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ホームに止まった電車の窓越しに見える
同じく所在なく立つ隣人を想う
二本の平行した線路上に交わる事なく
二人は未来永劫交差することは無い ....
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傷つく想いと傷つける想い

どちらが重くて痛い?


独り帰って涙を流がす時

わたしは誰かを傷つけている



だから ....
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はるか大昔に天子が山頂にのぼり
おお我が美味し国よと祝詞を上げた山は
小さいころの遊び場だった

山の中腹には幾つか洞穴のようなものもあって
 ....
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*


街角に子供が一人


地に染みる影を従え


かくれんぼする



*



吾をまね


地 ....
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鯨にある指先(地上)の記憶のように
人間にも忘れてしまった記憶がある
それはsora(翼)の記憶
身体の奥にある翼(骨)の記憶を頼りに
背 ....
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陽炎のゆれる炎の一日
草は夏の息をかみしめ
熱く重たい目蓋を降ろす
紅い夕日よ

それは陽炎のゆれる炎の一日の終わりの
時の流れの流 ....
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金魚鉢のそれのように、
一つの世界がそこで完結するとすると、
地球が再現され、
宇宙が再現され、
ついに発生する突然変異に、
ビオトープ ....
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水たまりに空が映って
雲が動いていた
雨は上がったようだ
太陽は力を蓄えようとして
朝はこれからのエネルギーを予感している
陽炎がすでに
 ....
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手を伸ばしてまさぐってみる
暖かい柔らかいものがあって
それが心地よいのだ


その中心からは光が
木洩れ日のように洩れて 揺れて
 ....
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抜きがたい自己への想いに苦しむ時、何とかして自分を客観化して、その中にある自分自身を見詰めてみたい。私が私であること、って何?

突然、文切り ....
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ふと目を覚ますと聞えて来た
あれは風の音!?
水を跳ね飛ばし走りまわる車の音
でも遠くうねっている潮のような音だ
風にもまれる木々の音に交じっ ....
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日焼けに火照った肌が大理石を求める
君の肌えを求める
つやつやした冷ややかさがぼくを貶める
こころが求めている君の冷たい瞳を凝視めながら
ズブ ....
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誰もが想いを求めて立ち止る時
人は静かに息を継ぎ
少しく肩を落として振り返る

回りの木々は色彩を落とし
静かにあなたの瞳を見守るだろう
 ....
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光りのない浜辺を一人で歩いていた
打ち寄せる波は果てしなく
足下は脆くも流れて行く砂の水際だった

遠くの町の灯りが水面に
煌めきを残し ....
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ヒヨコの足首を二つの指で掴む

飛ぶように羽を振り
尻を振り
首を振り
嘴を振り
黒い止め穴のような眼から溶剤の涙を幾筋も流した
幼い黄 ....
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あなたは送られて来たE-mailをクリック !

あなたは掴まりました。
もう逃げられません。
もし解放されたいというなら、
(←写真クリックで ....
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昔カナリアを飼っていたことがあります。それは入社して2年目くらいの時でした。私が入っていた独身寮はもちろん動物厳禁なわけですが、金魚や熱帯魚のようにこ ....
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気が付くと雨の音があって
全てが濡れている。
空気の匂いが濡れている。
自動車の走り去る音が濡れている。
風にそよぐカーテンが濡れている。 ....
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ぼくは夕方の景色が好きだ
建物に夕日が当たって輝き出す

 ( と直ぐに )

周辺の空気が藍色に染まり出す

 ( それでもまだ ) ....
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話した途端に、あ痛ぇ、失敗したなんてありませんか? 言わなきゃよかった言葉を吐き出してから失敗に気が付く。

もう取り消せないけど、コチンって落ち ....
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初夏の夜
二人公園で夜空を見上げていた
静かに揺れるブランコに二人
並んで座り
揺らしていた


暗い花壇では朱いコスモスが
強い ....
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                     光りと闇

