この薄っぺらな皮膚一枚の下で
血はごうごうと流れている

うるさくてかなわんよ
まったく
とまってくれ今すぐ

太陽が熱と光を叩きつけてきて
世界のど真ん中で高笑いする

メロンソ ....
ぼくたちが童貞だったころ
汗で肌に張り付いた
女の子たちの制服の白いブラウスは
未踏の大陸の地図のように見えた

街角の薬局の店頭では
小箱に入った不穏な計画が
巧妙にカムフラージュされ ....
帰り道が
どこにも
繋がっていなければ
いい

口笛は
誰にも
聴こえなければ
いい

信号が
ずっと
青のままだったら
いい

買ったばかりの
スニーカーを
居酒屋 ....
熱く焼けたアスファルトの上に仰向けになっ
ていると、自分がいかにやわらかい生き物な
のかということを思い知らされる。上空を横
切っていく六機の戦闘機が薄い影を落として
いく。羽ばたかない渡り鳥 ....
きみは旋律だ
最初の旋律であり
最後の旋律そのものだ
目を閉じて思い描く光り輝く十字架だ
書き尽された全ての文字を初期化する黙示録だ
星間を行き来するめくるめく通信だ
都市を跳梁するしなや ....
地下鉄のホームで
女子高生がケータイで喋っている
と思ったのだが
よく見てみると 女子高生のように見えたのは
等身大の女子高生型ケータイストラップで
空中に浮いたケータイからは
小さなノイ ....
一月は行く
二月は逃げる
三月は去る

八月は破裂する

線上を歩く
ウサギを抱きかかえて
その温もりを守るようにして
線上を歩いていく

踏み外せば
終わり

破裂する八 ....
どうせなら 今宵
青 噛んで 殺りましょ
呆れるほど 月が眩しいし
余韻など 無い方が好い
明日の朝には きっと
顔も 思い出せないから
だから 言葉なんかで
繕ったりしないで
あたし ....
道端に乗り捨てられたセダンの
埃の積もったボンネットに
おまえを押し倒して
やりたい

ここで

すぐそばを特急列車が走っていく
サンダーバード
轟音を上げて
飛ぶように

い ....
いま おれ
日本語じゃない言葉で話したい
誰も知らない言葉で話したいよ



ハロー かみさま

そして グッドバイ



歌うように吐き捨てて
そしたら
ひと ....
家に帰ったら覆面をした古典的な泥棒がいて
一心不乱に冷蔵庫を物色していたので
とっ捕まえて馬乗りになって覆面を剥いだら
そいつはなんと加藤ローサだった

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさ ....
4つの角すべてにコンビニが配置されている巨大な交差点がどこかにある
ローソン AMPM セブンイレブン ファミリーマート
4つのコンビニを逆時計回りにまわって
それぞれの店で13本ずつうまい棒を ....
おれたちはみんな
けっして像を結ぶことのない欲望を
一人で処理する方法を
ビデオから学んで育ち
大人になるまでの
永遠のようなモラトリアムを
飽きることなく
オナニーを続けることでやりす ....
おれは一人で
けものみちを
歩いていくから

だから
身を守る
ピストルがほしい

持っているだけで
きもちいい
そんなピストルがほしい

あちこちに
死体が転がっていて
 ....
彼女がバスタブの縁に指を滑らせながら

オーストラリアのヌーディストビーチのことを考えているとき

海辺の遊園地の巨大な観覧車は緩やかに回転する速度を落としていた



呪術師か独裁者 ....
東京に来ると
いつも雨降りでうんざりする

駅前のコンビニで買った
乳白色のビニール傘に
雨粒がボトボトと落ちてくる

東京メトロ
丸の内線で一駅
銀座まで
その短い時間でメールを ....
 一月の休耕田を、妹とふたり手をつないで歩いていた。

 灰色に塗り潰された空からは今にも雨かみぞれが落ちてきそうで、どこか雨宿りができそうな場所を求めて、ぼくたちは黙りこんで歩き続けていた。とは ....

