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ああ なんていい風だろう

みんみん蝉が緑の木立に鳴いて
大きな鳥が素早く飛び立ち
鬱々とした気分が
涼やかに洗い落とされていく

この高曇りの八月十一日

[目を閉じれば未だ
橙 ....
晩夏に聞く蝉の声はせつなさが漂う
時折、声が小さくなったり
一際大きくなったり
最期の力を振り絞っているようで

今朝、玄関の前に蝉の亡骸が転がっていた
なぜ、こんなところで死んだのだろう ....
つきさすような北風が 
吹きぬけてゆく冬の空は
嫌われ者と思われて 
さびしそう

時折舞い落ちる白雪たちが
華麗な姿でなぐさめる

遠くにみえる白銀の山々が銀幕となり
群れとぶ冬鳥 ....
しかめっつらしてないでさ
むりやりにもわらないでさ

ぽかんと空をみようよ
窓がよごれていて
みがきたくなるかも

ふしぎだね
むかしもいまもこのさきも
どこかではかならず
ひとと ....
海は想う
 「わたしを包み込むこの方は誰?
 凪いだわたしを優しく撫で
 荒れ狂っても受け止めてくれるこの方は


空は想う
 「ちょいと撫でりゃこの通り
 吐息一つで身をよじりやがる ....
趣味で生きているんです
死ぬこともできるかもしれないが

くだらなくとも
生きてゆくことが
せいいっぱいの趣味なんです

まだまだ生命活動を続けたいと
こころが言っているようなので
 ....
私は泣いた
君という海の波打ち際で

不器用さを
愛おしさから
短所に変化させたのは
慣れすぎた歳月と
甘えすぎた気もち

海辺に向かって
手を繋いだ瞬間を
覚えてい ....
穏やかに沈んでゆく
貝殻の奥で
一枚の花弁のひとひら
(花占いを信じている女の子)
無差別に積み上げられている時間

嫋やかに蕩けている
石膏の奥で
一粒の星屑のひとかけ
(星占いを ....
碧く陽の無い朝に引かれる
細い音の線がある
見えない飛沫が
花を揺らす


羽の空が 暗い川を流れる
午後が午後に集まり
吼え声を上げる
窓の滴をすぎる影

 ....
吐きそうなぐらいの愛おしさが
懐かしい記憶と一緒に込み上げてきた
もうあの人の顔も思い出せないのに
もういっそ死んでくれと思ってたのに

いつかの日々がヤニのようにこびりついている
いつか ....
健康で
天気がよくて
女房の機嫌がよければ
僕は満足だ!
コトコト走る
1両編成の海鉄を見ていると
失われた何かに気づく

錆びたレールの上を
一面の田んぼの中を
むせかえる緑の中を

ゆっくり走る
その可愛らしい姿

もう二度と
見 ....
田舎の
海辺の町は

夏だけ賑わうことの証に
朽ちた郷愁を見せる

古びた町並みは
時代に忘れ去られ

潮風にさらされて
風化した屋根が
陽炎のように歪む

人も少ない真っ青 ....
50年後の今夜、満月だ

生暖かくて湿気てはいるけれど

町明かりは遠くまではっきりと見える

夜の風のなかにはもう秋を感じる

宿命められている

それは不自由を言うのではない
 ....
哀しみに陽がさしてくる

ささないで欲しいのに

いましばらく

いやずっと忘れたくないのに

哀しみに陽がさしてくる

あのこが泣いている

あのこが笑っている

理不尽 ....
生きていることの内にしか僕は生きない
気にしなくても佇んでいる
僕は僕以上になりはしない

様々な色を水面に映して いつも感情は儚く色をまとう
その細やかな手触りを生きていることが内包してく ....
 盂蘭盆会

暮れてゆきそうでゆかない
夏の空に
うすももいろに
染まった雲がうかぶ
世界はこんなにも美しかったのですね
なんども見ているはずの景色なのに
まるで初めて見たように思うの ....
もう夜の高速を走っていると

