すべてのおすすめ
ふいに君と目があってしまったから
とっさに空を見上げて
あっと声をもらしてしまった
そんな僕を見て
君も不思議そうに空を見上げる
めずらしい鳥が飛んでいたんだよ
なんてもっとも ....
好きな人といちにちじゅう空を見上げながら、空の話をしていたい
ずっと、ずっと、ずっと
はだしでふとんのなか、じゃれあいたい
もっと、もっと、もっと
くだらない夢の話とか、どうでもいい日 ....
ぼくはずっとロバと一緒にくらしていました
その子は優しい目をしていて
いつもぼくのおなかに鼻をくっつけて眠るのでした
ぼくらは仲良しでした
ぼくがさびしいときロバは
....
わたしの田舎に
とうとうコンビニができてしまった
もう
これで
この町も終わってしまった
二十四時間
煌々と国道を照らす
白い光は
人々を堕落させるためのみに
輝く
....
あつくやけたいわのうえじりり
なつのそらいっぱいのせかいを
ふりかざしてしぇいくしてみる
からだちゅうにやつらとりこみ
かわもにたたきつけてやるんだ
....
部屋の中で素振りをしていると
外は激しい雨が降っていて
どこかとても遠いところから
僕の知らない動物の鳴き声が聞こえる
シマウマはたてがみも縞模様なのだと
テレビ番組でやっていた ....
ヤニだらけの体ン中を
蝕む寄生虫がいるような
気がするテンポで
頑丈に塗りつぶしたニコチンを
私が舐めてあげようと
彼女は笑っていた
5日前に彼女は禁煙者になったらしい
まぁ私には関係な ....
眼を閉じると古代の森が広がる
見たこともないはずの
それらが
私の中に確かに在る
植物は草食恐竜に食べられ
草食恐竜は肉食恐竜に食べられ
そんな彼らはみな土に還り
そうやって
....
爪の甘皮おしてると、女になった気がします
ゆるりとした4月の日差しを遮らずに
南がわの部屋の中で
女として
女として
生きてゆく心地を
いま、思い知らせて
桜が、潔くて美しいというのは本 ....
からだの曲線にそって
あなたは
かんたんなじゅもんなのだと指を折った
てのひらをそっとひらいて
りゆうもなさそうにわらった時
すこしだけ
えんえんとつづいてゆく
朝の風景を おもいだして ....
涙の理由が知りたけりゃ。
ここに堕ちてこい。
涙と一緒に、
同じ速度で、
ここに堕ちて砕けてみな。
俺が受け止めてやる。
この雨のように、
堕ちてこい!。 ....
「寒い」
と君は呟く
君に街外れで告白したのは
怖かったから
君はそんなふうに
すぐ
逃げるから
「寒い」
と君は呟く
僕はその頃
埠頭で潮風の匂いを嗅いでいた
....
この夜を
この途方もなく退屈な夜を
新発売の口紅で
プルンプルンの唇を作る口紅で
塗り潰す
安っぽいベイビーピンクで
パールのキラキラと
グロス系のピカピカが
なにもかも
どうでもい ....
僕の言葉に意味なんてない
君の言葉にも意味なんてない
だからもう、ペンを走らせるのをやめて
その手を、僕の方にのばしてくれないか
僕も、君の方に手をのばすから
随分長いあいだ、僕たちは言 ....
にんしんしたいと言い出せないアタシは
子供に子供を産ませるアナタの苦悩に気付いて
抱き合う背中のうしろでそっと中指たてる
くそったれ
アナタの見てない世界でアタシはいつだってムテキなんだ
....
甘栗むいちゃいました
三点倒立で甘栗むいちゃいました
航空ショーで甘栗むいちゃいました
筋肉ミュージカルで甘栗むいちゃいました
死海で浮かびながら甘栗むいちゃいました
女性専用車両で甘栗むい ....
ハッピーバースデー
ほんまにおめでたいんかな
ハッピーバースデー
生まれてきたことが幸せだったかどうかなんて僕にはわからん
ハッピーバースデー
仕方ないね 死んだことないんだから
けれ ....
知らないうちに週末を通り過ぎていた。
金曜の夜も、
土曜の思い出も、
日曜のお楽しみも、
みんなみんな通り過ぎていた。
腹が立ったので文句をいってみた。
うぅ〜 ....
毎日たくさんのものが
あなたから生まれることを知っている
それは言葉であったり、声であったり、感情であったりする、けれど
それらはあなたの分身でしかないことも知っている
そのことをあ ....
うん。
そうだ例えばね。
歳の離れた少女に、尊敬の念を感じたり。
歳の離れた、おっさんの人生を心配したり。
また。
そうかと思えば。
歳の離れた青年のケツを、思いっ ....
ことばの世界
は、白い
深い霧のよう
に、白い
白くて
何も
見えない
手探りして
手を伸ばすと
君の心臓の
感触がした
眠いと一言
残して君は寝てしまった
車の窓から見える
夕日も海岸線に吸い込まれようとしている
そんな余所見をする
僕の危なっかしい運転のことなど
まるで知らない無防備な寝顔を見なが ....
何か掴まなければ と
恐れなくてもよいのだ
いつでも繋げるように
私の両手は空いている
嘗て星々に触れたとき
驚きながらも微笑んだ
一秒よりもはやく
私たちは老いてゆくから
....
君が眠っているうちに
パンが焼きあがったみたいです
お母さんはお父さんを呼び
小さな女の子はテーブルを手早く片付けて
髪を撫でてもらいました
君が眠っているうちに ....
裾に広がる森の緑
雲よりも白いその頂は
はるかにそれを越えて空をさす
足元ばかりを見つめるような日常にも
そうやって見上げる景色があり
富士はまるで矢印のように
その向きを教えてくれて ....
雨の中
彼は一人
一人彼は雨の中
雨の粒の櫓の下で彼は
一人濡れている雨の粒の櫓の下で
そのゆれる髪も手も櫓のような雨の中で彼は
濡れた髪も足もゆれる雨の中でかすれ ....
アイツは昔
とにかく馬鹿だったんだ
バナナが大好きで
いつでもどこでも
バナナを齧ってた
食べた後のバナナの皮は
大事に持って帰るんだ
で
そうやって集めたバナナの皮を
クロゼットに ....
なんだか嬉しくて
嬉しい詩を思い浮かべました
なんだか悲しくて
悲しい詩を思い浮かべました
書いていると
まったく違う感情なのに
まったく同じ色の涙が流れてきて
それは嬉しさ ....
自転車にひょっとこ
荷台ボロボロ
俺、激しくペダル
自転車にひょっとこ
走れ
俺号
うおーっ、うおーっと雄叫び
おまえの背中が春に似ていて、俺
自転車にひょっとこ
泣けるねえ ....
しろつめくさあつめてあんで
まあるいかんむりをつくってあそんだ
まだ おさないころ
ところどころにはなをあしらって
かぶってあちらこちらはしりまわった
まるでおんなのこみたいね
なんて ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23