空が白けて
窓にしがみつき
指先で書いた文字も
ただの水滴
さくっと
逆立った地面から
突き出た衝動のような
脆い僕だから
結晶を解いても
蒸発してしまうだけだってね
わか ....
よごれっちまったかなしみなんて
そんなもんまだ書くつもりかい
でっちあげなよでたらめ書けよ
あんたはあんたを信じなさいよ
それができなきゃあたしは知らん
勝手にやんな好きに嘆きな
あたしゃ ....
冬の木漏れ日の中で懐かしい歌を聴きました
懐かしくてももう泣けない自分がいました
それが寂しくてそっと瞳を閉じました
太陽が淡く輝いた冬の日のことです
太陽 ....
最近「顔」について考えるようになった。『ゴシックハート』(高原英理)を読んだつながりで『へルター・スケルター』を読み返したくなり、さらに映画『顔のない目』のビデオも鑑賞しなおしてしまい、もののついでに ....
どうしても子供に本物の象を見せたかった。
それで仙台の動物園まで家族4人車で向かった。
午前9時に起き、チェックアウトの準備をした。
車を取りに外に出、空を仰ぎ見るとそれはどう見ても
クラ ....
触れる手が欲しいときに
彼方は隣にいなくて
過去のいい夢ばかりをリピート
冷えたままの自由席にスポットライト
時はジッと焼け焦げてしまった
自由席は自由
彼方と私の距離は一定の線まで自 ....
どんなに寒い夜でも
(霜夜ならばなおさらに)
窓を開けておかねばならない
あおじろい月光のもと
こっそりと育ちゆくものたちを
おれは監視する
明るい蛍光灯をつけておく限り
闇の眷属は絶滅 ....
血が出るまで掻きむしるかさかさの肌は
乾燥した高地のミイラより無様だ
ミイラになっても美女は美女
みずみずしくてもブスはブス
こたつに半身潜り込んで
少しずつ消滅してゆくなら
どんなにかい ....
うるさすぎる世界
のに無駄な音はないの
拾うために
あなたの言葉
街を歩く
電車にのりこむ
(必要がなくなりつつある金属のクサリの) ウルサイ!
耳栓をつけている ....
知りすぎた人に
触れられるのが苦手です
違和感で
引きつる
わかるでしょう
わかってる
テリトリーは
侵害しないし
されたくもありません
知らない人がいいんです
知 ....
体中の細胞がいっぺんにしゃべりだしたら
そんな素晴らしい詩はない
分裂を繰り返しながら受け継がれるのは僕だ
どこかで乾燥して剥がれ落ちるのも僕だ
みんなも感じているのだろうか
恐 ....
ダンボール
捨てたいものをつめた
ダンボール
は、ちいさかった
そしてなにもなかった
わたしはなかった
あ、あ、あ、
みじかい音をいくつも出して
壁に羅列のスタンプをして
そ ....
土くれの上で
ブクブクと肺をうごかして
息を吸う
息を吐く
それから
しらじらとした空気の中で小さくワルツをする
手はこう、角度はこう、小さく、チラチラと、
....
ゴキブリは変わらない
うちの台所でも
熱帯樹林でも
恐竜が跋扈した古生代の森でも
同じような姿で
同じような生態で
どこにでも適応し
タフに何でも食いまくり
殺虫剤にも負けず
三億年 ....
ね マナちゃん 今日はいっぱいおひさまがいるよ
母はわたしの名前を間違えたのだ 公然と 間違えたんだ
肩を抱くと 猫と同じにおい がする
今日の朝ごはんは 半分くらい食べたんだよ
....
当時
虫の標本をしたので、地獄に落ちると思っていた。
小学校1年とか2年とかの時に、藤田組通りにあった銭湯の裏に
小さな指圧のお店があり、母親が行く時に一緒に行くんだけれど
その店(と ....
ソンナコ ト アッタ?
−− 入沢康夫
きょう外へ出かけたら
道でばったり十数年ぶりで
なつかしい人に会 ....
私がなくなりかかっています。身体の各部分の名称も消え始めていて。ええ。私はほとんど消えかかっています。あなたは、消えてゆく私をどうこうすることができません。私は以前と変わらずあなたの前に姿を見せるでし ....
現実を求めながら夜を歩いた
そこかしこに散らばるそれに
触れてはみるものの
まるで伝わってこない
思考の淵をさまよって
一人 呆然として
目の前にあるコップが
つか ....
肉が食いたい
焼き肉じゃなくて生肉が食いたい
ニンニクもショウガもなしで
醤油も塩もソースもかけずに
なまぐさい肉のなまぐささを
そのままに味わいたい
ねっとりと歯にまとわりつく生肉を
....
せっかく日本語が打てるようになったので、更新したい。
いや、まだアメリカだけど。あと4日よ?待ち遠しいねぇ。
東洋医学と言うのは、西洋医学と大きく違う。
何が違うかと言えば、大体こんな感じ。 ....
彼女は今も闘っている 新聞の紙面上で ネジ穴の底で 明けの空に浮かぶ金星と わたしの目蓋の縁と 夢のなか 彼女は今も闘っている 時計の針の数センチまで 暗い色の塀に 這うように 舞 ....
夜が白々と明けると通勤が俺を捲くし立て俺は走り
俺は走るが走っているのは通勤快速だ
くそっ!通勤だ
くそっ!快速だ
身動き取れないそれでも走ろうとする俺の背中にボインちゃんのボインが
ポ ....
あなたは汚れた布にくるまって
人工の声帯で
人工の泣き声を張り上げている
あなたのほんとうの声を奪ったのは
わたしだったのだとおもう
*
もうあんまり覚えていないけれど
....
正雄さんは 今日はいらっしゃるのかしら
律儀に今朝も 同じ時間に
サクさんは 二階の詰所にやってきて
繰り返し そう 尋ねる
わたし 頭がおかしいから 心配なんです
杖の先を遊ば ....
僕は以前、このフォーラムの雑談スレ5で、風さんが、幾度か発言されていたのを見た。
円谷幸吉さんの遺書について紹介していたのをよく覚えている。
事情により退会されたが、独特の文体は異彩を放っていた。 ....
青のキリンが
長い首を伸ばして
木の葉を食べている
あおのキリンはいきのこるために
首を進化させてきた
キリンはたったままねむるか
....
駅は谷になっていて
陽射しが差し込まないで寒い
何を考えるのでもなく
電車を待っている
やがて電車はうなぎになってあらわれる
だれも驚くやつはいない
....
目のまわりが充分に黒ずんでいるから
メイクはしないむしろもっと顔色を悪くしたい
歯はおあつらえむきにぼろぼろ
煙草吸うから脂できたない
昨日から何にも食べていないから
うまいことやつれて頬が ....
詳しく書き始めたい。
自分の体に異変が起きたのは、高校2年の頃である。
自分は剣道部員で、それは真面目な部員であった。(その時はねw
しかし、小休止の時に面を外すと、頭皮が痒い。たまらん。
....
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