oooo ooo oo o


視界が濁る
雨が降っているらしい
でもこれ以上濡れる心配はない
目を閉じる
眠ったふりをする
内側までずぶ濡れの私は
人魚だった頃 ....
記憶は夕暮れていく
真っ青に染まり
帰る場所って
これは祈り
12階のベランダから地上を見てる
ナターシャ
得体の知れないものが
あたし達の体の中にある
悪意
諦め

脂肪
 ....
この日に
何度目覚めても良いことなんてないだろう


おぼろげに繋がった手足を
まばたきが裁断していく
畦道を歩きながら
すうと伸びた苗が風に傾れて
順々に光を浴びているのを見る
け ....
?
せかいが
海のなかで
おるがんをひいている
けれど少年の手が
水を掻きわける音で
それは誰にもきこえない
それは誰にもきこえない
いかだだけが知っているひみつ
それは誰にもきこえ ....
すぐ壊すから今は黙って

なじませた体温が心地いい

望まない答えは口づけて消す

上の空の貴方 貴方を失う以外

つらいコトなんて何一つ

わかんないまま
瞼から首まで、赤く咲く恋は、踏切の前で溺れている。


中脳の機能、眼球、信号機、青だから、君、白いスカートで。


「最初から感情なんて要らなかった」。後頭部からざわめいて、五月。

 ....
髪が耳を隠すくらいに伸びて

長髪にするの?

妻から皮肉にも取れるクエスチョンを受けて
久しぶりの散髪

ザクザクと刈り取られ
半分になった髪は
散髪前とまるで印象が違うから
 ....
きもちのわるい不愉快な
温かさが支配する
恐らく俺は恐れている
これは、紛れも無い、恐怖だと
俺は思う



赤い携帯電話がこちらのほうに
意識を飛ばしているように


 ....
{引用=
静かの、川が
逆流する
しなやかな動きの連続で
えたいの/知れないものたちが
反射するから
少女は、もう一度
夜を怖がらなくてはならない
そういうものなの
と、 ....
せんせい、あのね。
かえりみちかたつむりをみつけたよ。いっぱいはくせんにいたよ。かたつむりはなんで、はくせんにいるんですか? でもうれしそうだったよ。でもみさちゃんにいっぱいなげられました。

 ....
ぎゅぅってする
照れちゃうからうつむく
うつむいたら
あたしの小さなおっぱいが
君のうすい胸板を不機嫌そうに遠ざけているのが見えた

{引用=夢のおはなし
いつか君と同じベッドであたしが ....
テーブルから見るベランダに、橙に光る高速道路の景色はあった

白く、薄い、カーテンから透ける橙の光は、
いつもと変わらない部屋の景色に過ぎず、
光は、誰彼構わずに欲求を抱かせる原因だった

 ....
1.


上履きの色は赤か青で
たまにみる緑が
私はうらやましかった
ぺたぺたと
音もなかった
たくさんの足
あの
はためく日の丸をもう
みることがないから
ここがどこかわから ....
ブルーの半透明な胃袋と

宇宙タンポポの真ん中で

ちょうちょがセックスしてる

ああ春だなあ
団地の屋上が、高架橋の上から見えた。冬ばれの日、快い風が背後から吹く。
高架橋は、かつての国道と今の国道をつなぐために、小高い丘を下る。
周囲に広がる田畑は、春にそなえて眠ったままだ。

くわ ....
夢を見ていた
帰り道を失って
父さんと母さんを探していた

目を覚ますと僕は泣いていた
夢はかなっていた

父さんと母さんの知らない街で
僕は暮らしていた
女子高生のスカートが短すぎるけど
パンツを見せびらかしたい
わけじゃないっぽい
たぶん
僕らの青春なんて
誰かのひざ小僧とパンツの間で
いつも迷子になっていて



キオス ....
狂った軌道は
二度と戻ることなく
ぼくらは
あなたの
ねじ曲げられた左手に
泪する
できれば曇り空の日がいいでしょう。
まわりに高い建物や木などがない場所を選んでください。
慣れない方は、あまり雑音のない、
出来るだけ静かな場所の方がいいかも知れません。
服装は気軽なもので構 ....
美しい詩があった
あんまり美しいので
みんなが声に出して読んだ
あんまり美しいので
他はどうでもよくなった
草は伸びるのをやめ
タイヤも、カネも、太陽も
回るのをやめた
ぼくは回った
 ....
i.

