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まだ暑い夜だ
溢れ果ててもはや湖
仕方なくアトラスは背負うのをやめて
掬い上げる
湖を干してしまうまで
掬い上げた水は海へ放り投げろ
赤い目をした眠れぬ児らも一緒に
その夜を一夜一夜明か ....
1.世界の渚まで

思いつくかぎりの雑な言葉を積み上げる
わりとたくさんあるどうでもいいことのひとつ
世界の渚まで

漂流物 反古 書かれた言葉
や書かれなかった言葉たちに波が打 ....
角砂糖をひとつ
半ズボンのポケットにしのばせて
もし敵がきたらこれを投げつけてやる
ときみは言った
角砂糖が飛び交う戦場では
だれも死なない
蟻が大発生し
甘いみずたまりを泳ぐことだろう ....
毎年職場で書かされる
自分の強み
取り柄のない僕には
苦痛の制度だ
働いていてもなお
自分を売り込んでいかなくちゃならない

強みのある人は
どんどん昇進するのだろう

自分の強み ....
銀座に触れる、と
わたしの戸締りは終わった
暮れていく週刊誌を
めくり続ける侍の姿が
何よりも美しかった
誰かにそのことを
伝えたかったのに
みんなサーカス小屋に
入ってしまっ ....
首筋に滲む汗が皮膚のくぼみで停滞している
めずらしく鬱屈したものとひっくるめて
無になれない顔になったまま
往復するうちわが申し訳程度に会釈する
トロトロとした頭の中でなにかを想像してみても
 ....
入道雲は
青蜻蛉がみる白蜻蛉

さっきの雨が焦がしたフィルム

こぼれたひとつのいきを

つまさきまで吸いこんで
ぎっくり腰は正式には

急性腰痛症という

背中に杭を打ち込まれたか

どうやって立つのか分からなくなった

東司へ行く恐怖

行かねばならぬのに 

近くて果てしなく遠い ....
鞄の紐が千切れた
それは長財布と数珠を入れたら
もう手一杯になるくらいの
小さな黒い鞄
仕方ないので
それを胸に抱えて歩く

ごめんね
ごめんね
人波に逆らって
死んだ仔猫を胸に抱 ....
時の権力者はいつも横暴で気まぐれ
どんなルールも色んな言い訳をしてぐちゃぐちゃに壊してしまう
周りを自分の思い通りにさせるためにあらゆる言葉で惑わし
今あるルールがあたかも悪法であるかのように思 ....
小さな体で 
寄り添うあなたは
光を集めて 深呼吸する


まだ見えていないものたち
内から溢れるまなざしで 弾けながら
湿った広大なスクリーンは
なんとか 機微(オーロラ)を生みだそ ....
昨夜観た
別れ人の
私の眠る
寝床に
ま直ぐ座る
マボロシの
余りの厚み、
声音の感触、
やはらかく
あたたかく
寄り添い続け
恐れることも無く
只々お前なのか
ほんとうにと ....
蜜でびしょびしょのパンケーキ。
明るい白いお皿。
切り分けられる直前の幸福。

あなたの精神には美しい余白があって、
私たちはよくそこで落ち合った。
夕暮れどき、影になっていく街を ....
都会にポッカリと空き地
照らすのは日の出から
カンカンぎりぎりと草原に
射し込めてこの爽やかさ
今日という日の 日日草
翳りだけ待たされて
鼻先につん!とくる
風は明日を感じさせない ....
今日も夜風に
生きたことを感じる時
どこにいったのだろう あの日
履いた靴は
誰かが座っていたベンチ
光る スマホに
思い出の光景がよぎる風景
人と コンビニと
車だけの街
鯉が 川 ....
この胸の痛みに耐えなくては
いま

人を愛することの難しさを知ったような気がする
生まれ育った環境で嘘や裏切りに遭い
肉親ですら憎み
信じることすらできなくなった彼を
どうして助けること ....
ほどけていく
朝の気配と
牛乳だけが白い
メガネの
遠い向こう
身体の在処
その不在

親の顔が見てみたい
度々そう言われ、毎日
親の顔を見るのが
不思議だった
見に来 ....
『英米故事伝説辞典』で、「handkerchief」の項目を読んでいると、こんな話が載っていた。「ハンカチの形はいろいろあったが、四角になったのは、気まぐれ者の Marie Antoinette 王妃 .... 私の
描かれた
無尽蔵の紐

束ねられ
仕分けられ
舫われた

やがて溶けゆく砂糖粒
滑稽な意味の羅列など

この絵を踏んでゆけ、と命じる
無責任な人々の手を汚して眠る
 ....
スポットワーカーうれしんだ
通勤列車で押されんだ
リュックを前に抱えんだ
いっぽんの棒になってんだ

