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きょうもまた
独り、
みなの寝静まった寮に
幼児の瞳を輝かし、
いじけた手足を伸ばす時、
心は嵐の後の
蜘蛛の巣のように、
暗く重たいものを ....
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歌うことしかない、
と思い詰めることができること、
それは大きな才能だ。
僕らはどこかにそんな恃む心によって立っている。
危うい均衡なのだが、
 ....
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暖かい

春の時間を

刻みつつ

チャキチャキと

鳴る

電気時計
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くるしくともなんともない
あたまがからっぽなひは
いったいなにをやればよいのか
わらってよいのか
ないてよいのか
ただなにがなにやらわからない
 ....
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ぶくぶくぶくぶく
ぶくぶくぶくぶく
風呂は大きい。
ぼくは魚になって
夜中の風呂場に泳ぐ、
ぐうたら魚。
体にもんもんができて、
ぼくはいっ ....
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愛に飢えているわけではありません。
恋に憧れているわけではありません。
ただ一途に想いたいのです。
自分のすべてを忘れてあなたに
わたしのすべてを ....
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時は来た。
静寂の内に夜はある。
白茶けた空間に私は浮かんでいる。
テレビは灰色の仮面を取り戻し、
電気ポッドはひび割れた声を上げる。
カーペッ ....
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 乾いた冬空の下で、ぼくたちは白く太い息を吐きながら、
汗にぐっしょりとなってドッチボールに戯れていた。ぼく
はみんなであり、みんなはぼくであった。白 ....
{画像=110609020839.jpg}

そこは想い出が流れる川。
満水の流れは泡をも飲み尽くし流れて行く。
運命という定めは時の流れを流れ、
堰き止める何ものも無い。
わたしは流木の ....
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夢ってなんだろう。
大きな夢、小さな夢というけど、
どんなものだろう。
ひとによって違うんだろうなぁ、でも
この言葉だけで心がときめくのはなぜだろ ....
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楽しそうな女が一人、
鏡の中の自分に向かい合って、
自分自身のために化粧をしている。
口紅をつけて、自分に
ニッと笑いかける。
あんまり笑い ....
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ガラスコップの水滴を見ていた。
ひとつひとつに映る宇宙。

そこにいることの幸せと、
ここにいることの不幸を想う。

わたしはそこにいて、
 ....
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孤立している、自分は
切実で自分を傷つける想いに苦しんでいる。
手は悴み目の前さえも探ることは出来ない。
顔は上げられず、目は足下を追うことで精一杯 ....
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小さな王女さま

 ある寒いクリスマス・イブのことでした。
 輝くレースのカーテンが風に翻るように、真っ白な粉雪が舞い降りて来ていました。見渡す ....
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ほら、くびすじに傷。


友達に言われて触ると、
ぴりりと痛んだ。


けんかしたの?


誰と?
してないよ。
先週行った美 ....
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君は弟の自転車に乗って
やって来た。
背の高い
肩のほっそりとした少女よ。
二人卒業して
進むべき進路が違った時、
別れる前に
君から手紙を ....
** 名前の削られたコメント **

名前を削るのは哀しい。
想いを残せばいい。
色褪せぬ思い出は無い。
心尽くし切る言葉も無いだろう。
想い尽くせぬ残滓に
身を焦がす時があろうとも、
 ....
{画像=080627011741.jpg}


誰にだって忘れられない人がいると言うけど、
そんな時想い出すのは
自転車にのって走り回った中学生の時
掴まり立ちして僕に命令した君かな?
 ....
{画像=080802125241.jpg}

涙の訳を話そうか?
遠いアスファルトの向こうに陽炎が立って、
手に持ったコーラの缶が冷たかった。
自転車がスピードを上げると
肩に身体がぶつか ....
米人記者は
跪き、
爪先の攻撃の内に
大地の上に横たわった。
軍兵の銃口は
彼の目をつむった背を狙い、
弾丸は無音の内に
彼の右背から左腹へ抜けた。
石を落とされたでもしたような
反 ....
{画像=110528133359.jpg}

イデオロギーも歌もみんな遅れてやって来た。
生きて来た時間と意識の時間のずれを想う。

遅れてきた少年かな ?

