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自分でも信じられないけど、
もう家には帰りたくないんだよ。

君には信じられないかも知れないけど。
この狭くて汚い部屋が、
君が帰ってくる場所だと信じてるんだ。
惨めたらしくね。

今 ....
君をモチーフに詩を書いたと連絡したら
由良川は通勤で毎日見るし、
山家城址も裏山みたいなもんやけど、
歴史の移ろいなんか見ないとの事。
船を出して釣りもするけど、
「ああ、今年もひぐらしが鳴 ....
友よ。
君が家業のために帰郷して
随分久しいが、変わらず息災かい?

僕は昔、君とやっていたように、
言葉をひり出して空虚な自分を埋めようと
また足掻き始めたよ。

ただ、僕にはやはり ....
君が食べたいと言ったから、
近所のスーパーでスモークサーモンを買った。
298円──破格の値段だ。

「皮がついてる……刺身の切れ端?」
ほとんど文句に聞こえるコメントを呟きながら、
オリ ....
一番恐ろしいのは、己の弱さ。
そいつが囁く、言い訳という名の誘惑。

夜半過ぎ、映らないテレビに自らを写して、
滲む爪先を凝視した。
奇妙な雨音だけに耳を傾け、
ただ、逃避した。

そ ....
椅子に座し
右足にしがみつく
嘘泣きの
頭を優しく
撫でてなだめる
飲み会帰りの赤ら顔と、自分と同じ濁った眼の青い顔が交じった陰鬱な籠。

朝より密度が低いのが、唯一の救い。
今朝はエレベーターで、どんよりした眼の男に睨まれたおかげで、最悪な気分で始まった。
 ....
結局、何も変わってないって事を
認識する為に日々を生きてる。
明確に言えば、全ては恐ろしい程の変化を見せている。
唯、自分が変わった何て言ってみた所で、僕のした事と言えばーー
それを選択し、あ ....
カーテンの隙間から
差し込むのは月明かり?
いいえ、飲屋街のネオンです。

だから、聞こえるのは称賛ではなく
酔っぱらいの叫び声

別にいつもと変わらない
ただただ虚しさが募って
灰 ....
積まれた缶ビールを弔って
食器の過去を洗い流し
灰になった溜息に埋もれて眠った

寝不足を冷たい水で隠してみても
鏡には疲れた昨日の俺が写る

「電車とお客様が接触し…電車が遅延して…
 ....
妄想に心踊らせ眠る。
それが僕の日課

踏まれた跡が残る革靴も
ワイシャツの背中についた誰かの口紅も

隣室のカップルが歌う流行歌も
二階のオッサンが吸うタバコの煙も

雨が激しく降 ....
小さな安アパート
たまに貯めた浴槽に
二人で入るのがルーティン

見て、土左衛門…
頭を洗う僕の横から聞こえた彼女のジョーク
小さな浴槽に浮かんで、演じてるんだろう
僕の泡にまみれた眼じ ....
梅昆布茶2さんの泡沫の僕さんおすすめリスト(12)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
君の残響- 泡沫の僕自由詩425-10-20
手紙(作者コメントをそのまま)- 泡沫の僕自由詩225-10-18
手紙- 泡沫の僕自由詩3*25-10-17
298円(ニーキュパー)の晩餐- 泡沫の僕自由詩3*25-10-16
弱すぎる- 泡沫の僕自由詩5*25-10-16
_- 泡沫の僕短歌225-10-15
彼女は今日もほとんど終電と言っていい時間の電車に乗った- 泡沫の僕自由詩225-10-10
世界がどうしたって?知った事か!- 泡沫の僕自由詩225-10-9
静かに沈む夜- 泡沫の僕自由詩325-10-9
結局最後- 泡沫の僕自由詩325-10-8
妄想に心踊らせ眠る- 泡沫の僕自由詩325-10-7
微温湯で水死体を演じる彼女- 泡沫の僕自由詩125-10-7

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