メンバー募集のはずだった
砂木

出会い系という話題があるようで 同好の者同士
話がはずめば楽しいと思うし 良い事だと思う。
あくまでも 犯罪まがいにならなければの話だが。
実をいうと 私自身 若い頃 詩集のメンバー募集を
地元誌に載せた所 連絡してきた男性と結婚している。
婿募集と書いたわけではないけれど そうなってしまった。
男性を紹介されたり 見合いを勧められたりというのはあった。
しかし 趣味は詩です とは 非常に言いづらかった。
言うようにはしていた。というのも 私自身結婚したかったから。
結婚したら 詩を書いてるのは隠しきれないし 隠すのは苦痛なので
最初から言うしかなかった。
しかし 料理だ手芸だスポーツだ家事だというより 口ごもってしまう。
最初から 詩集を作る事に興味を持ってくれた人という事で
とても気持ちが楽だったように思う。
見合いだ紹介だというと 何を話していいかわからなかったけど
好きな詩集のことを話して 喜んで貰えばいいのだし
何より好きな事なので 気合が入った。
それから なんとなく映画などに誘われ 詩集抜きで会うようになり
結婚したのだけれど。
しかし 結婚してから詩の話を夫とするというのはあまりない。
夫にとっては 私が詩を書いても書かなくても関係ないのだろう。
家事や仕事をしなければ けんかはまぬがれないけれど。
詩を書くということを特に嫌がられないというのは 私には必要な環境だった。
あっ でもパソコンの門限というのが実はあった 笑。
夜 十時だった。今は あきれて言わなくなったけど。
詩と パソコンは 夫の中では同じではない。
私の中でネット詩というものは パソコンと切り離せない。
ほそぼそと続けていくしかない詩作であるけれど。
出会い系というならば 私もそうかもと思い出して書いてみた。
自分もやっておいて人にはなんとも言えないという事だ。
ただ やはり危険はないほうがいいので それは自分で
気をつけるしかないという事かな。
詩は お金にはならないけれど 確かに出会いにはなる。


散文(批評随筆小説等) メンバー募集のはずだった Copyright 砂木 2007-08-15 08:54:07
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