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{引用=「少年のころ」

少年のころ道草をよく くって帰ったものだ

冷凍食品工場があった
友達のおかあさんが勤めていた
意味もなくいやで まわり道した

子供らしい体温で
大人のに ....
肌と肌が触れて
気と心が知れた
口移しで人生を伝う
涙なしではいられないよ

お風呂に一緒に入ろう
言葉にならないものの共有
揺れる湯船
ふっとこぼれた笑顔

重なり合う
刹那に ....
愛なき者ほど愛を叫ぶ
からっぽである者ほど
もっともらしいことばで筋の通らぬ理論展開をする
面と向かって非難すればボロがでるから
遠回しに当て擦る
ムズカシイことばを使って
自分は頭が良い ....
道路工事で

職場前の道は渋滞

ブラインド越し見える作業員の人たち

若い人が一人もいない

砂塵と高湿度の靄の中

上下するヘルメット

ドア一枚隔てたこちら側は

 ....
誰もが知る肌に
夏の落ち着きを失った季節は、
陽のわずかな傾きに
秋を告げる

沈黙をやぶる囁きに
自問自答をとめる

潮の香りは、さやけき潮の音
反射する 陽炎のひかり
 ....
大草原を駆け抜け
廻り続けていく車輪
魂の淀みを抱えながら
自らの汚濁を振り払い
まわるまわるくるくる廻る

深く紫に沈む葬送の列を打ち刻み 

死者から生者へのキッス
媒介しながら ....
海がつなぐ
まだ知らぬ世界も
流れ流れてやって来る
水か銀か仏か
あらゆるものが
流れ込んで
世界中を巡りゆく

海がつなぐ
あなたと私も
同じ母の魚を食らい
糧か毒か滋養か
 ....
晴れた日に傘を貸し
雨の日に傘を奪う

どうやら
それが流行りみたいだ

他人だもんね
困ろうが狼狽えようが
観客席からは滑稽に見えるのだろう


土砂降りになって
みんな借り ....
吐息が絡みついて
枯れはてようとしている
身体に纏わり付いた蔦は
自らの最期を知り
匂うように艶やかな濃紫の花を咲かせた

いい年をして
みっともない

そうね
常識という範疇で考 ....
妹の娘は
私に似ている

彼女が産んだ赤ん坊
男前ではないけれど
愛嬌のある顔
知り合いのおっちゃんに
似ている

彼は私を一生懸命見つめてくる
私が何者か分析している

他に ....
着信音
表示された名前に
息を飲んで
恐る恐る応答をタップした
紛れもない
あなたの声

嘘みたいだと言ったら
嘘でーすとふざけてきて
一気に緊張がほどけた

少しも迷いのない
 ....
従うことが当たり前
従うことしか知らない

俺たちは黙々と死の行軍を続ける

死ぬことは明白だ
最前線の捨て駒なのは誰もが知っている

逃亡しようとした者は
味方であるはずの上官に撃 ....
たとえば、
洋上遥か昇る巨大な火球
たとえば 、
杉木立に囲まれ伸びる石畳
たとえば  、
揺れ動く草葉のささめき

朝に瞑目意識の内に現れ来る光景を抱えつ
日々深まり深める能動的なる ....
去る

あなたは
呆然としている

迎える

あのひとは
微笑みながら
腕を拡げている


橋の真ん中で
動けなくなった


私は
欄干を乗り越え

飛び下りた
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