なごり
砂木

手をのばせば はしごはゆれて
いたいけな木の棒が
うながすようにみつめる

登りはじめた私の背には
羽と
足は 鳥のようにまがり

くちばしが言葉をなくして
指が忘れていく世界の風
鼓動で感じたら

ときが わをまう

籠は 木の影


自由詩 なごり Copyright 砂木 2007-08-30 07:16:48
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