに沈黙があってはいけないのだ、というようにきみはぼくの手を引いて喋り続けるから、

印旛沼サイ ....
英会話教室で
日本語のしゃべれる外人の先生が

アメリカでは大統領を呼ぶときでも
“YOU”なのだと言った

英語は世界の標準語らしい
くそったれだな

僕には大切な
お前とキサマ ....
世界中の苦労を集めて
みんなで均等に分け合ったら

僕の仕事は減るのかな

世界中のお金を集めて
みんなで均等に分け合ったら

僕はマイホームを買えるのかな

世界中の愛を集めて
 ....
詩を書くときは
つらつらと頭に浮かぶ情景を
言葉で紡ぐ

君と話すときは
顔色をうかがって常に一歩先を読み
少ない引き出しから言葉を選ぶ

お前と話すときは
くだらない楽しいことだけ ....
中野の図書館のプラネタリウムで
部屋が真っ暗になって
お星が一度にたくさんあらわれた時には
吸い込まれて泣けた
銀河は悲しいから
それで知らない隣の人と手をつないだ




洗濯槽 ....
まじめに働く六月に
少しは休みをあげようと
国が「六月の日」を制定
俺はまだ死んじゃいねぇと
迷惑そうな顔をして
仕事を続ける六月の
背中がそっと濡れていた





 ....
「夏休みはいらない。リセットボタンがほしいよドラえもん」

ドラえもんはどらやきを食べながら
うんざりした顔で
その丸く白い手を一瞬、僕の胸におしつける

「♪りせっとぼたん〜♪」

 ....
日曜日に夕日があたるので
さらに 奥まで入り込みますと

サヴォイの 看板が

悟ったように私は

このままの 状態で
さらに 奥へと進みました



壮健な 壮健な  ....
硝子細工の
幾つかの重なりは
小さな風の溜まり場をくるくるとかき混ぜて扉を揺らし
丘に続く小道を夢見るのです

夏が降り
気まぐれな模様を織りなして
あのひとの指に留まった雨粒が私の
 ....
中心へ向って途絶えない無数の
緑の中に駈け寄って

眼の後ろで呼ばれた光は
しだいに
向かい合わせた最後の場所で
塵に変わりゆく扉に刻まれても
痛みのオウトツを識らない

薄まら ....
沈みかけた夕日に
灰色のカーテンを浸せば
世界は爆発する


 *


うつくしい言葉を残すのはやめろ

あれは悲しみで あれは俺じゃない
うまくいかなかったね

おれたちはぜんいん うまくいかなかった

るーるをやぶってばかり

そらをとぶゆめをみてはしゃいだ



うまくいかなかったね

おれたちは ぜんぜんう ....
・ゴスロリ改

・シャア専用ザナドゥ@日本ファルコム

・コンプティーク

・旧日本ファルコム

・小鳥(何かの愛称)

・hide(ギター弾き)

・チルチルとミチル

 ....
いつから詩人はTVを通して世界を見るようになったのか

TVがなかった時代の詩人は「なにをみて」せかいを知ったのか?

