世界に千の悲しみがあるなら
わたしのたもとで
それよ止まれ

あなたが
やさしく眠れるように

わたしはどんどん無口になる
世界は
とてもひとりぼっちだ

世界に千の悲しみがある ....
冬の陽ざしがうれしくて
君は僕に笑いかける
あたたかな冬の光がまぶしくて
君は泣き顔をして横を向く


風が山茶花の花をゆらして
通り過ぎていった
その花に触れるのはおよし
君はそこ ....
僕が大病して自宅療養してる頃(体重、最低で50キロまで落ちた!)、無理して出かけた帰りの電車、
ちょっと混んでたけれど、もう体力の限界が来てて、どうしようもなく空いてる席に座ったんだ。
そした ....
 かつて、いまよりもずっと若い頃、僕は夭折に憧れていた。いま考えると何とも恥ずかしい話であるが、かつては若くして死ぬことに感情的に強く惹かれていたのだ。中学生の頃から詩のようなものを書き始めていた僕は .... 瞳がかすむように
この両手がこごえるように
なぜ 淋しくなってゆくのだろ


   *


雪よ 降るのでない
悲しいわけじゃないけれど
彼方で
白い夜が{ルビ蹲=うずくま}る
 ....
 詩の批評ということについて、少し考えてみたい。とりわけ、批評の必要性について。既にわかりきったことであるのかもしれないが、自分の頭の中を整理するためにも、ひとつの文章を書いておきたいという気がする。 .... 私は、子どものころからTVの自然ドキュメンタリーが好きだった。民放なら「野生の王国」、NHKなら「自然のアルバム」、「生きもの地球紀行」、「地球!ふしぎ大自然」、たった30分しかなくて不満な現在放映中 .... 『春にして君を離れ』
http://www.amazon.co.jp/dp/4151300813/gendaishiforu-22/

シェイクスピアのソネットからそのタイトルをとったこの小説は ....
ちょっと、振り返ってみたくなっただけ。

ちょっと、振り返ってみただけ。


初詣の太宰府の橋の上。

過去の掛橋通り越して。

一人の淋しさ、感じた時。

もっと、強く抱き締め ....
黒い眼
まっすぐに見つめるとき
伸びた前髪から覗くとき

大人びた輪郭
頼もしく引き締まるとき
負け犬みたいに歪むとき

すっかり大きくなった掌
やさしさを差し出すとき
憎しみを投 ....
 昔、ネットである人の書いた作品を読んでいたく心傷ついたことがありました。
 数首の短歌が書き込まれていて、一つは我が子の靴を見てその成長を思う、といった内容の歌だったのですが、そのすぐ次に書かれて ....
飛ぶ鳥の名前などは
どうでもいいことかも知れない


晴天をかもめ、
夕暮れには
からす

一応の名前で
呼んではみるけれど、
きっと何かが間違っている


かれらは一途 ....
戦争のあとにはいつも
殺されなかった死体が転がっている
それが君の言うところの
正しさなのだろう

ぱたりと本を閉じる
車窓の外へと目を移せば
淡い色の田畑が広がっている

「次 ....
サンタになる
と 義父が言ったのは 六十歳になったあたり
子供の頃からの夢だと言い
衣装をそろえ 駄菓子を買い込み
白い布など用意したので

義母は 義父用に衣装をつめたり
白い袋にした ....
               
海の見えるまっすぐな線路を
新型のレールバスがひた走る

左右に拡がる田圃には若い稲が伸びている

長閑で郷愁を感じる眺めだが
時代錯誤ではないだ ....
いつもの時間に仕事を終えて
いつもの足取りで駅へと向かう
信号が青になるタイミングも昨日と同じで
駅の階段の一段目を踏み込む足もやっぱり右足だ

いつも8輌目の真ん中に乗る
東西線への乗り ....
気持ちが久しぶりに揺れる
それはちょっと前なら毎日のこと
でも実家に帰ってからは
なんだか揺れが少なくなって
だけれど今日は綺麗に揺れている
世界は静かに動き出した
もしかすると
一瞬の ....
でんでんむしが壁に張り付いたまま
冬眠してしまったので
そのままにしておきます
どうやら
家に住み着いたらしいこのでんでんむしは
たしか
おととし辺りから見かけて
たぶん
それに気が付 ....
強い潮風吹きっさらし
遠くに涙飛ばしながら
海坊主を呼んでいる
海坊主よ
海坊主よ
聞こえているか

私が浜辺で泣いていたとき
海からお前は現れた
そうして私の隣に座って
すっかり ....
{引用=
あれはたしか小学生のころ
ちいさな花をいじめたことがあった
冬がカサリと音を立てはじめたある日
お母さんがお庭でいっしょうけんめい
そだてた花を


