あなたのやさしさ ちゃんと通じてる
           秘蜜はね スゴイから 秘蜜なんだ
           だから 秘蜜は 隠れるんだ

           秘蜜 ....
手のひらも夜もはざまも降りそそぐ漂う紙の大陸を踏む




わたしゆえ突き放された時の色たとえようとし止めた日のこと




たくさんの懐かしき文たなびいて涙な ....
{引用=
窓の向こう止まない雨の薄曇りへばりつく虫の四肢はばらけて


傘を差す人の姿が点になるわたしも誰かの点になれたら


息を吐くわたしが写る化粧台午前零時に紅を手に持ち


 ....
食卓の
醤油のように
泣いていた
女が一人
わたしの部屋で


醤油には
白いお塩が
入ってる 黄色い豆も
言い訳しないで


美しく
一升瓶を
抱えてた
彼女はお酒
 ....
泥棒はダメよとママは言うけれど 盗みたくなる あの子の小鳥

十六夜にはじめて咲いた花一輪 露光るうちひといきに盗る

盗まれたのはその唇か さびしげな目に誘われた俺のハートか

身代を盗 ....
とまどったかたつむりたち目の前に信号がまだ青にならない

くちびるの荒れぐあいさえ忘れてる降り叩く雨呼吸の中に

いたむのは見とれすぎた胃ぶくろで蒼ざめるのはあなたの番だ

以上を持ち ....
ささやきが文字の痛みを取り去ると言葉は胸に目に突き刺さる


燃やしてもいいかおまえに尋ねてもおまえは黙る布の目をして





欠けながらまぶたに沈む光より ....
コスモスといえば秋風を思うだろう?初夏には咲いて揺れ始めている

ワスレグサ忘れていたい思い出があること思い出させないでよ

昨日見た四つ葉は今日はもう虫に喰われてとうに虫のものでした

 ....
肩書きは「青い新宿回遊魚」まだあのひとはいますかここに





膝を抱き「東京事変」聴いていた人恋しくてベゴニアを買う



束縛を嫌いみずから糸切れば動けなくな ....
北山通の並木かなしむ夕暮れの色はほんのり青さをもって


少年が息をひそめていたわけは蛍でしょうか哲学のみち


宇治川を背に立つ君の少しだけ歴史を知っていることが ....
横断歩道の黒白正しく踏み分けていくように押す部屋番号「206」


無機質なふりして並ぶ玄関のドアは夜まで熱が抜けない


ココナツの洒落た香りが悔しくて窓に3ミリ隙間を作る

 ....
私しか「アトリエ」と呼ばない場所で
あのひとは輪郭のまま西を向いている
むせ返るような夕陽の匂いのなか
パレットで乾いた水彩は、それきり


藍が好きだったと思う
雨が好きだった ....
 「みなさんに明日が来ることは奇跡です。それを知っているだけで、日常は幸せなことだらけで溢れています。」
これは「余命1か月の花嫁」のドキュメンタリーの中で出てきた言葉だ。
この言 ....
遠浅の日々はいつの間にか息継ぎの仕方を忘れさせる。
駅まで、の最後の交差点に立つと
呼吸が止まるほどに夕焼けの匂いがした。

  *

「雲は、本当は流れていないのです ....
■秋
すべての色を飲み込んで
ただ透明である、秋

■チャイム
夕陽が窓ガラスに映ったとき
風がいつも置き去りにするもの

■図書館
古びた新築の匂いがする

■デジャヴ
 ....
{引用=昨日の空と、今日のわたしと、明日の凪と、そこに存在しない隙間、}




窓際のプリズム きみと共有し 虹のない冬に射しこむキセキ



近づいてなお遠ざかる逃げ水にかざす指 ....
(足のとれたピーターパンの人形が積もった埃の下で見る夢)



途切れがちな点字ブロック跨ぐ夏 雲の向こうに打ち寄せる青




内側にはびこる針の芽を撫ぜて微かな痛みが ....
 
   夏は他の季節よりも、死にちかいと
  たれかがおっしゃったのは天の声のようにも想え
  または蝉の声のようにも想え
  または緑陰をくれる梢の優しさのようにも想え
  私は夏を見極 ....
川にもいろいろあるようで
長江やらガンジスやら一級河川やら
ただ今、僕の眼前を流れる川には
どうやら名前がないようだ

名前のない川
名前のない橋の下
家庭排水に汚染されたヘドロのような ....
僕たちは行進する
雨と雨と雨の合間を
かなしみの残る青空に
バシュポン
圧縮した空気は開放され
白い弾丸は
砲の初速を逃れた彼方で
小さな羽を広げる

あの
遥か積乱雲と日輪草の
 ....
わたしの、隙だらけの皮膚を突き抜けて
メタセコイアが生えている
臓器はいつしか記憶を失くし
葉脈を血液だけがめぐりつづけいる



あまりにむごい手つきで
世界が わたしを愛してや ....
この不景気で
「ありがとう」は
あまり回ってこないから
大事に大事に抱え込んでいた


街中の
誰もがそうやっていたら
いつしか
「ありがとう」は
街から消えてしまった


 ....
私は現在。
湾刀の先で風を切る一隻の、ゴメ
一隻の ゴメだ
これは帰れないみちのりであって
忘れていることなど何もない、道

ここに道があるからあるいて行く
あそこにはたどり着けないとし ....
それでも、最後には微笑む
日曜日さんさんさ(心の臓はぴりぴりじん
一期一会の花と風
雲はさよなら云っている
白い手をふる
御母上
まだ見ぬひとみに映ってる
空はどんなに青いのか
濡れた ....
雪解け道を歩いて行く
正午を呼ぶのはかなしびか
生めない、老馬の針仕事

今日は、と今日も初めてのあいさつをする
失われた空の色はいまも青く
生み落とされた核の舞台裏
微温む静水の夢
 ....
ついに僕らは自分の心をしか探ることが
出来ず
冷たい雑踏をかきわけていた
少しでも前へ進みたくて人をよける僕に
きみは
遅れもせず ぴったりとついてくる
(そこからは
黒ずみはじめた僕の ....
再会と別れが出会う街で

すれちがう人は他人ではなかった

魂が抜けたように

それでも旗をふり続ける

工事現場の機械人形

それもたまにはいいけれど

縮んだ雪だるまになど ....
夕暮れは冬の茜色
窓辺にはバラ
ひとつひとつ、凛と咲いている

病人のひどい言葉を
なかなか許せないでいた
自分のことはすぐに
許すのに

さっきまでは
持って行こうと思って買った ....
森色の匂いがついてる木漏れ日に「ぐっぴい」と娘名前をつける


由々しきは森を這い出て森に似た住居をあがなう罪の深奥


常しえに遊ぶ子らの基地宿す森あざやかに日々よ集え息して ....
傘はどうしたの?
由紀さんに言われはじめて気づいた

昨日買ったばかりの雨傘
ガーリーとは思いつつも華やかなレースに一目惚れしたんだよね

教室に置き忘れたのじゃ無いだけは確かなんだけど
 ....
ルナクさんのおすすめリスト(4684)
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やわらかな良心- 鵜飼千代 ...自由詩6*10-6-30
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盗人たち- 紅林短歌4*10-6-22
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雨なんて降らないから- 小原あき自由詩7*09-7-1
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奇妙なコード進行- こめ自由詩709-6-30
凛と- ふるる自由詩5*09-6-24
森のぐっぴい- あすくれ ...短歌8*09-6-24
はねるひと- 恋月 ぴ ...自由詩15+*09-6-23

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