せかいそのものをみていたのだ

詩のせかいよ

世界そのものを迎 ....
軽んでいく、
とてもすごいはやさで僕には
回転してる気がしていて
地球が、もしも
女の子だったらなあ
と思う

リリィ、

あたし痛いねん。
とか
言ってみろや
なんて
ほん ....
たった一回のエッチで卵子にたどり着くからいくよ

十八回裏2アウトランナーなしの場面で咳払いしながらバッターボッ

クスに立っていくよ

振りかぶるピッチャーのモーションの彼方

ぼく ....
人ごみの中立ち止まり
無理やり自分だけ
時間を止めようとした

深呼吸するように
長い溜め息をつくと

指先から
どんどん体が透けていく

僕は会社で半透明で

友達に会ってい ....
ジュッ ジュ、ルルルル  ゴーゴー

  痰壺に
   (さくらいろの)
  錆びかけた     はる

   「はるには、帰らななー・・・

ジュッ ジュ、ルルルル ゴッ ゴーゴー
 ....
木枯らしの吹く冬空に
わずかに太陽が顔を出したら

一瞬

懐かしい風が頬をなでた

僕は我に返って
思わず振り返る

人ごみの中に消えてゆく
自分の記憶の中だけにある声と面影
 ....
俺はお前らと違うというな

俺はお前らと同じだと言え

夢を叶えられなかった大人たちを馬鹿にするな

夢を叶えられなかった大人たちを尊敬しろ

そしてお前は夢を叶え続けろ
しらないにんげんのはだかをみている



ぼくはしらないにんげんのはだかをみている



そうして彼女がおってきた傷や



トラウマについてかんがえる



乳輪を見 ....
若く情熱があり頭の回転の早い人たちは、はやく自分が何者であるかを定義したがる
早く世界に出て自分の態度を説明しようとする
どれだけ自分が一人前であるのかを社会に認めてもらおうとしている
分かる、 ....
その道は
街灯の小さな明るみの中に
白く浮かび上がっていた

様々な思いが通り過ぎていった
その白い舞台の上を
今日は
消え残る足跡がひとつ
闇の中に後ずさる

風が
粉雪と共に ....
「それじゃ」

それだけ言って
お前は部屋を出て行ったっきり
二度と戻っては来なかった

コンビニに買い物に行くように
いつものようにドアの前で
手を振って

なぜお前が消えたのか ....
雨の日は
一日中寝て過ごしたい

灯りをつけようか迷う室内は
まるで処刑前の牢獄のよう

隔離された空間に
さあさあと
涙の落ちる音だけが聞こえる

少しずつ
歪んでいく景色
 ....
soft_machineさんのおすすめリスト(1853)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
冬の虫ケラたち- みもる自由詩205-7-21
肥溜の中から産声を- みもる自由詩4*05-7-19
昇天日和_(2005.7.18)- 和泉 輪自由詩3105-7-18
グスコーブドリのように- みもる自由詩205-7-18
2005.7.7- 馬野ミキ自由詩9*05-7-7
印旛沼サイレンス- 馬野ミキ自由詩905-7-6
標準はいらない^^- みもる自由詩3*05-7-5
ささやかなご褒美- みもる自由詩205-6-27
下手な鉄砲- みもる自由詩105-6-25
銀河- 馬野ミキ自由詩1205-6-20
六月の取り扱いについて- あとら自由詩3*05-6-20
ドラえもんの「リセットボタン」- みもる自由詩3*05-6-19
情状酌量- 山内緋呂 ...自由詩8+05-6-17
或る夏の理由_「風の通り道」- 藤丘 香 ...自由詩33*05-5-21
楡と扉- 藤丘 香 ...自由詩30*05-5-16
世界- 黒田人柱自由詩3005-5-1
せんろのうえを- 馬野ミキ自由詩18*05-3-25
新しいガンダムに出てくる登場人物一覧- 馬野ミキ自由詩305-3-25
既に0ではない僕たちが0へ立ち向かうために- 馬野ミキ散文(批評 ...505-3-23
醗酵する、リリィ- みい未詩・独白5*05-3-7
いくよ- 馬野ミキ自由詩505-3-1
透明人間- みもる自由詩3*05-3-1
はる- 窪ワタル未詩・独白3*05-2-28
1+1- みもる自由詩3*05-2-27
才能へ- 馬野ミキ散文(批評 ...10*05-2-25
不貞- 馬野ミキ自由詩605-2-23
若い人に捧ぐpoem- 馬野ミキ散文(批評 ...4505-2-23
冬の旅人- ダーザイ ...自由詩22*05-2-21
遺書- みもる自由詩205-2-20
明日天気になあれ- みもる自由詩205-2-19

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