すべてのおすすめ
からだが どうん、まばたきしたときの
あのせかいが まっぷたつ から、ゆうぐれて
頭から 地球の中心に ぐん、と押されると
わたし、いつも きまって あやまってしまう
ごめんなさい、ごめんなさ ....
ふと見上げたら飛行機雲

白い線がまっすぐと伸びていく

空はこんなにも大きい

そして

ひとは

ちっぽけだ



泣いたり

笑ったり

大忙し



 ....
愛してるから
あなたの白くて軽やかな骨
砕けた
破片と大小の粉
風に飛び散ってしまうのが怖いから
壺へ収めていく

手に取って 確かめて
愛しているから
くちを とじて
めを とじて
みみを すまして

かんじる もの

うたたねのような
やわらかな

さいぼうとさいぼうを
すりぬけてゆくような
むげん

くちを ひらけば ....
お友達が冷凍みかんをくれました
春の遠足でした

給食のいつもの冷凍みかんは
最後のデザートなので
いつも融けてぐにゃぐにゃで
それはそれはおいしくないので

いらない
と言ったら
 ....
このままどこかに行ってしまおうか

帰りの車中でそんなことを言っていた二人は
どこにも行けないことは知っていたけれど
その言葉だけで十分満足だった

今、僕らは三人になって車も一回 ....
  
猫が逃げました
ボヤが出ました
便所は汚すな

親切な貼り紙のアパートの
隣の部屋の人の顔 
まだ見たことありません

のような午後の世界に

河川敷の花火
の音が聞こ ....
からだ 
は違った時間を持っているから
沢山の溝の中で 
私たちはいつもすれ違う

あなたの時間は毎日私を不意打ちして
私の時間は きっと
毎日誰かを不意打ちしている

溝の中に ....
赤茶けた街のほとりに
くぐもった電飾が舞い
砂めいた波の{ルビ間=ま}の{ルビ音=ね}に
荒れた手の女が遊ぶ

草臥れた解体現場
風の吹く
干物の匂い

上り行く老若の唄に
焼き魚 ....
1 降り注ぐピの静寂

ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピ
ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピ
ピピピピピピピピピピピピピピピピ ....
女の残り香が飽和した部屋の片隅のベットを
夏が来る前にシングルにしよう
と決めてから

もう何度も朝日を浴びて
僕が寝返りを打つたびに
ぐっと沈み込みながら
男臭いにおいを嗅ぎ続けてくれ ....
銀河の天秤がゆっくりと傾いて
月がかろやかに昇ってゆきます
夏の星座の中心へです

澄んだ湖面は夜空をうつし
魚が背びれに月明かりをうけて
チカリ、チカリと輝きながら泳ぎ
まるで流星のよ ....
駅前に君を呼び出して
全速力で駆けつけた時には
もう好きなんて言葉は出なかった

僕らが 宇宙の話をしよう! と言い出す時は
きまって
全ての宇宙が出尽くしてしまった時だ

それなのに ....
もう何年も前のこと
ある夜のブラウン管の中
孤高のステージで
赤毛を振り乱して歌う{注ジャニス=アメリカの歌手}

夭折した彼女の生涯を
ナレーターが語り終えると
闇の画面に
白い文字 ....
ひつじが鳴いていた
ひまわりが咲いていた
人がいた 好きだった
目を閉じる
陽だまりのなか
明日なら
死んでも良かった
人という字は…。ヒトとヒトが支え合う。

それなら、

支え合う前の「ヒト」という字はどう書けばよいのだろ?
漢字一画の数字「一」によく似た1本の線。
無限大の二次元でさまよい。寄りかかる ....
ゆみちゃんはぽろぽろなみだをながして
ひたすらなきつづけた
てくびをとると
けっかんがきもちでふくれあがって
どくどくおとをたてて
いまにもはちきれそうだった
かおがむくんで
くちび ....
子供料理番組に出演。

ロケ、AM10:00。
応援多数。

放映、PM6:00。
ギャラリー満載。

「好きな野球選手は誰ですか?」
「うえはらです。」
「うえはら選手のどんなと ....
女は
胎内に新しい生命を宿したら
「母親」になるというのに

男は
新しい生命が誕生してから
「父親」になる権利を得る
のだろうか

それは
目の前に細く頼りない道が一本
 ....
 
 知らない街で
 洗濯物が揺れている
 風に洗われて
 青空を映しながら


 知らない道に
 鳥の羽根が落ちている
 素通りなど出来なかった
「これは大空の破片なのだ」と
 ....
 
