受話器の向こうで

君のすすり泣く声が

聞こえたよ

ぼくは何も声をかけられなかったよ

もう泣かないでくれ

ぼくまでもつられて

泣きそうだよ

大丈夫だよ

僕 ....
彼女は
どんな名前よりも
羽根がほしかった

いつも
風に撫でられる感覚
風をきって、両手がすべりゆく瞬間に
あこがれていた

それでも

わたしは天使のにおいがしないから
真 ....
この悩みに
答えなんかないのかもしれない

この悩みが
解決するなんてありえないかもしれない


それでも
聞かずにはいられない

どうしても
知りたくてしょうがない


 ....
波打つみどり、
敵味方の風、
追われていく

ひとつの鍵盤に向かって
端から指が流れてくる。

とたんに、
空に生まれた
子供にかえる

見つけたカタバミは、
探していたものと ....
晴れでもない 雨でも 曖昧な日
雲だけが見えてる


このまま 君の家すら見えなければいいのに


もしそう言えば

きっと君は笑い
バカにされてしまうだろう

だから冗談交え ....
「なんか 吹き出物ができちゃったぁ」

「潰そうと思ったけど うまく潰れないのぉ」

そんな感じ
ここは砂漠じゃない
砂漠じゃないが木々は疎らで 葉は緑を失っている
天候は悪くない
雨も雪も降ってないが太陽の位置も わからぬほどに曇っている

色のない風景 意味のない旅

 ....
あれはもう60年代が終わりを告げようとしていたあるホテルだ

ウイスキーは匂いだけのままあたりをうろうろし
クリスマスツリーのてっぺんの星は胴体を切り取られたように見えない血を流していた
 ....
くしだんご 1.5個に 分かち合い あなたとならば
すれ違うことさえも
気持ちいい
頭上に
たった今、生まれた雲は
どうやって消えてゆくのだろう


どこを通り

どこにたどり着くのだろう


10月の
晴れた日に生まれたきみは
どうやって生きてゆくのだろう
 ....
なんだかとっても寒いので
財布の中をのぞいたら
やっぱり寒い

ころりと100円玉
音をたてることもなく居て

街角の自動販売機
120円という表示が淋しい

一昔前なら缶コーヒー ....
(行ってらっしゃい)
宇宙の森で生まれた あなたと

あなたは今頃どの辺
七丁目の角かしら
目的は果せた?
わたしは洗濯をすますところ

留守のはざまで
不透明な静けさを淹れて飲むと ....
あなたの燃える手で
わたしをだきしめて

それはとんでもない
誤訳だったらしい

でもわたしはこころをうたれた
たとえひとごろしのうたでも
たとえぬすびとのうたでも
たとえうらぎりも ....
飽きてしまった
褒めるのにも
褒められるのにも

飽きてしまった
幸せにするのにも
してもらうのにも

深度たった20メートルの
海の中から見上げた太陽は
とても美しくて
けれど ....
大それたことは言いません。
「あなたのためなら死んでもいい。」
そんなことは言えないけれど、
あなたのために生き続けることなら
こんな僕にでもできると思うんだ。
色がぽとり
稲と歩道の真ん中で

少年少女の帰り道
月色の瞳で砂利フォーカス

ゆらりゆらりと流れてく
風だけが木々と戯れている

ここに畑はなくて
誰もがプラウン官の向こうにある ....
今日こそはと待っていても
やっぱり届かない
あなたからのメール

けっして
がっかりしたりはしない
楽しみが明日に延びただけ

こうやって
日々を重ねてゆけば
いつのまにか
心痛 ....
各駅停車の鉄道がはたらいている
ひとの数だけ
想いの数だけ
星空のなかで
各駅停車の鉄道がはたらいている

天文学には詳しくない僕たちだけれど
きれいだね
しあわせだね
このままでい ....
 仕事 してない
 病気 してる
 体力 ない
 
 生きる力 ない
 死ぬ勇気 ない

 楽しいこと 好き  当たり前
 苦しいこと 大嫌い 当たり前

 友達 そこそこいる ....
あなたの温かみと重みが
わたしの存在に加えられる
その重みで
わたしは少し沈む
ほんの少し
沈む、あなたのわからない程度に

支える四本の脚
と呼ばれている、それは
わたしの言葉
 ....
もうラブソングを歌わなくなって
しばらく経つ
そんな事に気づいたのは
煙草を立て続けに吸って
気持ち悪くなってからだった

恋をすればラブソングを歌い
失恋しれば失恋の歌を書いた
頭の ....
愛しているよと素直に言える今が幸せ

きっときっと
いつか君が大きくなっていくにつれ
私との会話は減っていき

「愛してるよ」なんて言って
抱きしめることは出来なくなるんだよね

君 ....
 鉛筆と 紙だけ

 それだけで 私はもう満足です

 後は 歩き出すだけ


 何も無い 場所へ

 私だけの 場所へ


 公園へ行った 子どもがいた

 別の ....
なんとなく気分のいい日には

枝を揺らす風だとか
キラキラした川面だとかを
鼻歌にして口ずさむ

そうやって

枝を揺らす風はやさしいなぁ
キラキラした川面はきれいだなぁ  ....
君に触れようと腕を伸ばす
見えない壁がそれを阻む
何を怯えているというのだろう?
僕は君の温もりに触れたいだけ
あらゆる物を拒んで
見つめる先に逆さに映る景色
そこに僕がいなくても

 ....
くだらない日々に混ぜた
もっとくだらない嘘を
頭のいい僕よりも
もっと頭のいい君が見破ったのさ

幼き日の君ならば
味わったのは絶望
そこんとこ僕ならば
深い深い深い深い世界知らないさ ....
割れた爪は
治ってしまった

雨を待つことも
やめてしまった

この想いは
忘れてしまおう

思い出すことを
やめてしまおう

美しい夢だと
思うことに決めた
渇いた血とざらつく砂を 
汚れた手で無理に引っ掻いた

願わくば死のうと言いながら
なおも生にすがりつく人

夢とか希望でもいいから信じたい
だってほら ほんとに絶望だけだもんなぁ
無 ....
透明な夜空は
脳がものをみることを
なまけてしまった人が見ると
満点の星空なんて映し出す
本当は何もない
ただ地球は孤独なんだということを嘲笑う
真っ黒がそこにあるだけだ
そ ....
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