そして君の目で世界を見てみたいという

女子中学生と中年外国人の瞳の映り込みは

延々磨き続けた薬缶のように輝きを放ち

いつ終わるとも知れず、ある一点でカイコウし続ける
校庭に花を突き刺そう。君と見れなかったものがいくらでもあるの
明日夜になって目が覚める前にニ人で、すぐ屋上に行こうよ
君とできなかった事がいくらでもあるの

神様だって幽霊だって
一緒に居た ....
カスタードクリームのにおいがする病室には
男の医者は来ない
女医と看護婦だけが少女たちを看に来る


 いつもの’エマージェンシー’には甘い治療が必要
 鮮やかなジェリービーンズの色彩で目 ....
ライトノベルも純文学も
「フツウノヒト」は
やっぱ読まないと知る


ペンギン村がありまして
アラレちゃん
ガッチャンなどが暮らしていたよ



抱き枕抱いて眠るの
恥ずか ....
  ?

  ?




 恋の単位は

 君だった
 
 
 
 
うす水いろの
かぜのように
正月につかれて
病院でねむっている

かわいいひと

もういちど
海のうえで
にっこりと
太陽になろうね

一限目 美術
熟れすぎた柿の実のような夕陽が
じゅくじゅくと空を滲ませ
遠近法に習って雲は巣をはる


二限目 音楽
カラスの眼光から逃げるように
街の雑踏の中音を捕まえにゆく
アス ....
「子供の頃に書いた作文
 未来の夢を書いた作文
 そんな心を何時になっても
 忘れないで」

うーっわうーっわうーっわうーっわ

生まれて初めてやったモノマネは
スト2のキ ....
風が凪いでいる。
コーラを飲んでいる。
おたまじゃくしを殺している。
ミッキーマウスが笑っている。
ペプシを飲んでいる。
卵が割れている。
模造刀を握っている。
ベースギタ ....
毎日 自分が最低な人間だって確認するためにパチンコにいく
何かにすがるような思いでバックに詩集を入れて持ち歩く
喫茶店の前で立ち止まるけど中には入れない

友達がひとり去って 
またひとり去 ....
そして去年
飯島愛の上にも雪が降り

今年
小菅刑務所にも雪は積もり

来年も再来年も
ブロック塀のうえで裸足をぶらぶらしてるみなし子の上に
毛布の無い家の壊れた屋根に
 ....
*

天井から
赤い針が
たくさん落ちてくる

売られる人魚がいるようだ
人魚を買うのもいるようだ

ちりちり
さりさり
落ちてくる

踏むといけないから
小皿に受けて ....
君は僕とセックスしたかったのかな?
僕は君とセックスしたかったのかな?
「いいよ、好き、きて」ってかわいく言ってくれたものね。
人間不信の僕は恐いけど信じたさ、僕だって好きだもの、セックスしたか ....
奨学金の返還誓約書を提出しなきゃいけないとかで
今日、はじめて三号館という建物の七階までのぼって
はじめてそんな高い場所からこのキャンパスを見おろした

僕は、
四年もこの学校に通って
そ ....
もっと
川であれば良かった
素直に
下っていれば良かった

もっと
月であれば良かった
律儀に
満ち欠けしていれば良かった

もっと
波であれば良かった
健気に
寄せては ....
 とある町にとある平凡なアパートがあって、それはハイツユカリだとか、中町コーポだとか、なんだかそんな感じの名前のついた、べつにオートロックでなければガスコンロが二口あるわけでもなくて、ユニットバスだっ .... 物干し竿に並んだ肉を持たない白の骨たちは
濡れたカシミヤのセーターが掛けられるのを待っている
あるいは真白いワイシャツでも
季節はずれのノースリーブでも良いのだけれど

記念写真を撮 ....
水のなかのようなドライブ
ゆるゆるの指輪のつめたい隙間
ヘビーローテーションしよう
試験勉強なんか しなくていいから
窓の外をしゅるしゅると走る
ひかりのラインを追いかけて



夜 ....