良くものが見えず、回りを確 ....
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壁にもたれながら先輩とふたり
休憩をした。
明け方までの青果市場のアルバイト。
色々な野菜が振り分けられて、
段ボール箱に入れられた。
 ....
カチン ガー ウィーン 

バタン!? ▲○×□=(@z@) 

曇ーりガラスに鮮やかなヒトミぃ

イキイキ クリクリ ブータロボットだぁ!


(時間制限一本勝負、適当に削って ....
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      日が暮れる前の12月の空が好きだ。
       藍色が地平から薄くなって行く。
    夜に成るともっと濃くなる色がこの時だけ
 ....
{画像=110510231139.jpg}

こんな日は


壁に凭れて


何もない


することもない


ただ独り居て
{画像=080513015507.jpg}


自分を果てしなく励ましながら生きていく、

そんな生き方しかできない、

気がしないか?

自信もなく、

実績もない、

あ ....
{画像=080316102643.jpg}


ここにいるのは狼ではない。

ここにいるのは野鼠なんだ。

魂、

泥水にまみれて寒くて、

悴(カジカ)んで、

舌先は闇 ....
{画像=110417072954.jpg}
 
そうだ
ぼくたちは みんな
夢中になっているんだ
こんなにも
こんなにもさ!
何にかって?
それはぼくたちには関係ない
それはぼくたち ....
{画像=071202010012.jpg}
夜のカンバスの上に
ぼくは一本のボールペンと
一枚の紙を置く
そして
そこに言葉を書きつける
一行 一行
言葉を積み重ねていく
それがぼくの ....
{画像=071212001810.jpg}

光は雲に映り
雲は流れ
流れ
雲は流れ
青に映す秋の心


光は映す
影の薄い秋の想い
影は足元から指先へ繋がり
遠く千葉港に貿易 ....
beebee(262)
タイトル カテゴリ Point 日付
春の夜に[group]自由詩6*08/3/15 0:26
シャウト[group]自由詩2*08/3/14 0:46
日溜まりに寝そべって短歌4*08/3/10 0:14
あたまがからっぽなひ[group]自由詩5*08/3/5 1:02
真 鯉[group]自由詩108/3/2 22:01
人を好きになること[group]自由詩9*08/3/1 1:43
さあ眠りの時自由詩3*08/2/27 2:55
ドッチボール[group]自由詩5*08/2/24 21:24
想い出が流れる川[group]自由詩508/2/23 1:34
[group]自由詩2*08/2/22 17:03
鏡の女[group]自由詩3*08/2/19 23:30
ガラスコップの水滴[group]自由詩2*08/2/17 13:07
蹴り出す想い[group]自由詩108/2/13 21:35
雪明かりの王女散文(批評 ...0*08/2/12 1:01
傷についての会話自由詩008/2/10 19:42
恋すること、その我が儘な想い[group]自由詩208/2/9 1:24
親愛なるもうひとりのXへ[group]自由詩4*08/2/7 0:42
見上げた冬の曇り空は白く暗く廻り[group]自由詩108/2/5 21:52
自転車に二人乗りをして[group]自由詩2*08/1/30 23:31
報 道[group]自由詩1*08/1/17 2:09
遅れてきた少年[group]自由詩2*08/1/12 23:54
夜明け時のアルバイト[group]自由詩2*08/1/8 19:48
ぶたロボット自由詩008/1/5 3:11
12月の夕空に / 検見川浜、夕景賛歌[group]自由詩307/12/24 18:20
壁に映る夕日を見ながら自由詩007/12/23 2:43
尖り行くもの[group]自由詩307/12/18 2:20
野 鼠[group]自由詩3*07/12/17 2:28
ハイウェイロード[group]自由詩207/12/15 1:17
独身寮[group]自由詩107/12/14 21:27
哀しい空に光が映え[group]自由詩307/12/12 0:14

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