今、時計の針は、午前二時半を回っている。この深夜に、何故か
僕はあなたに手紙が書きたくなった。(あなた)というのは、特定
の誰かを指しているのではなく、今、この手紙を読んでくださって
いる(あ ....
話しをしようか

なんだっていいんだ

最近ハマってるゲームのこと
社会の先生のこまったジョークのこと
実は英語が赤点だったこと
リレーでこけたのはなんでか?
ちょっとがまんしてる姉の ....
なまえもしらない
ちいさな
むらさきいろのはな
あしをとめて
そっとてをのばしてみる
はなしかけてみる
いそがしそうなあしおとが
ひっきりなしに
とおりすぎていく
ずかんをみれば ....
早朝
のろしが上がり
台所は戦場となる
わが子の出陣
しゃもじもて見送り

子供より早く家を出た父は
休戦ラインのそば
陣地を確保せんと
小競り合い
ロープ際に
三脚の城壁が築か ....
夜の長い季節がめぐって
今年もまた
潤んだ果実の薄皮が
あなたの細い指先ではじけて

  枯色の穂の律動

その春のようなくちびるに
すべり込むのです


かわききった大地で
 ....
象の飼育係をやめて
バスの運転手になった
象の目は悲しげだ
と言うけれど
乗り降りする人たちも
体のどこか一部が悲しげだった
遠くに行きたかったのだろうか
数頭の象が停留所にいた
 ....
秋に咲く
花の淡さの可憐さに
光が射し
風が舞い
そっと揺れる

土の道では
こおろぎが
自分の場所を求めて
秋の見物席を探している

自分もどこか
秋の席
探せど落ち着く場 ....
お前の髪
蚕の繭だったらなあ

白くて細くてふわんとしてて
綺麗だろうなあ

俺はお前を紡ぐんだ
糸車を
カラカラ言わせて

それから織って
お前は美しいすべらかな生地になり
 ....
十九時半を過ぎた家路は
真夏に向かう季節を否定するように
涼しげな風が混ざっていた

真白のワイシャツを腕にまくり
処分し損ねた書類の束と
定時と共に引き剥がしたネクタイ
ボロボロの財布 ....
時の羽ばたきが 瞼をかすめる

世界中どこを漂泊しても立ち位置が無い
空隙だらけの足もと 定まらない重心
目を閉じて大地に寝転ぶと
それがわかってくる

透明な午後 風は光り
丘は彼方 ....
祈りとは
神に語りかけること
畏怖と親愛と
そう相容れない想いが
ひとところにあるもの

空が砕かれて鳩が羽ばたくように
割れんばかりの祝福をください
もし私にその価値があるなら
そ ....
一泊五千四百円の
十階から覗き込む
見慣れない街の灯りは
夜が更けるほど明るく
時が経つほどに寂しい

小窓から隣の駐車場を覗くと
一人きりの姿が振り返り
何故だか視線があった気になり ....
 高野五韻さんが今日現代詩フォーラムで、すばらしい散文を発表していた。(http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=75981)以前ブログで発表していたので、読んだこ .... 私が太陽になってあなたを照らしたら
あなたの後ろに
影ができるね
私が

愛しても愛しても
届かない場所がきっとある

あなたが背中を向けた時
私は
それに気づいてく

まっし ....
花粉症で 鼻をズーズーいわせている君が 
小さなくしゃみをした
花粉を拡大すると 意外に刺々しいもんだから
眼球じゅうに花粉が突き刺さっている図を想像したら
ドキドキドッキンした

そのド ....
夜道に影ができて
月が出ていることに気づく
私が見ている月
月も
私を見ていた

気がした
哀しい
哀しい気がしているだけ
疲れた
それは気のせいじゃないけど

自分のために
 ....
もう二週間も風邪を飼っています
金柑の蜂蜜漬けをなめながら
喉を宥めたい希望も
親もなければ
金もないので 叶わず
神様に祈るのは
私の所為で
駄目になりませぬよう に

月は
減 ....
  黄昏が近づいて
  風向きがふっとかわるとき
  隣り合って座るわたしたちの間には
  暖かな風のように沈黙が訪れる


  丘から見下ろす街並みは
  最後の夕日に照らされて
  ....
ラミネート歯磨き粉しぼるように
つま先から
悪魔搾り出してもらいたい
だけど
ラミネートは
もう膨らまないから
しぼりきった歯磨き粉って
なんか哀しい気分がする