線路を歩いた
草がたくさん生えていた
誰もいなかった
ずっと前に廃線になったのだ

線路沿いに坂を上っていくと
車両が置き晒されていた
子供が廊下を走っていた

もう少し歩いて ....
つゆやみの夜
降りしきる蛙の鳴き声
このたくさんの鳴き声の中にも
さみしい蛙はいるのです

呼ばれているような気がして
サンダルを履いて庭に出てみると
蛙の鳴き声が辺りを包みます
白い ....
フォークでスパゲティを豪快に巻く
彼女はそれを大きな口に放り込んで一飲みにした

「続けてよ」

僕が口に出すワンテンポ前に彼女は大きな口を開く

「馬鹿みたいだよねぇ 戦争なんて 殺し ....
ぼくはいつか彼女に見捨てられてしまうのではないか?
また、一人ぼっちになってしまうのではないか?
やっと出会えた唯一の信頼できる人。
その人にさえも裏切られてしまうのではないか?
彼女に見 ....
空は
誰のものでもない美しさを携えているから
弾幕に汚れた視界の先に
ここには希望があるよ、と照らしてくれるけれど

僕の
指先が触れられる距離にあるのは銃口くらい
羽ばたく鳥を何度も握 ....
すっかり草に覆われた
ぼくらが秘密基地と呼んでいたここに
今年もまた暑い季節がきました
打ち捨てられた自転車が
見捨てられたこの場所に
あの頃のまま忘れられて

なにが秘密だったんだろう ....
高速で自転し公転する地球に
ふりおとされまいと必死にしがみついている自分だ
朝が来て昼が来て夜が来るめまぐるしい展開に
なんとかついていこうと必死で追いかけている自分だ
あっという間に0に近似 ....
うすっぺらな
かさぶたを
かさねすぎて
海をわすれた。

くされかけた
霧のなかを
影のない魚たちが
歩んでいった。

矢のように駆ける
雲の彼方に
涙をたたえた
光の鳥を見 ....
あまりの暑さにクーラーをつける
よほど暑かったのだろう
いろいろな動物たちが家に集まりはじめ
またたくまにいっぱいになった

長い部位をもっている動物はそれをたたんだ
肉食動物は捕 ....
美しくない夕日などあったでしょうか
山の稜線に影を落とし
上空を見上げれば
雲が山の彼方から淡い橙色に染めあげられています
山と雲の間を
黒い点のようなものが
こちら側からあちら側へ ....
ヤギさんの自由詩おすすめリスト(682)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ごらん、ゆうぐれる- みい自由詩68*04-8-16
「_空を見上げて_」- 椎名自由詩304-8-11
白夜- まつお自由詩404-8-11
あい- 玉兎自由詩9*04-8-8
冷凍みかん- mac自由詩104-8-6
どこかに- たもつ自由詩3204-8-4
花火の夜(江戸川)- AB(な ...自由詩2704-7-27
異なった時間たちの中で- まつお自由詩1*04-7-24
洗われる街のほとりで- まつお自由詩7*04-7-15
- ピッピ自由詩504-7-14
さよなら- 窪ワタル自由詩32*04-7-11
星の音楽- ワタナベ自由詩28*04-7-8
不思議なこと- 佐々井自由詩904-7-6
白い文字- 服部 剛自由詩12*04-7-4
ひねもす- たもつ自由詩30*04-7-3
「一」によく似た一本の線。- 末吉剛士 ...自由詩504-7-1
まっかなきもち- アンテ自由詩7*04-6-30
野球少年- 涼(すず ...自由詩304-6-29
入学式前夜- たもつ自由詩35*04-6-28
知らない街_(2003.7.18)- 和泉 輪自由詩2304-6-19
帰還- 渡邉建志自由詩4*04-6-17
つゆやみの夜- ワタナベ自由詩20*04-6-8
(嘘の臭いがしちゃうね)- リヅ自由詩4*04-6-6
願い- BLACK JACK自由詩4*04-6-6
腐った魚の眼に映るのは、脚のないイタリア人のカウパー- 自由詩9*04-6-6
夏の日- ワタナベ自由詩15*04-5-30
輝け- ワタナベ自由詩13*04-5-28
光の鳥- 草野大悟自由詩4*04-5-27
すべてのものへ- たもつ自由詩3204-5-26
夕日- ワタナベ自由詩904-5-24

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