「しゃんとしなよ」
「 ....
帰る場所を私は持たない
たとえば

ふるさとは
ほろびるだけで
東京は
ただ試してる

ことば
あるいは
ことば以外で
わかったようなつもりになって

帰る場所を私は持たない ....
朝から降る小雨が
今にも雪に変わりそう
そんな景色に
今日一日の力を抑えられ
心は閉じてゆく

沈んだ気持ちで
一日が流れてゆく

昼を過ぎた頃
気づけば雨は消えていた
間もなく ....
魚群
天から降る
花のよう
鳥の群れ

爪先が赤い
あれは鳩だ
針金を巻かれるよう
その声は細い

薄い影、首筋に射す
そこには初めてのしるし
階下から聞こえるコーラス
 ....
いつも眠たいだけの目が
パッと開くような
あなたが放つ言葉
矢のような
熱い
冷たい
言葉

眼差しの


黄色
無視できない
みんなでやればこわくない

自分を守る ....
銀色の穂波は
斜陽に映える芒の原
光と戯れ
丘の向こう側まで
続いている

風は止むことを知らない
運ばれる匂いは
ひとつの季節の終止符
あるいは序曲として
わたしに交わるけれど
 ....
その石は座ったまま
足を出さないで
意志は黙ったまま
その意地だけは
味を出しながら
維持している

重い心を思い
なぜか恋しい気持ちが濃い
その力に負けて
自分の視線を曲げてしま ....
俺らは
先生がもうすぐパパになるなんて知らなかった
九日は先生休みで
生物の時間潰れちゃって
そしたら代理の先生が教えてくれて
どうしようもなく慌てちゃってさ
どうするどうするって
別に ....
ここは田舎町だから
電車の中はいつもの様子
ポツンポツンと
どこに座れば良いのか
迷ってしまう
どうせ辿り着いてしまう

ガタンゴトン
揺れる
窓の外には
見慣れているという
さ ....
みどりいろの切符を買って錆びた電車に乗りましょう
髪にすみ家を作っている鳥は「火ぃや、火ぃや」と鳴きますので
火が欲しいのでしょうね
さむいのでしょうね昨日しとしとと降る
           ....
あたたかな深い世界と
冷たく閉ざされた陸地の
あいだにおかれたからそれは
あなたに触れたときの私の肌
のように、あしもとでざわめく
むねのどこかで
小さなちいさな六分儀が
あやふやに極星 ....
北野つづみさんのおすすめリスト(414)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
センチネル- umineko自由詩12*07-1-10
やわらかな虹- 石瀬琳々自由詩22*07-1-9
病いが理解できない人たち- クリ散文(批評 ...14+*07-1-9
■批評祭参加作品■夭折をあきらめて夜が明けてゆく- 岡部淳太 ...散文(批評 ...13*07-1-6
- 石瀬琳々自由詩12*07-1-6
■批評祭参加作品■ピラミッドは三角か?- 岡部淳太 ...散文(批評 ...13+*07-1-5
■批評祭参加作品■_WATARIDORI、または視点について ...- 佐々宝砂散文(批評 ...10*07-1-4
■批評祭参加作品■_Poor_little_Joan!または ...- 佐々宝砂散文(批評 ...10*07-1-4
人生の掛橋。- 狠志自由詩307-1-3
十三歳- yaka自由詩10*06-12-31
作品が人を傷つける- 渦巻二三 ...散文(批評 ...14+*06-12-29
黄金へ向かう鳥- 千波 一 ...自由詩17*06-12-26
1両編成- Tsu-Yo自由詩2006-12-26
トナカイの夢- 砂木自由詩22*06-12-24
サウダーデ- あおば自由詩7*06-12-24
2番線ホームの- ku-mi自由詩12*06-12-24
今日は余りに揺れるので- プル式未詩・独白1*06-12-24
冬眠- 蒼木りん未詩・独白106-12-24
私が浜辺で泣いていたとき- 肉食のす ...自由詩7*06-12-23
冬の庭- まほし自由詩27*06-12-9
帰る場所を私は持たない- umineko自由詩12*06-12-9
そんな景色に- ぽえむ君自由詩9*06-12-8
誕生- ミゼット自由詩7*06-12-8
ミザルキカザルイワザル- 蒼木りん未詩・独白106-12-1
口笛は何処へも届かない- LEO自由詩34*06-11-25
その石は- ぽえむ君自由詩9*06-11-25
メンデルちゃん- 士狼(銀)未詩・独白1106-11-20
車窓- 青山スイ自由詩6906-11-15
錆びた電車で- ふるる自由詩16*06-11-13
波、とはもう呼ばない- たりぽん ...自由詩18*06-11-12

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