穴があくまで
洗 ....
われわれのうちの多くは、自分の脚でいろいろなことを行う。
走り、跳び、ボールを蹴り、時には自分の頭より高く脚を振りあげたりもする。
だがこれらの動作はまず、「歩く」ということが出来なければどうにも ....
脳みそのひだの裏
すこしめくれて
黄色の花が目の前に見えたよ
じいちゃんの鉢植え
庭の色
もう見られないものは
ここに隠れていた
よかった
ここにあったのか
月に罪無し
嫌いなあんたが見ていようと
わたしが嫌いになることもない

車の修理費の心配
手術費用の心配
税金の心配
それって全部
お金の心配

御破算で
願いましては
月夜の ....
布団のなかで
好きだった本や
好きだった歌や
好きだった人のこと
考えてみる
それだけなら電気はいらない
暗くなってもさびしくはない

人間の胃袋がまいにちふくらんでいる
それは比喩 ....
色褪せて見えるのは
それは
移ろうものだから

言葉にしなければ
無いもの
消えていくものだもの

言葉にしたら
何れは
虚しいものに変わるもの

想いは泡の玉みたいに
たく ....
最初に言っときますが、私にモラルとか良識とか常識とかコモンセンスとか(みんな似たよーな意味やん)を求めてはいけません。あと念のために言うときますが、私は、趣味のガクモンで俳句と民俗学をやり、一年に一度 .... 何もかもがかすんでゆく
人も 街も

さくらの艶列が
そこだけ
重ね着みたいに咲き誇る

生きのびる
自信がある者の
惜しげない
笑み

見下ろす川は
あの夏
爛れた皮膚を ....
勘違いとは

気づいたときに
素直に自分を恥じれるかどうかで
相手のせいにして
怒ってしまったら
負けなんですよ


東北も
梅が咲きだすころで
もう
その前の
微妙な季節に ....
すべての音楽

すべての詩や小説が

慰みにならない時が

勝負だ

涙が乾いたら瞳孔が開いちゃうだろう

お前がこれまで背追ってきた傷を自慢するつもりなら

お前は狂うよ
 ....
いま精神科に一年一ヶ月入院しています。退院も程近くなっています。
復活を楽しみにしてください。
ぼくの作品に好意を持ってくださった方へ。
何もない景色があった
見たこともないものを、憶えているのは
緩やかに消えていく光のせいでしょうか

眠れない、夜ならば
明日の仕業にしてしまおう
結局、かたちばかりが残った
匂いが泡立つ ....
北野つづみさんのおすすめリスト(414)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
詩友への手紙_〜僕とあなたの間に一篇の_詩_を〜___’06 ...- 服部 剛散文(批評 ...15*06-11-12
話しをしよう- yaka自由詩2*06-11-5
ちいさな- アンテ未詩・独白606-10-23
十月- 岡村明子自由詩106-10-2
春の葡萄- たりぽん ...自由詩18*06-9-23
同じ目- たもつ自由詩23*06-9-23
秋の席- ぽえむ君自由詩7*06-9-23
紡ぐ- ふるる自由詩33*06-9-23
優しい風が吹いているから- 松本 卓 ...自由詩306-8-24
水生のキオク- 水無瀬  ...自由詩11*06-6-30
祈り- けんご自由詩506-6-14
労働者の哀歌-名古屋編-- 松本 卓 ...自由詩4*06-6-9
つれづれに思う詩の世界- 石川和広散文(批評 ...11*06-5-26
うさぎ- umineko未詩・独白8*06-5-12
気象状況- 英水自由詩6*06-5-12
- 蒼木りん未詩・独白406-5-12
口にしない言葉- 蒼木りん未詩・独白306-5-6
そのときあなたは夕暮れの街- 嘉野千尋自由詩13*06-5-4
いちりん挿し- 蒼木りん未詩・独白106-4-22
われわれは技術でできている- 安部行人散文(批評 ...18+06-4-21
確かに- 蒼木りん未詩・独白206-4-18
花吹雪- 蒼木りん未詩・独白406-4-17
環境矛盾- ZUZU自由詩706-4-16
言わないけど- 蒼木りん未詩・独白506-4-15
意志でなく運命でなく(愛国心について)- 佐々宝砂散文(批評 ...4*06-4-13
春焉- umineko自由詩11*06-4-8
遠のく- 蒼木りん未詩・独白506-4-5
そうさ!- 馬野ミキ自由詩1106-4-4
不眠症と戦いながら- 天野茂典自由詩11*06-4-3
喪失の後先に- 霜天自由詩906-4-2

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