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俺の手に胼胝がある
ひい、ふう、みい…五つの大きな胼胝がある
ヤスリヤットコタガネクサビカナヅチ
彼らと取っ組み合ってきた部分が
硬く厚く丈夫になってゆくように
鉄と馴染んでいずれ鉄になる俺 ....
摩擦子音+母音の
「す」
を発音する時の
舌先をすり抜ける息の
すがすがしさが好き

破裂子音+母音の
「き」
を発音する時の
喉の奥で突き放す息の
いさぎよさが好き

「すき ....
初秋の風が吹くころ
フレンチトーストが食べたくなる
あたたかいカフェオレをともにして
愛しい人を想い描きながら

サクッ ふわっ しっとり甘い
フォークを持つ大きな手 あなた
 ....
手が汚れたら手を洗うのと同じように、君は身の回りのものを捨てる。
私はそれと同時に、美容院で夏に傷んだ毛先をケアしてもらう、
ある人はカラオケに行くのかもしれない、
またある人は衝動買いをするの ....
ベットが移動して
固定された身体が
筒を満たす

さあ用意はいい
MRIよ 
僕を分解してくれ
ガーガーガー
大音量を発して
僕の水素元素は
揺らされる
意識は腰髄に集中する
 ....
コンタクトレンズを洗います。
次に、歯を磨きます。
そして、顔に軟膏を塗ります。
今日一日、食べたものをメモします。
昨日寝た時間と今朝起きた時間、昼寝をした時間と回数を日誌につけます。
2 ....
うちから少し歩いたところに住宅街があった
大通りから出る七本の細い道で構成されており
それぞれの道には一号通りから七号通りまで
安直な名前が付けられていた


小学校に上がって通い始めた書 ....
切断された個人展
中心 見えず 黒子が舞う
上下世界観


早い、そう遠くない未来館
ここは無人になる
セピア色の、コバルトブルーの似合う
斜塔のような


足が痛んで、治してい ....
月が二つもあったら
なんだかちょっとくどい
コップで掬って
揺らして遊んで眺めてやる

星がひとつだったら
なんだかちょっと寂しい
鉛筆で穴を空けて
自分だけの星座つくってやる

 ....
8時35分の朝
○年○組はいつものように
入口も出口もなくなって
わたしたちは起立したまま
おそらく昨日分のあいさつを忘却している

いくつかの数式を
ため息の代わりに吐き出していたので ....
カインツホーム
ぼくたちは
ある晴れた
空白が青く
平屋の建物に
くり抜かれた
にちように
ポカリと口を開け
まぶしいと
顔をしかめながら
柱から斜めに切れ込む
影に半身を切り取 ....
黒板には白いチョークで円が書かれていた。
その上には12グラムと。
この丸い西瓜を3人で分けるとどうなる?と教師は質問した。
手を上げた女子は、3グラムずつになります、と答える。
小学校6年の ....
よく見知った鳥たちの
生まれる音が遠くから
ここまで
骨がぶつかり合っているようにも思える
低い腰つきと
正確な手さばきで
つぎつぎと収穫されていった
ばんざい 収穫だ
ばんざい 越冬 ....
花屋の店先で
鉢植えのコスモス
どっさり、こんもり寄り添いあって
何をか囁き交わしてる

耳を澄ませてみたところ
コスモスたちこう申しております
サインコスコスサイン
サインコスコスサ ....
木曜日の午後に神様が降りてきた。
たぶん神様は姿を消したつもりなんだろうけど、気配は残ってしまっていた、
その気配というのは、疲労感が煙の様に充満していた、
世界中の問題を抱えて、その問題を宇宙 ....
あなたの横顔を切り取って
額の中に入れました
そっと伏せて
見えないように
見ないように
それでも
あなたはそこにいるんです

正面のあなたは
涼しげな瞳で
わたしの心を見透かすよ ....
浴室で三角座り
シャワーに打たれ続けながら
冷蔵庫からとりだしたばかりの水を
ごくごく ごくごく
やむことなく飲み続けている
目を閉じることなく
一心に濡れながら
渇きを潤しては放出し
このままこのま ....
              090910




朝起きると
ラジオ体操をする
ラジオ体操の番組を鳴らす
元気のよい小父さん小母さんの声で
目が覚める
ラジオ体操を聞き終わると
 ....
わたしの持つ薬はどれも白いから
毎晩飲む度にわたしは呆けていく
(わたしがその日あかくてもみどりでも幸福なきいろでも)
あまり仲がよろしくない為に
ねむりを思い出すのに2、3時間を要してしまう ....
力のかぎり追いかけるのは、
自分の力をしんじているかのように
止まることをも知らず
一点に集中した想いのはてなのです

