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 旧市街のプラサに
 仮設テントが建って
 ワインの試飲祭が行われた
 一週間続く
 ぶるじょわなお祭りだ

 入り口で
 一ユーロでグラスを買って
 あとは一杯一ユーロで ....
{引用=小鳥のあおいへ}



君の目の
レモンのかおりするかたちで青い輪にふちどられた高く清んでいる空

少女だった
君は、
妻になり
母になり
私の恋人でもあって
今日、{ ....
凍りつく落日が、煌々と浮き上がる、
退廃の翼が燃えている丘陵地帯を
毅然としたまなざしが、顔を引き攣らせて、
走り抜けてゆく。
夜ごと、記憶の手帳に書き加え続けた
凛々しい言葉は、荒れ狂う午 ....
あなたがあまりにも大きく樹をゆらしたので
花びらが落ちているのだった
色とりどりのかみふぶきに混じって
潔白な白がくるりまっているのだ
地上ではパレード
美しくなった出会いと別れへの ....
あの人はきらいって
言われてるらしい
私の

知らないところで
しずかな毒が
含み笑いで流される

私は
ビルの屋上で
ぼんやり街を眺めてる

きらい
きらい
きらい

 ....
春、という5月の
光って市ヶ谷の駅の光って階段の小さな窓の
(その駅は、黄色い線の入った電車が水のほとりを走るところの)
ちいさい音楽を
グレーをつつみ隠す太陽色の平行四辺形が4つに
手のひ ....
<えいえんに>

わたしずっと退屈していて。

発泡スチロールのカップのなかで干涸びた麺が
戻されるのを待ってる。シールされたフタ。
肉らしき茶色の破片、卵のいろのスポンジ状、
 ....
日曜日の
スーパーマーケット
おれは鼻歌で
きみの国の歌

ねえ
この国には
アルプス乙女って
りんごがあるよ

宇宙食にも味があるんだぜ
きっと味が大切なんだ、
宇宙で
気 ....
一.


春待ちゆびが
くちびるにふれて
かた
むね
こし

跳ねていく

抱きぐせがつくからだめよ




二.


ぱた ぱた
と舞う洗濯物を
清潔とす ....
花曇りの空に舞う胡蝶の
その透きとおった翅を 
欲しいと思う 

やわらかく笑う 
ということを覚えたのは 
いつの頃だったろう 

新しいピンヒールが
足に馴染まなくて 
ア ....
「理由」
 
 今、また飛び立っていった

その跡地に残っている匂いを慈しみ
つま先に少しだけ残った春を払い落とした 
することもないので、踵の重さを告白する
あなたが、立ち尽くしていた ....
木はそこにいて
降るようだった
午後を咲かせ
庭を照らし
笑みを空へ近づけた


駅もなく 列車もなく
鉄路だけがあり
長く取りはずされることもなく
街をふたつに分けて ....
 
メリーゴーランドにのりたいの
あの白い一角がいい


かげろうゆらめく
君の瞳に反射する
ひかり

昇華した太陽が
並んだ影を焼き付ける
アスファルト

蝉時雨を踏まない ....
はまぐりが周りへ近づくのを止めようと
頑張ってしまったのかい

代わりに
熊みたいな牛の
黒い鼻先だけが囲むよ

見えなくても 嫌でも 
こっちへ
[hi−fi]

咳をしたあと
ひゅう、ひぅ と、
咽喉が鳴るんだと思った

きみは 背を震わせていたんだ
いつもそうやって


シーツのなかでつま先だけが冷えるから
それから眠 ....
「この梟どこから入ってきたの?」
「ふくろう?なんで?あっ、ほんとだ」
「え、こういう時って、どこ電話したらいいの?」




錆びた釘で漆喰の壁に留めてあるゲットーから来ました
 ....
懐疑的な夜の上を
ひとり、女は行った。

光るものは
上にも下にも見えて
波が寄せるだけ、心が騒ぐ。

足元で魚が幾匹かはねた。
踵が折れて、靴は捨てた。

行きたい場所なぞどこに ....
透きとおる真昼に
日常が、消えていく
八月に買った青いびいどろは
もう割れた



観覧車に乗りたいと言ったのは
あのひとのほうだった
てっぺんに着いても
世界はちっとも見えなくて ....
川沿いに歩いて ようやく
国道まで出た
ぼくたちは、しばしば
夜を迷う
ぼくたちには靴がなかったけれど
それはたいした問題じゃなかった
歩くべき道を
さがすだけの、夜を
迷っていた
 ....
「 ツァオベラ  あの  真っ白い世界 」