カリフラワウアの花嫁たちが
ボーダーのフリルをはためかせている
周りで射精しているのは男たちばかり


ii.

歩いて三歩のコンビニで
強盗たちが揺らすのは
ひもの ....
君にあげたのは
目についたカサブランカ
海の藻屑と消えた
甘い恋
涙の味
真白なカサブランカ
君に見えた
ぷぅくりと
朱珠が浮かぶ指先を
ぱくりと咥えて見詰める先は
雄雄しく見ゆる棘ひとつ
禍々しき雰囲気も
神々しき表情も
なにひとつ纏わぬ棘は
柔らかな皮膚に
黒点を穿つ事 ....
窓の外から
パトカーのサイレンの音が
聞こえる

僕は少し硬い
メロンパンを
かじりながら
洗面所の蛇口をひねると
先端からサイレンが
溢れだして来た

1秒と1秒の隙間に
入 ....
顕微鏡の中で人工のひかりをうけて
雪片が光る
結晶が無言でのびてゆくのを
ぼくは視ていた

浅くつもった雪の中を
きみを迎えにゆく
ローカル線の駅は雪につつまれ
こどもの夢のように光っ ....
あっさりしたCDプレイヤーはどうかしら?
ねえねえ、君、いくらだい?
今にも崩れそうな掘建て小屋が並んだその影で、
俺は何かを埋めたようだ。
俺の意志から離れてしまったように上下運動を ....
[#include]

  しじまの夜 雪の窓をぬぐう
  煌々とした明かりは ふもとで溶ける

  Mizu no Eki wo dete
  Yoru ni Kanojo ha I ....
抱く、抱けない、花占いの吐瀉物をすくいあげ我の濁流を知る


注がれることは満たされることとは別の話だとわかっていました


不純物が混じっていたのか培養液 自滅という名の細胞分裂

 ....
うな垂れたまま空にカメラを向けた
屋上から見えるのはいつも
真っ赤な夕日

今日が晴れだったならそのまま家に帰れた

でも、今日は雪

車のエンジンをかけると流れるのは
いつもおなじ ....
 ぽっつりと。
 水面に輪ができた。

 ゆれる、空をまたいでいった。

  空は青かったか?
  地上は寒かったか?

 それよりも、
 揺れた空が端っこで、
 境界線を描いてい ....
アオゾラ誤爆さんのおすすめリスト(661)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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砂の器- 衿野果歩自由詩4*08-5-17
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髪を切る- kauz ...自由詩11*08-5-7
初夏- 榊 慧自由詩508-5-4
水死体と黒点と観覧車- しもつき ...自由詩24+*08-4-27
せんせい、あのね。- 杠いうれ自由詩6*08-4-25
おっぱい- リヅ自由詩11*08-4-8
ベランダの橙に光る高速道路を- ブライア ...自由詩1*08-3-28
春離れ- 簑田伶子自由詩17*08-3-27
- fomalhaut自由詩108-3-25
二月の終わり- ブライア ...自由詩2*08-3-15
- 小川 葉自由詩308-3-15
くらげはやさしいゆめをみる- ねことら自由詩1008-3-14
狂った軌道- 草野大悟自由詩408-3-11
落ち方- 六九郎自由詩6*08-2-27
ソーセージ- 氷水蒸流自由詩808-2-26
夢の終わりから、ずっと- ピッピ自由詩908-2-24
君はカサブランカ- azure_garden自由詩308-2-21
夕焼け- poorguy自由詩208-2-17
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二月- 音阿弥花 ...自由詩408-2-16
みつあみをしたばけねこに- 榊 慧自由詩308-2-2
雪国- 鈴木陽自由詩308-1-25
『感』だけが- 石畑由紀 ...短歌7*08-1-21
雪の日- 湖月自由詩4*08-1-20
雨の後- ブライア ...自由詩6*08-1-19

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