おしもどす秋の風に
それが、遠くにあることなど知らずに
駆け抜ける ....
機械のひと

超高層ビルの屋上で

タンポポの綿毛を吹いている

いのち

夕焼けに熔かされてゆく

この星の肌を流れてゆく

抱き寄せたものの輪郭も不確かな

暗い夜に聞 ....
専用線の貨物列車を
雑草の生えた線路の際で見送る

ダダンダンダン
ダダンダンダン

それは思いがけぬ速さで駆けて行く
街の風景に似合わぬ
大きな図体に圧倒される


シズシズと ....
暗い茂み
あんぐりあいた夜の口
静かに入れば夜の国へとつながっている

夜の国はほんとうの国
隠していたことがはだける
恋人たちは夜の前に身体をさらけ出し
闇の色に溶ける

寂しい者 ....
誰も待ってくれないから
みんな子供であることを
あきらめるしかなかった
そうして前を見て進み汗をかいては
花の色でさえも忘れていった
たがいの溝を埋めあっても
ひとりずつは変らず小さく
 ....
まいにち 階段の数をかぞえる
それが 母の日課だった
増えたり減ったりするので とても疲れる
と母はぼやく
階段のある家には 住みたくないと言った
階段がなくなったら ぼくの駅がなくなってし ....
目が覚める瞬間の耽美、すなわちそれは曖昧な伏線を凝縮した線路図のようなもの
一連の流れは稚児の指先が母親の元に辿り着く前に行われ、
そのことによって絡めとられた誰かの睫毛は
昨日へ帰るように促し ....
星の写真を燃やす朝焼け
太陽が
世界でたった一人の友達のように
わたしに朝の挨拶をする


金曜日の新聞はおもい
そこにいた
それだけの理由で
人は殺せる
すてきな目をしてるの ....
深夜、裸、横たわったまま
きみに電話をかけられるので
わたしは科学に感謝するが
その超軽量・収載辞書数世界一の
電子辞書は捨てなさい
わたしは高度を欲しない
ベル音は
ベルが発明した瞬間 ....
草から分かれた空色に
虫は染まり 身じろぎもせず
夜明けの光の逆を見ている


曇りの上の曇りから
水の底の骸へと
緑はさらに緑に降りつむ


闇のなかに闇 ....
おっぱいはんぶん
見えてるよ
だけど君の向こう側には
夏の終わりの夕陽が沈もうとしているのさ
古びた桜並木の崖は高台の端っこの
カーブのガードレールに腰掛けて
おっぱいはんぶん
見えてる ....
松岡宮さんの自由詩おすすめリスト(1198)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
鉄になりてえ- 餅月兎自由詩109-10-6
「す」+「き」- nonya自由詩20*09-10-5
フレンチトースト- 百瀬朝子自由詩6*09-10-2
入賞トロフィー- モチヅキ ...自由詩209-9-29
MRI- snowworks自由詩1*09-9-26
儀式- 照留 セ ...自由詩2*09-9-26
いちご通りの話をしよう- あ。自由詩15*09-9-25
彼岸- ゴースト ...自由詩2*09-9-24
いとしい- 葛西曹達自由詩209-9-23
めだかのがっこう- 夕凪ここ ...自由詩1009-9-23
_- 水町綜助自由詩709-9-22
分け隔てる- ブライア ...自由詩2*09-9-18
一つは行き、一つは絶えた- 嘉村奈緒自由詩1309-9-18
傀儡使い師たち/あのね、コスモス、もしもし、コスモス?- 海里自由詩409-9-17
日光浴- モチヅキ ...自由詩209-9-16
弱っちいな- ルナ自由詩709-9-14
浴室にて夢みる、水溶性- あぐり自由詩6*09-9-12
体操- あおば自由詩5*09-9-10
眠る為の色はなにいろだろうか- あぐり自由詩5*09-9-9
スタジアムの夢- 月乃助自由詩7*09-9-8
日没に瞬きをしないアンドロイド- 相馬四弦自由詩2*09-9-8
北王子線躍動- kauz ...自由詩9*09-9-7
- 曠野自由詩209-9-7
必罰- 岡部淳太 ...自由詩809-9-6
階段- yo-yo自由詩10*09-9-4
まつげ- ゆるこ自由詩609-9-3
日々の手紙- 昼寝ヒル ...自由詩1109-9-2
空耳の夜- 伊月りさ自由詩10*09-9-2
霧穂- 木立 悟自由詩809-9-1
焼心- ふくだわ ...自由詩209-9-1

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