趣旨がよくわからない格好をしたあなたは
私の家の前を通り過ぎてしまって
罰が悪そうなのと恨めしいのがまざったような顔で
ちょっと笑いながらこっちを見てたのを覚えてる

慣れてないのがバ ....
住んでいる町は田舎で
電車は一時間に一本あればよいくらいで
待合室があるのが不思議なくらいで
今日は一冊の小説を携えていて
外は雨が降っていたので
回数券を買った

駅の待合室で
携え ....
祖父は人望があり教養があり武道にも長けていて体つきも良く美男で髪の毛が黒々としていて緩やかなウェーブを描いていてふっさふさだったらしい。
俺の近所には日本で初めての民間飛行機場があったというところが ....
水は柔らかく伸びて
青いさかなとなり
耳にふれてとけてゆく

鳥は低く弾けて
白いはねとなり
肌にぬれてしみこむ

きみの産卵する文字たちは
見たこともないのに
なつかしい、ゆらぎ ....
生まれてすぐに言葉を食べた
降る雪のように冷たい言葉
それは小指の爪のように
やわらかく甘く
そっと僕の心臓に住まった


なんだか涙が出そうで
手のひらを握ったりしていた
つぼみが ....
無造作に投げ出された夕暮れの
狡猾な腕がきみの背中を突き飛ばす

孔雀がけたたましく笑い
スポーツ事務ではブルジョワどもが汗みずくになって肉体労働に勤しむ
彼らの心臓では無数のパラシュートが ....
貪るように求め合う唇では
到底紡げなかった美しいことば
堕ちた孤独に濡らされて
もうあの空に届かない




手を伸ばして。


伸ばして。
綺麗な星が見たくて
夜更けの出発を選んだ


トンネルはなぜ丸く作られたのか
考えてもそんな知識は持ってなかった
きっと美しいからだ
夜の新名神
県境を走りながらそういうことにした


小さなパー ....
雲 途切れ

一ミリの朝日が
赤くなった頬を刺した

部屋中にすきまなく
想い出が散らばっていては

目を開くこともできない

新しいエナメル
くるまったタオルケット
ちらちら ....
元気とかじゃなくてさ
結婚
チルアウトにタイミングなんてあるのか
たずねているの

夕飯どきの東名高速道路
しん
だだはこねれるけどおなかって鳴らないものね
車はどちらかと言われれば
 ....
排他的な女の子は空を所持している。
その底のほうには、白くてきれいな宇宙船や、手垢できたない算数の教科書、軍隊の格好をしたキューピー人形や、プラスチックのマニキュアの瓶が、ざくざくとはめ ....
去年の朝の
球根が
臓器のように
どしんどしん、と
土の表皮で呼吸した

高く鳴る
拍動に
ためらう闇が
蒼く余韻し
彼の路を隠しゆく

慣れぬ夜を呼吸して
水路を拓き
彼 ....
アオゾラ誤爆さんのおすすめリスト(661)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
プラトニック- udegeuneru自由詩109-1-12
一瞬は永遠だけど永遠は永遠じゃなかった- 清水勇介自由詩309-1-10
少女病棟クレーム・シャンティ- 自由詩8*09-1-7
ペンギン村- くぼた短歌309-1-7
初恋- 北斗七星自由詩309-1-6
かわいいひと- 草野大悟自由詩5*09-1-5
時間割- 湾鶴自由詩408-12-30
もう眠らなきゃ- 虹村 凌自由詩2*08-12-27
オ=タマ=ジャック氏殺害- 虹村 凌自由詩2*08-12-27
日曜日にはどこへも出かけない- rabbitfighte ...自由詩9*08-12-25
ポルノスター- モリマサ ...自由詩21+08-12-24
無痛治療- ミゼット自由詩1*08-12-7
「君とセックスのできない僕と君との最大の快楽」- うおくき ...自由詩9*08-12-5
ドライ- チグトセ自由詩15*08-11-11
後悔- nonya自由詩20*08-11-3
ハイツユカリだとか、中町コーポだとか、なんだかそんな感じの名 ...- リヅ散文(批評 ...3*08-10-29
十月十六日午前八時のハンガー- しろう自由詩108-10-16
サイダーナイトロニカ- アヅサ自由詩5*08-10-6
さようなら- 虹村 凌自由詩9*08-9-29
駅と本- かんな自由詩9*08-9-24
彼岸- 榊 慧散文(批評 ...6*08-9-20
亡命少女- 佐野権太自由詩22+*08-9-19
詩人と海- アヅサ自由詩11*08-9-13
1- 餅月兎自由詩308-9-11
神のない空- なるせ自由詩208-9-1
ドライブ- 瑠音携帯写真+ ...2*08-8-12
はつこい- 木崎綾音自由詩5*08-8-4
つや- さわ田マ ...自由詩2*08-8-2
そしてシグナルタワー、女子- しもつき ...自由詩5508-7-22
再生- ポッケ自由詩4*08-7-15

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