憧憬と書いて
どうけいと読むのだと思っていた
でも
しょうけいとも読むらしい
しょうけいのほうがかっこいい

とおもったのは
本多勝一の『憧憬のヒマラヤ』を読んだときで
ええと
わた ....
今日、両親から荷物が届いた

シャケは辛塩で、焼くと真っ白になる
タラコは無着色で、見た目はマズそう

これら北海名物を口に運びながら
函館山に打ち寄せる
海峡の早潮が岩に砕けた白濁の泡 ....
ガラス玉の中で夜が
凍ったみたいに動かない
だからここには何も来ない
昼も夕方も往ってしまって
世界がポツリと佇んでいる

私は夜を握ったまんま
電車に乗ってひとり
闊歩している
こ ....
娘は将来アイス屋になりたいと言う
好物のアイスを好きなだけ食べられるから
ではなくて
沢山の人を幸せにしたいからだそうだ

いっしょにお風呂に入ると必ずその話題になって
バニラ ....
はじめにお断りしておく。この文章には、『スター・レッド』のネタバレが含まれている。結末がわかってしまったら物語を楽しめないと思う人は、ここから先を読まないように。もっとも題材が萩尾望都なのだから、結末 .... 幼少の頃は、よくハーフと言われるほど、可愛かった。
きっとジャニーズ出してりゃ、間違いなく受かった。
事実だ。今、俺が見たってそう思う。
なんて可愛い奴なんだ、こいつわ!
3歳の俺が、法被を着 ....
使えないものがある
持っていないのではなくて
使えない
使い方を知らないのではなくて
使えない
使える状態に保存してあるけれど
使えない
使わないのではなくて
使えない

相当に苛 ....
あなたが徐々にしなり
あなたの腕がしなやかに湾曲し始め
それが良いことであり
あるかのようにあなたの腕の湾曲を
私のここから私は俯瞰する

キトキト、糸の車
からまりほつれ
て ....
〔3月の風〕
風上に向い口を開ける
口の中を短い鼓動で回流する風は
粘膜を乾かすことをやめようとしない

〔幼少の頃、〕
「この子は他の子より唾液が多いみたいで」
母は決まっ ....
『11人いる!』(1975)の続編は、『東の地平・西の永遠』(1976)だということになっている。登場人物は同じだし、話は続いてるし、まあ間違いなく続編ではある。ではある。ではある。ではあるけどな、あ .... 閉ざされた窓の外は氷点下の青空
冬には
見えないものも見えるものも等しく正しい


さよならも云えないままに消えてしまった夏は
凡てが微熱に喘いでいた

向日葵

神様
 ....
 
  ★ 落ちてくるラメ入りの空
  高架線の駅からは
  遠くが見える
  夕方のラッシュ時の
  高校生のおしゃべり
  同じ空に目をくれるものはいない
  みんな街に帰 ....
というタイトルからダーナ・ドンブンブンを思い出す人はいても、『アトムの子ら』を連想してくれる人はほとんどいないだろうなあ、でもってこの「アトム」が鉄腕アトムではなく原子という意味のアトムで、『アトムの ....  
   清水が流れていた
   いや
   清水は止まっていた地面がぽっかりまあるく空いて
   深さをもっていた
   その清水を覗き込むと
   何匹かの魚影がみえた
   清水の ....
ばあちゃんは髪結いになりたかったのだと聞いた

襟足を剃ってもらった
花嫁になるでもない子どもの頃に

髪結いの修行のために東京へ向う前の日
じいちゃんと結婚することが決まった

ばあ ....
スプーンに 乗っている
人待ち指 

のぞきこんでは
大きな眼ばかり

いたずらに
一周させて

どうしても
のみほしてしまいたい
ポーズは

さっき
はじめた
   

   干された布団に冬の陽が
   いっぱいにあたっている
   ここは天の香具山ではないが
   まぶしいくらいだ 女でなくても
   洗濯物は 気持ちよく見える
   太陽 ....
    たぶん一瞬だということはわかっていた
    それはマスメディアによる知識かもしれないし、本能的なものかもしれない


    きみが憎かった
    理由はいつの日も単 ....
詩評がつらい……詩を書くのもつらい……書く自信、皆無なり。文章の書き方忘れた(笑。つらくて腹こわした。下痢ぴーである。すーぐストレスで下痢しちまうんだ、私は。とはいえ嘆いていてもしかたないんで、慣らし ....  よくよく考えてみると、男のトイレというのはなにやら迫害を受けているような気がする。小便の場合は、トイレへ入れば誰にでも見える便器に向かって用を足さなければならないのである。
 日頃、どのようにかっ ....
  



  ココロが純粋であるということは
  ヒバリが空を舞うように
  ひとつの高さを持つことだ
  ココロが純粋であるということは
  緑を緑といえることだ
  山桜の樹液 ....
 

   時代は変わって
   いまやは枯れ葉は
   バキュームで吸われている
   枯れ葉にはいつも凋落の匂いがする
   おちてゆくものの宿命だ
   枯れ葉よ
   ぼくだっ ....
  


   さみしくないなんて人はいない
   哺乳類人類なら知っている
   口に出していわないだけだ
   言ったって仕方ない どうにもならない
   人類は壊れた機械のようにさ ....
小説が好きだから、少し小説を読みます。好きな作家は、今は「宮本輝」さん。彼の小説「夢見通りの人々」の中でこのような一節があった。

『思ったとおりに詩を書く事は小学生でもできるんやで。』と言われる ....
  


   機械が動きだしている
   工場ではもうみんな起きだして
   働きだしている
   生産ラインは整然としていて
   不純物はまぎれこまない
   工場は一部ロボット ....
私の髪は
とかく荒っぽすぎる
寝癖を通り越してはねまわる
渦巻く
からまる
もつれる
おまけに白髪が混じる
二十歳前からそうだったが
問題なのはこの白髪で
黒髪よりも荒っぽくひねくれ ....
ほら今日もラインは元気に流れてくる
あなたよりあたしより元気に
たぶんこの工場の中でダントツ元気に

あたしは箱を広げる
あたしは箱に折り目をつける
あたしは箱を組み立てる
あたしは箱に ....
 


  ママチャリを漕いで
  16号線を走った 少年の日
  太陽はじりじり肌を焼いた
  片道40? カモメのジョナサン
  のように自らを鍛えるために
  でかけたのだった
 ....
 どのような社会に居たとしても、やはり人間関係というものは難しいものだが、特に男が苦手とする人間関係がある。

 それは「彼女の友人」である。

 彼女の友人の中にも幾つかパターンがあり、中に ....
 


 朝まだき
 まだなにも始まっていない線路
 秋の蝶がひかれている
 体調はもうひとつ タバコの吸いすぎで
 気管支が痛い
 きょうはどんないちにちになるのだろう
 みそはぎ ....
北野つづみさんのおすすめリスト(414)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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ママチャリで横浜まで- 天野茂典自由詩604-11-19
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