すべてのおすすめ
悲しいという気持ち
忘れてしまったような気がします
いつも泣いてばかりの私なのに
心配という思い
忘れてしまったような気がします
いつも不安だらけの私なのに
心が綺麗だと
....
今日降った雨は
いつのあなたの涙だったのか
そういうことを
考えた私を笑ってください
あなたの泣き顔など見たこともないのに
手のひらに落ちたのは
私だけの涙で
あなたの涙は
....
おなかが痛くなって
道のはじっこにしゃがんでいたら
知らないお兄さんがそばにきて
だいじょうぶ?
と聞いてくれた
わたしは顔を上げた
なんと言おうか迷ったけれど
「おなかが痛いんです」と ....
14歳の冬
生理が1ヶ月近く
止まらなかったことがあった
わたしは学校で倒れ
保健室に運ばれた
どうしたのと先生に
やさしく聞かれても
上手く話せない
自分でもわからない
母親に病院 ....
僕の部屋にある
君の洗濯物を見る
「付き合ってるんだな」と実感
Tシャツや下着を見て
ちょっと微笑む僕は
傍から見たら
ただの変な人かもしれない
でも
とても幸せな人であること ....
「詩を読むのにも飽きて
ピヨピヨ湖のほとりで
釣りをしていた
おれが愛したのは
美しい風景ではなく
それを記述した言葉の美しさだった」
と かいたところで
....
雨に濡れて生きたいと思い
散る花をみて死にたいと思い
雨に濡れて死にたいと思い
散る花をみて生きたいと思い
海をみて死にたいと思い
海をみて生きたいと思い
結局 ....
谷川俊太郎さんと酒を飲んだ
谷川さんが酒を飲むとは知らなかった
鶯谷ではない近くの酒場だった
朗読会か出版記念会のかえりだった
何度か同席したこと ....
ないているのです
きみは やさしいから
わたしが なくと
ないてしまうでしょう
ふれていないのは
くちびるだけなの
こぼしていないのは
きもちだけなの
ららら
きこえています ....
艸がなびく
馬がいななく
大学祭は多摩キャンパスの曇り空
お汁粉が食べたくて 小遣いもらって
スニーカーでいってきた
スニーカー・ブルース ....
いつのまにか
疲れ果て?
なげやり
ほったらかし
もし私に才能のカケラでもあれば とっくに満足のいく作品を作り出している
ゆえに 私は芸術に向いていない
だから あとは学問に身を捧げる ....
あれから
どれくらいの時が過ぎたのかなんて
思い出せないけれど
わたしは夜の11時頃
仕事帰りにひとりで
国道4号線沿いの
びっくりドンキーで
ハンバーグディッシュを食べていて
つい
....
こうやって、ね
もちあげたら
そうしたら、ね
おっこちてきたんだよ
ぽた、ぽた、
って
おっこちてきたんだよ
ぼくが
うちゅう、みたいな
まっくらで
つめたいところ、
り ....
布団を上げると
やもりが一匹
ぺったんこになってました
どこも腐ってなくて
見事に水気が無くなって
臭いもありません
ミイラという言葉より
押し花という言葉が
頭に浮かびまし ....
雨の日はくぐもっている。
爪先だけ、ほの白く煙る雨に湿って、
傘の中ですこし、淋しいことを考えている。
あのひとのことばを
あのひとをきずつけるために使うわたしは
どんな ....
ナンバーガールが好きだと言って
バカにされよう
さらに町田康が好きだと言って
相手に安易な想像をさせよう
オレンジレンジが好きだと言って
コメントし辛くさせよう
ざまあみろ
みんなざ ....
「覚醒剤やめますか?
人間やめますか?」
このCMを子供の頃
見たことがある
今になって思うのだけど
人間やめたい人が覚醒剤やるんじゃないか?
煽ってるだけじゃん、と思う
....
朗読会の打ち上げで
ポテトサラダを
よそって、
くれた
きみ-
き、きききみリルケが好きだといったきみぼくは
きみの言っていることが
ぜんぜん分からなかった
魚民で
となりの席で ....
沢山の肌があって、沢山の息があって
電車の水疱まみれの窓硝子は、耐え切れず、つつ、と、壊れた
そしてまた、つつ、と、何度でも壊れた
沢山の肌があって、沢山の息があった
私わかってい ....
触覚の先端ではもう無くしたての繊細な産毛
幾千とおりの声が転回を始めている
その閃光は深く深く脳を焦がし
僕の両手から溢れるハチミツを虹色に染め
やわらかく着地 ....
たったったっ と少年が
往来を小走りに行く
戦争が はじまるかもしれない ので
外国人が 多い
声をかければ 靴を磨かせてくれる
稼ぎ時だ
記者だという男などは しきり ....
左の肋骨
3本目あたりに
ちっちゃいおっさんがいる
かゆいなあと思って
トイレでみると
3センチくらいの薄汚いおっさんがいた
隠れようとしてたけど
厚みのない胸に隠れる場所はなく ....
雨の日の冷たい風
あなたをさらっていきそう…
寂しくてたまらなくなるけど
温かい気持ち
感じたことのない衝動
触れた唇は教える
愛しい気持ち、
描く明日
今は何も聞こえない ....
決意表明から挫折まで
7秒62
このとき、世界中のCEO達が
一斉に珈琲をこぼし、
白い高級リネンのテーブルクロスに
上質な琥珀色の鳩のマークが浮かび上がった
日本時間 ....
私の中で
忘れ去られた
言葉たち
今一度
私のところへ
帰ってきて下さい
口の端に
のせられた
私のいけない
言葉たち
今一度
私のところへ
帰ってきて下さい
海へ帰りたい
だが帰れない
一滴の紙魚を
書籍に落としてしまったように
落とし穴に落ちている人たちはいつも助けてという
手をさしだすと隠し持っていたナイフで傷つけられる
ロープを降ろして「これをつかんで上って来い」というと
落とし穴のなかでみつけた五円玉 ....
ところどころ紅葉が始まった並木道は
それはそれは色とりどりで美しい
そこから木漏れ日が射しこむ様は
夢のトンネルの中を進むみたいで
ハンドルを握る手に
更に意識を集中しな ....
幼稚園の時
母に作ってもらったかばんは
今も残っている
大切なものを大切なかばんに入れて
大切に大切に扱った
小学生の時
6年間背負い続けたランドセルには
たく ....
やはり悲しいあなたに
ぜひ伝えたい言葉は 無かったので
あなたのそばで 黙ったまま
気持ちのいい日射しに
そろそろ寒くなってきた足を
ぽかぽかと 暖めていました
あなたも やはり黙った ....
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