スポットワーカーうれしんだ
年下上司がやさしんだ
あいさつをしてくれたんだ
その日 ....
わたしはことばをノートにこぼすようにペン先でそっと
白紙に触れた 車の中 わたしはひとり わたし以外の
空間を目には見えない蜘蛛や蟹がいつものようにびっし
り埋めつくしている ノートの上には風が ....
梅雨入り前の雨降りに
ぽつんとまぁるい橙の
向かい家の明かり灯り
瞑目すれば
もういつでも 、
内から溢れ返る白銀の
ひかりえーてる
自らと共に常に在り

けれども何とも如何せん
 ....
そろそろ行くか
          ボチボチ逝くのですね

愛を歌う人は
愛を捧げた人に殺された
愛を奪いあうのね
平和の為に

父母よ
あなたはひとりの天使を育てあげる
その ....
世界に対して
言うべき何かを持たない
私達は
否応なく
自分の興味に深く
沈み込む以外にない
しかしその狭く閉ざされた空間には
同じように
そこへ流れて来た難民が
少なからず、いや思 ....
洗足池で 
花見をしながら  
屋台の前のテーブル席で
生ビールを飲む

桜色の{ルビ提灯=ちょうちん}が
気持ちよさげに 
ゆらゆら
揺れる

周囲には
いくつもの
しゃ ....
母と共に庭に咲き開いた花々を摘んで瓶に詰め
クラスで流行ってた朝市に売りに出したら

玩具コインで買って呉れたクラスメイト、
中身掻き出し 眼前で ゴミ箱に捨て去り

瓶だけ大切そうに持っ ....
眩しかったのはいつの頃か
あなたは
いつも笑顔だった

あなたの
小さくなっていく
その光は
音も立てずに
落ちていく

閉ざされたドアを叩き続ける
時の迷路を
ずっとさまよっ ....
買いにいった
売ってなかった
そのように
終わる日がある

たくさんの花びらを
瓶に詰めて
流す
意味がなくても
意味を求め
愛してしまう

後から静かな
養分がやってく ....
きみはとても素晴らしいから
ないとわたしは生きていけない

でももし映しすぎたら
往復しすぎた嘘も、人の喧噪も、乾いた鼻歌の色も
きれいに見せかけたよごれ
とびっきりの正しい眩しさ
 ....
みんな飛んでいる。赤黄緑紫、原色の鳥たち。ペイントで塗りつぶしたような青空に羽ばたく。僕は隣で落ちる。空の青が僕を通過する。痛い。痛い。雲をつきぬけたい。白く濡れたい。星が僕を欲しがっている! 手をの ....
梅昆布茶2さんの自由詩おすすめリスト(96)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
アトラスなわたし- 降墨睨白 ...自由詩3*25-8-26
世界の渚- カワグチ ...自由詩16*25-8-26
角砂糖- そらの珊 ...自由詩14*25-8-24
自分の強み- 自由詩12+*25-8-24
フルーツサンド- たもつ自由詩16*25-8-23
くーらー- 唐草フウ自由詩12*25-8-23
蜻蛉- wc自由詩15*25-8-23
ぎっくり腰日記- 花野誉自由詩16*25-8-21
- そらの珊 ...自由詩20*25-8-21
首輪と権力者- 栗栖真理 ...自由詩225-6-7
- 乾 加津 ...自由詩6*25-6-6
病臥の幻、魂の現(改訂)- ひだかた ...自由詩825-6-5
幸福- はるな自由詩325-6-5
日日草- 洗貝新自由詩15*25-6-5
何もなかった街- 番田 自由詩325-6-5
荊という名の愛を- 栗栖真理 ...自由詩325-6-3
水滴もしくは- たもつ自由詩625-6-3
STRAWBERRY_HANDKERCHIEFS_FOREV ...- 田中宏輔自由詩11*25-6-2
絵の紐- はるな自由詩225-6-2
スポットワーカーうれしんだ- 松岡宮自由詩625-6-2
わたしの場合毒虫ではなく- ただのみ ...自由詩4*25-6-1
春雷- ひだかた ...自由詩625-5-31
悪霊のうた- 洗貝新自由詩5*25-5-31
私達に何が足りないのか?- 花形新次自由詩425-5-31
お花見- 服部 剛自由詩425-5-31
五行歌、純愛バカの切断された日- ひだかた ...自由詩525-5-30
キセキ- 自由詩12*25-5-30
養分- たもつ自由詩5*25-5-30
めがね- 唐草フウ自由詩13*25-5-30
原子論- fujisaki自由詩225-5-29

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