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放課後には少しはやい 午後
夏の始まりを
逃がさないように
自転車同士
つないだ手
ふたり 風になって

長い長いお休みは
もうすぐそこ
追いかけるように
でこぼこ道
スピードを ....
ひきはじめの風邪と
冬の雨
足元の雪氷

淡い恋をしています と
誰に告げよう

おわるために
生まれるわけではないけれど

指先をゆっくりと冷やす
雪氷よりも
はかないと 知 ....
モノクロームの記憶
あなたを待った 冬の陽だまり
夜の都市が浮かび上がるまで 何をあんなに話していたのか、
もう忘れてしまったけれど
ただ、一言で
胸いっぱい、嬉しかった あの頃


 ....
葡萄の葉陰に{ルビ抱=いだ}かれて
青い果実のひとふさは
日ごと重くなりました

花びらのかわりに
熟れた種子をいっぱいにして
向日葵は皆うなだれました

高い空
すうと流れる
赤 ....
夜をこえて 夜空を駆けて
眠るあなたのうでのなか 忍び込みたい

あなたの見るゆめ
金の砂漠 蒼の水底
耳をすませて
私にきかせて
ねむるあなたのそばにいるから

明け方のそら  ....
ゆらゆらかげろう 
玻璃の向こうに 
柔らかき草萌ゆる 
丘、ありて 
音もなく 風渡る 景色に 
あきもせず 
遥かお山はぼんやりと 薄蒼く 
頬杖つく 
椅子の背は 
しっとりと ....
白くうずめられた谷川へ
舞い降りる
まだ浅き春の 雪になって
私のほほにふれてください

いま 
瞳に映る美しいものすべて
あなたのものに


やさしくふきぬける
風のよな
寂 ....
壊れた時計をなおしていたら
ふとしたことで けんかになった

あなたは時計をばらすのをやめ
きちんとねじをしめなおし
机にぽいと置いたのだ
わたしはそれを手にとって
いじくりながらそっぽ ....
お池の向こうにみえていた
小さな山は 削り取られた
星の数 名もなき命の ゆりかごが

その上に新しく建った家で、子供が育つ
私も そのようにして育った子供の一人です

祈るよう ....
うるうると  ながれては  こおりにかえり

うるうると  みたしてゆく

つちを  かぜを


たちのぼる霧は
こおりをむすび
春待つ木々を
冬に還す


光 ....
この道を知っている
雨の夜 冬の朝

通り過ぎる面影は 息をきらした 私
あなたの胸に 飛び込むために

今は静かなドアのむこうに いつも
貴方がいた
抱き締める腕があった

今日 ....
みつめている
うつくしい景色のむこうに
誰かへつづく ひとすじの想いがありますか
胸の中 熱をおびた
夏の風は ふいていますか

どこからか 
あなたへつづく 想いがあるように
わ ....
午後の陽射

見上げる、瞳


山吹色の世界で
あなたが 私に残した言葉は
今も 胸の中を響いています

遠く想う
あなたの生きる 街の風
あの日 藍色の翳りは
今も その胸の ....
街に灯のともる 夕暮れは
さびしくて
たえられないと だれかがいった

群青の空に
森の影が 長くのびて
かたかた風に つららが揺れる

でも
私はしらない
この夕 ....
千波 一也さんの紫翠さんおすすめリスト(14)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夢の世界の住人たち- 紫翠自由詩4*07-6-28
ゆきごおり- 紫翠自由詩6*07-2-17
四季彩- 紫翠自由詩3*06-12-11
カラコロクル- 紫翠自由詩12*06-9-8
千夜一夜- 紫翠自由詩6*06-5-29
春の吐息- 紫翠自由詩7*06-4-22
流花- 紫翠自由詩7*06-3-30
古い時計- 紫翠未詩・独白4*06-3-29
星のゆりかご- 紫翠自由詩4*06-3-5
うるうると- 紫翠自由詩9*06-2-28
静かな町- 紫翠自由詩2*06-2-24
こだま- 紫翠自由詩4*06-2-22
恋色模様- 紫翠自由詩8*06-2-22
ゆうぐれ- 紫翠自由詩8*06-2-21

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