真横から花火があらわれた

夕方の浴衣たちはこれを見に行ったんだろう

サイドミラーにも花火が入る

花火の爆音がきこえている

ミサイルがこんなとき ....
真昼の光の深層
魚のような身のこなし
リズムゆらめく角度から
乾いた{ルビ鼓膜=スネア}くすぐるブラシ


目蓋の裏を青く引っ掻いて
一匹の夜が踊り出す
はだけた胸
地を蹴るつま先  ....
降る花だと思ったものは
薄く小さな血の皿だった
数えつづけ 数えつづけ
眠っていた


歪んだ光の水たまり
かけらのかけら
あつまりのあつまり
波と光の 指あ ....
私はわかっている
あなたの想いを

何年も付き合えばわかる

たまに些細なことで喧嘩しても
すぐ仲直りして笑顔になる

あなたの想いが
私に伸びてくる
私の想いとぴったり繋がる
 ....
ちょっと酔ったかな
そんなに弱くはないけど
思っていたより寂しくて
アルコールのせいにした

君の匂いと
君の体温を
思い出す度に
掌を掠める風が
恐ろしいほど
冷たく感じるんだ
 ....
私は一度だけ死んだ

事実は自殺に失敗しただけの
哀れな生だ

死にたくなったんじゃない
生きたくなかった

事実は悲しくてつらくて
とても私が抱えきれるものではなかった

だか ....
きみはいきものたちの銀河だ

気持ちは時間でしか消せない

宇宙のどこを磨こうかって

まるで心のなかみたいだ

磨く所があるから美しい

あるから浄まりもするのだ

きみはい ....
僕は竹輪が大好物で
性格も 真ん中がからっぽで
夏場は風通しも良いが冬は寒い

いまだに大好きな彼女には文無しの飲んべえだと
思われているのだが残念ながら
ほとんど当たっているのでとても悲 ....
蝶の翅が木漏れ日に輝いて酷く
目を楽しませるので
葉にとまり休む一瞬の隙に捕まえた
手の上で誇らしげに鱗粉を散らす

ひとつひとつ虫ピンに飾られ美しく並べられることは
小さな石の墓標も失い ....
灼熱のアスファルトを
ひたすら歩く
やけに整然とした
雑踏を踏みしめ
雑草を魂の抜けた瞳で
見つめるふりをしながら
とにかく歩く
太陽さえ
僕の頭上に煌々と
輝いていれば
行先は見 ....
そらがあおいと
どうして詩をかくんだろう
泣いたりわらったりするだけでもよいのに
どうして詩をかくんだろう
ごはんをたべたり眠ったり
恋をしたりひとを嫌いになったり
死にたくなったり死 ....
昼に蒸された夜の町あかり

花火のあとのような煙や雲

おまえはスーパーに駆け込むのか

ならばおれと食事に出掛けようよ


お祭りあとの夜道にひそむゆらゆら

降りもしない雨の ....
優しいぬくもりは貴方の証

もう世界は眠る頃なのに
帰る気配の無い貴方の
優しいぬくもりが無いと
わたしは眠れない

わたしから夜を奪った貴方の
優しいぬくもりが嘘だったとして
でも ....
星丘涙さんの自由詩おすすめリスト(1233)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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夏の窓- 田中修子自由詩6*17-8-10
じっあーつ- ただのみ ...自由詩9*17-8-9
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閉じる_かたち- 木立 悟自由詩317-8-8
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リズム- ただのみ ...自由詩6*17-8-5
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あなたの想い- 夏川ゆう自由詩317-8-5
Lie- えこ自由詩217-8-5
suicide- えこ自由詩217-8-5
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竹輪のうた- 梅昆布茶自由詩12*17-8-4
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あるいはひとり?- 寒雪自由詩117-8-3
ゆり- はるな自由詩117-8-3
夜の町- 吉岡ペペ ...自由詩917-8-3
ぬくもり- 卯月とわ ...自由詩117-8-3

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