 わたしはその日も一斤のパンと砂糖水を摂った
 目の前で食卓の隅が何枚もめくれているのを見ながら
 なにかを話そうとすると、その度 ....
 いつものようにマンションの郵便ポストが冷たく死んでいる
 買えやしない分譲マンションのチラシ、呼びもしないデリヘルのチラシ、
 性欲ってビジネスになるんだなって納得するほどのピンクチ ....
送電線の下をくぐって
アスファルトの海を
ぼくたちは、
泳いで、


はりめぐらされる
緯度や経度に
足をとられながらも
ひたむきに
日帰りの旅をくりかえす
ねむる前、ときどき
 ....
 わたしには女の声が聞こえる。誰にも似ていない声。でもひとには話さない。話す相手もいない。流木の散らばる砂浜。わたしはひとりで波間を眺める。ジーパンの後ろポケットに突っ込んだ神話の文庫本。もう何度も読 .... ジャケ買いしたの
ひとりになった帰りだったの
きのうはふたりだったの
犬は鳴いていたの

踏み切りがゆざめのように
夕日にまどろんでいたの
新鮮なたまごをトラックで売りにきたの
だけど ....
1.

かみさまはいるよ、
って 
教えてくれた人は
もうすぐ死んでゆく人だったけど
それは黙っておいた


だって、あいしてるんだ



2.

きのう、かみさまを見か ....
冷蔵庫の扉の
大きく開くところがとてもかわいい
あと冷たいところとか


テレビはなんか遠くの映像がおうちで見れるところがかわいい
いろんな色がキラキラ光ってさ、
そして走査線が連続して ....
先生
唇が、
ふるえてしまいます。
電線に
飛行機雲が斜線して
雨上りが地上をうっすらとはいでいきます

あの日
陽炎で生まれました
わたし
浮遊する
夢みるからだで透けていき
 ....
久しぶりに三人で手を繋ぐ
いつもより寒い冬
汗をかいた小さな掌は
どことなく妻に似ていた

歳を聞けば指で
三本や五本を出していたのに
今では両手の指すべてを使わなければならない ....
おまえがほんとうのことを口走る度に
鳥の翼から羽毛がぬけ落ちる
世界はやせ細り 目に見えるものすべてが
絵に描かれたものとして溶けてゆく
たとえば可哀相な妹が
人に知られぬ速度で後退する時
 ....
中指から先に 
地に付け 飛び立ち
光を
奪うように吸う


ひとつの緑
とどろく緑
水滴の世界に
隣り合う水滴


手に余るものはこぼれ
いつのまにか芽吹き ....
ピクルスさんの自由詩おすすめリスト(832)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
試飲祭- 水在らあ ...自由詩706-5-9
花葬_(かそう)- こしごえ自由詩22*06-5-8
仮面の舞踏- 前田ふむ ...自由詩15*06-5-7
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迎春- nm6自由詩906-5-3
ドライウェル- 河野宏子自由詩706-4-25
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迷彩- 英水自由詩5*06-4-7
午後とうた- 木立 悟自由詩206-3-22
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1.マーク・ラファロ- 合耕自由詩4*06-3-16
肺に混じる雑音- フユキヱ ...自由詩606-3-14
オウル・クレー氏による"KAWAHAGI" ...- 人間自由詩106-2-26
帰りたい家- ミゼット自由詩2*06-2-24
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朝の方へ走ってください- 望月 ゆ ...自由詩25*06-2-18
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喝采のクレオパトラ- カンチェ ...自由詩806-2-6
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空き地- 光冨郁也自由詩606-2-2
ジャケ買い- ZUZU自由詩1006-1-26
かみさまについて学んだいくつかのこと- 望月 ゆ ...自由詩80+*06-1-6
ラヴ家電- 捨て彦自由詩406-1-5
接吻- こしごえ自由詩42+*06-1-5
初詣- たもつ自由詩5206-1-2
世界の別名- 岡部淳太 ...自由詩33*05-12-19
とらわれ- 木立 悟自由詩605-12-19

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