すべてのおすすめ
{ルビ静寂=しじま}の雨にうつむいて
秋の草葉は色もほのかに
時遠く
こころは近く
忍ぶ素足のよう
匂いは
声よりそばに立ち
箪笥の抽斗を引いた時
古い香水瓶
ではなく ....
さかしまに
映る水面のゆらめきへ
なにを浮かべた
われを忘れて
環を広げ
恋しひとつを飲み込んで
水は緑の
底なしの{ルビ面=おも}
さざめきを
にわかに宿し日の ....
ひとつの時が停滞し
その膝の上わたしは猫のよう
乳飲み子の舌の音
水の音色をさかのぼる
叢に覆われた
つぶれかけた空き家の中で
ひとりの少女に会った
帰る場所がないという
行き着く ....
ぬれた土におわせて
立つ光 単衣透かし
いたむ秋桜や朝顔に
掛ける眼差し
千代紙を破るよう
縫い閉ざされた叫びに
こころ添わせてしまうなら
もう
恋でいい
つめたい火に炙られながら ....
わたしはことばをノートにこぼすようにペン先でそっと
白紙に触れた 車の中 わたしはひとり わたし以外の
空間を目には見えない蜘蛛や蟹がいつものようにびっし
り埋めつくしている ノートの上には風が ....
喰うか喰われるか
皮まで気持ちをかみしめて
キミハクエドからきしぼくは
暗い傀儡 インドの残像
九字を切っては籤を引き
舵を切っては網を引く
きーりきーり舞ったら荷を縫って
カーリカーリ ....
梅昆布茶2さんのただのみきやさんおすすめリスト
(6)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
においかえる
-
ただのみ ...
自由詩
6*
25-10-18
醜男ナルキッソス
-
ただのみ ...
短歌
8*
25-10-12
寝過ごす夢を見た
-
ただのみ ...
自由詩
11*
25-10-4
鏡の盲女
-
ただのみ ...
自由詩
6*
25-9-27
わたしの場合毒虫ではなく
-
ただのみ ...
自由詩
4*
25-6-1
回復論_兆し殺し
-
ただのみ ...
自由詩
3*
25-5-11
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する