真っ直ぐな棒は
水面に
真っ直ぐに写らない

水は集められた檻の中でも
ゆらいでいて
少しの風にも
ついて行く

熱さがよれば熱くなり
冷たさが触れれば冷たくなり

真っ直ぐだ ....
テーブルにばんそうこうが貼ってあった


また3歳の娘がイタズラしたな、


と思って剥がすとそこには


小さな傷があった
ひさしぶりに会う
という 感覚は
目の前がはにかんで
人見知りのふりをして

かよっている
流れの果てには、どこ
時間の果てには、なにも


少しずつ、はなれてゆくね
さみしくな ....
正しい人は
どこにもいないけれど
正しさを求める人は
たくさんいるね

むずかしい顔はやめにして
軽く、
答のようなものを
肩に乗せてみるのは
どうだろう


きみの知 ....
青や緑の絵の具を
うすくのばして
あの透明をあらわそうとして
さっきから
なんども失敗している
{引用=
手をひいて
石を渡る
ぬらりとした光沢に滑らせた足を
からだごと、ぐいと引き ....
雨音が
逝く夏を囁くと
水に包まれた九月

通り過ぎた喧騒は
もう暫くやって来ないだろう


踏みしめた熱い砂や
翡翠いろに泡立つ波も
日ごと冷まされて
さみ ....
良くできたうめぼしは
故郷の懐かしい味がする

すっぱさのなかから
忘れかけていたものが顔をのぞかせて
こんなんだったよね
と問いかけてくれるような

ほどよく皺くちゃで
秋アカネの ....
君は 今
自分がどんなふうに立っているか
知っているかい

言葉は 心をあらわし
表情は 心を語っていると
そう 思うだろうけれど



本当に
今 ある 自分を
本当に
 ....
水や峡谷の国の演者が
水や峡谷の音を奏でれば
それが水や峡谷なのか
おまえの水や峡谷はないのか


孤独が{ルビ蠱毒=こどく}になるまでに
自身の何を殺してきたのか
それと ....
(そんな恋)肯きながら何も言えず飲み込む冷めたブラックコーヒー


バスを待つうちから小銭を探してる今もずっと準備している


手放した風船から垂れる糸浮き上がるにつれ役目も消えて

 ....
今さっき光ったものはなんでしょう波か小石か魚の鱗

知らぬ間に色を変えたる紫陽花の根元に落つるは誰の涙か

夢見るは遠い昔か未来の影か琥珀に眠る小さな虫よ

雨打ちてうなだれる花は鳴く犬の ....
月の瞳に
海が映るのか
海の鏡に
月が潤むのか

旅立ちはいつだって
こんな夜の、ブルー

マストを背にした
ひとつひとつの心に
青はなにを
語りかけるのだろう



 ....
明け闇に稲妻
白い栞のように

風は慌ててページをめくる
朝を探している


井戸につるべは落とされて
鏡が割れるように
宝石が生まれるように
しぶきは上がる

あたたかい頬 ....
そこは空かと問うたなら
鳥はきれいに黙して
はばたく

そのたび言葉は
空から遠いわたしの胸を
いやしの為に
傷つける


 幻はまだ
 あこがれとしての痛み

 選 ....
かすかな声でなぞる
あれは面影
うらの林のすきまからみえた
私の亡霊
沈むことのできない舟
いっそうの複音

静かな{ルビ水面=みなも}をもっている
{ルビ自恃=じじ}{ルビ矜恃=きょ ....
 花屋の娘に恋をして 妻に花束を買って帰った
なにも言葉を 落とせそうにない口を ありがとうの唇で塞いだ

 愛人が旅行へ行きたいと言い 出張を装って出かけた
「早く仕事が 終われば日帰り ....
机を叩く音が
緩やかに
固さを帯びていくための、
 
そのプロセスの一環として
私の右手の中には
シャープペンシルが
握られている
 
 
ランドセルの隅で
眠りについた幼さの欠 ....
かつて潔く閉じた手紙は風を巡り
伏せられていた暦が息吹きはじめている

朽ちた扉を貫く光は
草の海を素足で歩く確かさで
白紙のページに文字を刻みはじめ
陽炎が去った午後に、わたし ....
一日の終わる校舎のチャイム。

毎日、毎日。

チャイムは永遠に鳴り続ける。

僕たちは限られた回数だけ。

胸を打たれる。

今日もまた、チャイムが鳴った。

少し淋しげに。
明るく前を向いて 
「365歩のマーチ」を皆と歌い 
両手を振って明日へと歩む 
「あるべき姿のわたし」 
の下を 
「ふぬけたわたし」の亡骸が 
独りうつむいたまま 
低空飛行している ....
グランドの端で滲んだ石灰にあの日の雲の面影を見る

新学期水が抜かれたプールにもやがて積もるか木の葉と思い出

鐘が鳴る吸い込まれていく先はどこ一人で帰る放課後の道



 ....
星島 〜タカラジマ〜




銀の帆の船は拒まぬ「可能性」ムゲンのココロ映せるものは

指で作る望遠鏡に反転のスカイオーシャンさよなら地球

広すぎる世界 ....
雨に吸い取られるように
街から見上げると
あしもとの同心円は
忘れてしまう
私ではないあちこちを中心に
広がる波紋の重なりで
まちは夏の終わりに濡れて
遠い港の潮臭いしぶきまで
思い起 ....
夕暮れのバス停で
鳥になるの、と
呟いたきみの背には
小さく
ほんの小さく、翼が生えていて
ぼくは思わず
溜め息を吐いてしまった
 
砂時計の砂を飲み込んで
時を止めようとしたことを ....
器の
壊し方を知っている
けれどもわたしは
外側にいない

器の
壊れ方をおぼえている
けれどもあなたは
内側にいない


 朝と呼ばれるものや
 愛と呼ばれるもの
 ....
電話番号占いって知ってる?
って唐突の質問
教えてよっていえば
じゃあここに番号入れてと
携帯を差し出すあなた
結果はどう?って訊いたら
明日運命のひとから電話があります、だって。
 ....
隣に眠る君に内緒で
この小さな部屋の片隅を
そっと箱のようにして
宇宙から
切り取って
しまえないものかと

そのドリンクホルダー付きの特等席から
ブラックホールの絶景を望めないものか ....
「エナジー×ブルー」


群青がはじきかえした陽の弱み それでも翼奪える熱射

まどろみの窓に映った海岸線 打ち寄せる青い波の憂鬱

波あらく感傷拒絶せし海よ 昨日 ....
「目にはさやかに見えねども」



二の腕に日向の匂い残りおり 気付けば日暮れ夕風の立つ

秋来ぬと告げんばかりの午後六時 風鈴の音も耳に違へて

水を踏む頭上に蓮の花が咲く ....
父が逝ってしまったあとも
私たちは変わらなかった

私は
時々メールを送る

ふるさとの母に宛て
その辺の草木とか
カシャリ、と撮って

しばらくして
母が大げさに
電話をして ....
ルナクさんのおすすめリスト(4684)
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学び舎。- 狠志自由詩107-9-1
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星島_〜タカラジマ〜- Rin.短歌17*07-8-31
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魔法じゃなくて- たりぽん ...自由詩11*07-8-29
プラネタリウム- アズアミ自由詩407-8-29
■共同作品■__エナジー×ブルー- Rin.短歌11+*07-8-29
■共同作品■__秋色水晶- Rin.短歌9*07-8-29
踏切草- umineko自由詩12*07-8-28

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