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アトリエに 違和もなく 海の 笑む {ルビ音=おと}
感傷の 気まぐれに 黒い蝶 化粧台で 殺し
逆らえない 四十万に 鈴の {ルビ急=せ}かし 空へ  
ただ 近く 月を 手に 取って
泣き ....
近き人を愛すること
わたしには、それが、とても難しい

近き人を赦すこと
わたしには、それが、とても難しい

近き人であればあるほど、それはとても難しいことです

わたくしは、そろそろ ....
今日も りゅうが 脱走した
「理由」なんて聞く奴がいるから 逃げだしてしまうのだ
話の尾ひれなんて無視して
ゆらぎは水の色

ゆがむからだのまるみに いかす光彩くねらせて
す ....
ぼくは雨になれるのかな
晴れになれるのかな
曇りになれるのかな

花を咲かすことができるのかな
実を結ぶことができるのかな

部屋の隅に蹲り
未来予想図をなぞってみた
時計の秒針がコ ....
  理由もわからないまま
  わたしたちは青くなって
  それからゆっくり時間をかけて
  夕焼けの色に染まっていった

  名前はひとつも知らない
  けれど鮮やかな 冬の木立
 ....
  瞼のなかの海で
  灯りをつらね 夜船がとおくなる
  汐風がしろい帆を滑らかに膨らませ
  幼子のような波音をしまいこんで微笑う

  わたしたちは魂の此方側に立っている
  ....
電車の中で

懐かしい訛りが聞こえる


聞き間違えることのないその方言は

故郷の海の匂いがした
私の中にはおさかなが住んでる
ぴちゃん
揺れて

ねぇ、ちいさな音

震えるみたいな ちいさな音

怯えないで

高い音ではねるときもある

ぴちゃん
とがって

ねぇ、 ....
  歌をたたむ。{ルビ耳輪=じりん}がひとつ、
  骨いろの水面をもがいて、
  ひしゃげた三日月になりそうな夜
  まだ多すぎた言葉を忙しく折りたたむ
  明日の晩 静けさのおもてに ....
幼き子を抱き上げる家族
砂浜に残された砂の山
流されて
海岸に忘れた玩具の車が
寄せては返す

クラクションが鳴り
波の音だけになる頃

ふと
あなたを思い出す

愛することが ....
夜は気が狂っていて

何もかもが支離滅裂になる

だけど

昼はもっと狂っていて

私は平静を装う    
それは恋文でしたか
長く綴られた美しい文字でも
過去形になると
住所も名前も内容も
要らなくなってしまうのですね

中古屋で買ったシュレッダーに
「アパート」という文字を半分消されて
 ....
年老いた母が
彼女の城だった台所で
記憶を失くしかけている

朝方
何気なく寝返りした布団の中で
夫婦は手をつなぐ

どちらも何も言わないけれど
悲しい時間を耐えているのだ
あたりが金色になって
まだ日が沈む前

ベランダから街を見下ろすと
視界が黄色くはじけて
色褪せた古い写真みたいに見える

どんなに時代が移り変わっても
この色だけは変わらないから
 ....
街なかで魚を見かけた
夕暮れの人混みをスイスイとすり抜けて
駅の方角に泳いでいった
海中でもないのに魚が生息しているなんて
奇妙なことだと思ったけれど
通行人は気に留める様子もない
私がこ ....
しなくちゃいけないことを
「ぼんやりと思う」の引き出しにしまってく
そして冷蔵庫から夢を取り出して有難くいただく 美味い。
これだから夢はやめられない、と遠くをみながら

眠り羊のラムネをさ ....
降り積もった枯れ葉が
雨に打たれる
踏み付けられて
泥に塗れて
こんな汚れた姿を
見たかったんじゃない

頬を流れる涙は
雨に打たせて誤魔化す
寒さで凍えるように
震えて見せて
 ....
  丸い部屋に緑色の女が立っている
  四角い部屋には紫の女が座っている
  どちらの口の中にもセメント状の闇が
  うんざりするほどぎっしり詰まっている
  まるで 言葉の代わりだと ....
料理をつくる
今日の分をつくって
昨日の分を捨てる

