ミラーハウスで求め合わないか
前と
後ろと
右と左と
斜め、っていう曖昧な角度も
加えて
つまりはすべて
求め合う姿は
すべてに映るさ
求め合うふたりに
すべてを魅せる ....
モノトーン
叫びたい衝動を 力に変えて
ペダルを漕ぐ 真夜中
誰も居ない道路 中央 白線の上
疾走する 切り裂く風を肌で感じる
その時だけは 素直になれる
どんどんペダルを踏み ....
過去が
記憶が
通り過ぎていった人の
時間の
気配が
私の中で息づいている。
私は心と体を動かす。
手の届かないものに
少しでも近付こうと。
足掻く。
時は
....
熱い日がまた来る
今日も暑いね
あの日も暑くて・・・
父さんにとって人生で最大の危機の日。。
熱い日がまた来る
思い出に熱波が押し寄せる
今日も暑いね
戦争は知らないけれど・・・
....
夏の最後の日差しが眩しくて
何も言えずに目を閉じた
晴れた空に向かって
君は背伸びをして手を伸ばす
それでも僕は何も言えない
ひと夏が終わるたび
....
からからん、と
コップの中で
氷が鳴るのを聞くたび
胸がきゅうぅっ、と
縮まるような気がする
あまりにも
切なくて儚げで
でもきりっ、とした
氷の音が
私の別れを
思い ....
あおと
おれんじの
その
すきまの
やさしさと
せつなさが
いりまじった
なんともいえぬ
いろに
ゆうわくされ
こいにも
にた
かんじょうが
にじみでたことは ....
雨、
雨音
ヒグラシのリズム
おもむろに始る
朝のデカダンス
雨が沁み入る
抗体のしきたり
生き足りて苦痛です
滅落して遊ぶ生態は
蓄音機になりたいのだ
潰されない虫に ....
はやくおとなになりたくて
せのびしていた
あのころ
そして
いま
あんな
じだい
に
もどりたい
と
まどぎわで
あしをなげだし
そらをみあげている
ながいあいだからっぽの
まどぎわの
たなの
うえの
すみっこに
おいてある
きんぎょばちの
なかで
おどっている
きみの
すがたを
すがたを
すがたを
....
くもひとつない
あおぞらも
すきだけど
よるにみせる
ふかいあおが
もっとすき
ふかくて
ふかくて
ずっとみてるうちに
くろにかわって
でも
そんなへんかにも ....
しあわせをしりたいとき
かなしみの真ん中に座る
つめたい池にうかぶちいさな小島で
月を抱くようにみあげる
うたをうたうことも
愛をささやくことも
記憶を掘り返すことも
夢をえがくこと ....
花の表紙のノォトの中に
それはそれは
大切な風に書かれていた
日記であったのか
詩であったのかも
定かでない
淡き恋の想いについて
吐き出された拙い言葉の塊
まるで ....
ふぅっ
と
ためいきをつく
うつむきかげんに
なりがちなかお
ちょっとがんばって
あおをみつめて
あおにむかって
はきだされたそれは
やがて
くもになる
まっしろ ....
あなたのみみたぶのゆめをみて
そのあとにあたしは
みしらぬ土地にいた
花の咲かない土壌にまみれた
春の匂いのする かわら
あなたはかぜをひいたといって
うすくらいへやで
ゆるやか ....
あまつぶが
ぽとりぽとりと
じめんにおちては
きえてゆく
おちては
きえて
きえては
おちて
そのなかの
ひとつぶに
わたしの
なみだが
ぽとり
でも
そのあま ....
灼熱の夏のうらがわで
たいようがかなしげにゆれているのを
みのがすひとにはなりたくなかった
カラフルなひよこがちいちいと泣く
こどもがそれを買ってとねだる
ゆかたのわたしはそれをみて
....
もくもくの白さに
うるさいぐらいに蝉時雨
目をつぶれば 見えてくる
オシロイバナで化粧した
チョコレート色した 天使達
とうみつの甘さ
シャ ....
閃光と爆音が果てしなくつづく
長い長い夜だった
終戦前夜の静かな港町に
これが最後とばかりに
ありったけの爆弾が落とされて
夜空はまるで夕焼けのように
真っ赤に染まったという
....
{引用=
聴こえますか?
ぼくは
ここにいる
長く
暗い
チューブの
中を進み
迷い
傷つく
自由さえも
奪われ
空っぽの
宇宙に
吐き出された
聴 ....
戻れないものとわかってはいても、
何故か振り返ってみたくなる。
わたしの歩いてきた線路の脇に
また他の誰かの足跡か
わたしの軌跡の足跡か
勝手に育った草花なんかが 咲いててくれた ....
きらきらした
しずくが
そらからおちてきて
てをのばしても
とどかずに
じめんで
ぱちん
とはじけました
どうして
もっとはやくに
きづかなかったんだろう
もうにどと
うけ ....
四六時中の想いは
必要以上に
君と僕とが不可欠だから
必ず壊れてしまうよ
はぐらかそうって魂胆じゃなくてさ
短命に舌鼓は
哀しいなって思うんだ
ほのか ....
左からきた電車の窓に
私たちの姿が
映る
映る
あなたと
私との距離は
そうか
こんなふうなのか
それは
なんだかとても自然な
風景のようで
まるで
あなた ....
言葉が降ってくる、というのは
よく聞く表現だけれど
その降ってくる様子を語る人は
あまりいない
例えば ざあざあ、だと ....
ついてゆけないから、
ここに座って、
みんな眺めているよ。
あれからずっと開いたままだから、
話がしたい時は、扉をノックをしてくれないか?。
ここに座っ ....
待っている間はいろんなことを考える
{引用=笑ってるあの子供はかわいいな
今通った恋人同士の彼は好みだったな
さっきのおばちゃんはじっとこっちを見てた}
いつの間にか人間観察になってしまう
....
{引用=
AM6:10
ぼくは、
まだ
終わっていない
昨日から
もう
始まっている
明日を
眺めている
....
買い物袋から
オレンジが転がったのは単なる偶然で
私の爪の端っこに
香りが甘くなついたのも単なる偶然で
果実が転がり出さぬよう
そろりと立ち上がった頭上に
飛行機雲を見つけ ....
永遠の意味なんて知ることは無い
この先ずっと続く道を永遠と呼んでいたとしても
その道だっていつかは終わる
だから意味なんて、無い
言ってしまえば
終わらないものも
始まらないものも
....
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