               陰と陽は対局でもあり

            xyのよう ....
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(一)


大きな風は流れ


黄色い砂を運び


赤い砂を運び


緑の大地へ至る


(二)


街に砂が ....
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*

あの日

とおく過ぎ去ったあの日

想い出はいまもあるのかな

あなたの胸に

*

あの日

苦しくなるくらいまで ....
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はっとして
涙が頬を伝い落ちる時、
私は独りで夜中に起きている。
何も言葉を語ることはできないし、
何をしていいのか、
何が正しくて、
 ....
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足下の明かりを踏んでいる

私は歩いていた

その舗装された道では
所々に白い線が引かれ
アクセントとなって
景色が次々と切り替って ....
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血蛾が私の手に止まっている
皮膚を引っ掻く三対の足
私は妖しげな寒気に浸り
私の眼は喜びに満ち
その喜びが零れ落ちて血蛾の羽根を打つ
ブ ....
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その時は気が付かなかったけれど
写真を見て気が付いた
彼女は右手に一本の花を持っていた
笑いかける視線の先に
彼女の母がいた
慈顔の想い ....
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缶を足で押え込む感覚を覚えている
コテンと倒すとオニは
諦めの表情になる
体育座りしていた捕虜がはじかれたように走り出す
街の神社の境内は ....
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 冬の日の寒い朝の舗道で、鼻水を垂らした少年が待っている。
耳に被る毛糸の帽子。目の輝きは白い朝だ。太く短い白い息を吐
き、彼は両手を擦り ....
beebee(262)
タイトル カテゴリ Point 日付
隣に立つ異世界の住人へ / 夏はやっぱり不思議話自由詩20*11/8/6 23:09
傷つく想いと傷つける想い自由詩1411/8/4 3:04
橿原断片 / 耳成山散文(批評 ...21+11/7/26 1:29
かくれんぼ / 子供と影短歌8*11/7/24 23:57
翼の骨の記憶 / いつかきっとsoraを飛ぶ自由詩23*11/7/21 22:59
時の流れ自由詩18*11/7/15 0:01
蛙人間は神に祈るのか? / 熱帯夜に見る夢自由詩21*11/7/9 10:57
水たまりに夏の空が自由詩16*11/7/3 9:52
心地よい光を求めて / 陽だまりに眠る自由詩1011/6/25 23:02
なにか / 私が私であること散文(批評 ...8*11/6/21 1:03
目覚めは雨音の中自由詩1411/6/18 18:26
薔薇 / 陽の当たる暗闇で自由詩1211/6/12 2:45
立ち止る影 / 人生の痛みこそ自由詩11*11/6/9 2:07
5月の夜の浜辺で自由詩1511/6/5 19:01
変容する熱の色の研究 / 自我の絞殺(考察)自由詩711/6/4 15:53
(←写真クリックで拡大)/ 無防備なあなたへ散文(批評 ...11*11/5/29 4:16
カナリアのフランケン[group]散文(批評 ...911/5/24 23:35
自由詩911/5/22 22:40
夕方、公園のベンチで / もう1つの生が始まる自由詩1411/5/15 4:30
言葉が石英だったら[group]散文(批評 ...12*11/5/12 7:47
白いブランコの夜に / 暗闇に光るコスモス自由詩12+*11/5/8 18:59
混沌を規定するもの自由詩1711/5/4 14:09
微熱 / 風に舞う砂自由詩1111/5/1 23:50
あなたを映す世界 / 木漏れ日に揺れる想い出自由詩1611/4/25 20:53
迷子に自由詩12*11/4/23 18:11
月影 / 春の夜の記憶自由詩20*11/4/17 5:11
血蛾 / 傷つける想い[group]自由詩6*11/4/14 1:58
幼女はDaisyを持つ自由詩511/4/11 23:53
缶蹴り[group]自由詩3*11/4/10 10:38
待っている少年[group]自由詩611/4/8 0:59

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