だれかと食べる
ひとりで食べる

料理をつくる
今日の分をつくるが
明日の分はつくらない

今日のためにつくる
わたしの今 ....
眼は
閉じるためにある
闇と親しくなるように

  暗黒に潜む
  閃光

耳は
塞ぐためにある
沈黙に浸されるように

  静寂に沈む
  音声

腕は
抱えな ....
欲と不安と

孤独と人声

ああ、そう言えば

そう言えば


他のために生きていくよりも、じぶんのために生きていくほうが大切だ

そんな真実を高らかに唱えるひともいるけれど、ほ ....
ポタリ
ポタリ
静脈から垂れた黒い血が
私の寿命を占っていた

あぁ
そこはクヌギの雑木林の散歩路

暗い午後に
紫煙を一服

カラスが鳴いた

そろそろ帰らなければならない ....
旅を続けるのに少し疲れを覚えたので
近場の坐れる石を見つけて腰を下ろす
いつも足元だけ見ていたと気づいて
久しぶりに顔を上げ空を仰ぎ見てみる

もう秋の色ではなく冷たい青のなか
白い雲がひ ....
次の方は是非田舎暮らしにおいでください

若い子よりもおばあちゃんに関心のある方
病気見舞いや葬式が苦にならない方
デパートやコンビニが近くになくても暮らしていける方
近所に明るい挨拶ができ ....
泣いて笑って
閃いて迷って
薔薇を買って
のけ反って跪いて
隠して隠されて
神様に隠し事して
見つかって見つからなくて
ほぼあきらめて頬あからめて
うんと産んで
うんと倦んで
詩を ....
赤いチュチュをはいた
白い花たちが
寄り添って踊る

小さなバレリーナ

踊ることは
生きていることだと
無邪気に笑う

顔を寄せたわたしの目の前で
おさなごのやわらかな手に触れ ....
家はたくさんあるのに
その家の屋根にはたくさんの鳥が集まっていた
一列に並んで
まるで会議中のようであった
それぞれが首をかしげ
うなづきながら会議をしていた
ついと一羽がとびたつと
い ....
白い肌
青い血管
金色の髪
赤い唇
茶色い瞳
高い鼻

森の中で
君はコッチを向いて
僕を睨む
その視線だけが
僕の誉れ

鳥が飛ぶ
樹々がさざめく
モンシロ蝶が飛ぶ
 ....
好きが頬っぺに突き刺さる

授業中肩を叩かれ振り返り

君の指先が突き刺さる



  好きが悪戯心をくすぐった

  前の席の肩を叩く手の指先は

  振り返る頬をへこま ....
荒地に影を落とす
赤錆びた
鉄の大車輪

電源ケーブルは
荒々しく切断されている

廃業した遊園地の大観覧車

そもそも
同じ軌道を
くるくる巡ることに
生産的な意味がある訳じ ....
星丘涙さんの自由詩おすすめリスト(1233)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
46×3- ただのみ ...自由詩12*16-12-3
近き人への- 水菜自由詩3*16-11-29
ゆくえしらず_- るるりら自由詩15*16-11-28
明日- レタス自由詩916-11-27
長い道- 草野春心自由詩216-11-27
汐風- 草野春心自由詩216-11-27
最終電車- ガト自由詩10*16-11-27
おさかな- 水菜自由詩12*16-11-26
耳輪- 草野春心自由詩4*16-11-22
御前崎- 5or6自由詩4*16-11-22
- ガト自由詩5*16-11-22
シュレッダー- 為平 澪自由詩1116-11-22
沈黙- ガト自由詩3*16-11-22
Chevrolet- ガト自由詩5*16-11-22
- やまうち ...自由詩6*16-11-22
今夜- もっぷ自由詩416-11-22
雨の中- 坂本瞳子自由詩3*16-11-21
女について- 草野春心自由詩416-11-21
- 朧月自由詩316-11-21
不在の身体- シホ.N自由詩516-11-21
人声なかで- 吉岡ペペ ...自由詩216-11-21
秋深く- レタス自由詩216-11-21
- HAL自由詩4*16-11-21
田舎暮らし- zenyama太 ...自由詩1*16-11-21
人間活動- やまうち ...自由詩3*16-11-21
秒針のない時間- そらの珊 ...自由詩15*16-11-21
バードサミット- 朧月自由詩416-11-20
drizzLe- opus自由詩116-11-14
恋する指先- しょだま ...自由詩3*16-11-14
錆びた観覧車- まいこプ ...自由詩5*16-11-13

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