永遠に
閉じる日が来ても

耳は
絶対に閉じないでいて
わたしの声を
受け容れていて

肩越しに過ぎてゆく
景色の速さに
その
狂おしいほどの
純粋さでしがみついて

 ....
胸騒ぎがするので
メリークリスマスと
小さな声でつぶやいてみた

すると
それが合図だったかのように
リンゴが枝から落ちる

落ちたら
すぐに
腐ってしまう
それはいつものこと
 ....
スローガンその1
コンビニエンスであることこそが最大の美徳である

きみはサブリミナルファックなテレビジョンを爆破して
イマジネーションで洗脳するニュータイプ
Bボタン押しっぱなしで加速する ....
獣の息づかいで
きみを
開く

スペアリブを
ナイフとフォークで解体するように
エレガントな野蛮さで

キッチンで
冷蔵庫が身震いする
低空飛行の爆撃機のような音をたてて

そ ....
どうせみんな
機械から生まれて
機械に繋がれて
死んでいく


ラヴ・マシーン


メキシコシティ生まれの農夫には
かえるところがない
八戸生まれの漁師には
かえるところがない ....
ぽえまない

おれは
ぽえまない

かなしくても
つらくても
せつなくても

ぜったいに
おれは
ぽえまない

でも
たまには
ぽえみます

ぽえむを
わすれるため ....
宇宙が
ほんとうにあるとして


その一番果てに
宇宙の端から端まである
途方もなく巨大な滝が
流れ落ちているとして


そんな
宇宙の果ての滝を想像しながら
いま
おれはカ ....
ふみ に したためた
ごみ の ようなきもち
いみ を すべて
なみ に ながすため
うみ に つづくみち
つみ を せおって
やみ の なかをゆく
きみ が ささやくこえ
みみ の  ....
ぼくにとって「おんな」という生き物は
基本的に年齢に関係なく「おんなのこ」であって
「おんなのこ」でない「おんな」は
生物学的に「おんな」であっても
ぼくにとっては「おんな」ではない

「 ....
今からある情景の描写をするが
それはけっして
何かのメタファーではない
それを読んで
書かれていること以上のなにかを
読み取ろうとしたりすることは
まったくの時間の無駄である


 ....
見てるかい
聴いてるかい

ぜんぶ宝石で
ぜんぶゴミ
おまえが{ルビ真実=ホント}で
おれは嘘

だからぜんぶくれ
おれにぜんぶくれよ

そしたらおれが
いかせてやるから

 ....
虹がミドリで怖い
茶色がミドリで怖い
喉の奥がミドリで怖い
目を瞑るとミドリで怖い
近所の肉屋がミドリで怖い
ドアを開けるとミドリで怖い
黒塗りのベンツがミドリで怖い
彼女の浮気の言訳が ....
ダイニングテーブルのうえには
いま
まさに呪いのかたちがある

パン
なみなみと注がれたぶどうジュース
半熟の茹で卵
干からびたベーコン
銀のナイフとフォーク

それらすべてが
 ....
大覚アキラ(759)
タイトル カテゴリ Point 日付
ごうごう自由詩4*07/8/13 13:42
ぼくたちが童貞だったころ自由詩807/8/10 13:23
今夜、浄正橋あたりで未詩・独白407/8/9 20:12
バナナフィッシュ未詩・独白207/8/9 18:24
きみは止むことのない旋律で世界を奏でよ自由詩407/8/7 16:36
dumb未詩・独白607/8/6 18:11
八月のウサギ[group]自由詩207/8/6 11:47
青 噛んで自由詩3*07/8/3 2:02
サンダーバード自由詩207/8/2 10:32
ハロー、グッドバイ自由詩407/8/1 10:30
ローサ未詩・独白0*07/7/30 17:53
都市伝説未詩・独白307/7/30 12:06
ネオテニー自由詩207/7/26 19:35
けものみち自由詩2*07/7/26 18:31
ワールズ・エンド・アミューズメント・パーク自由詩407/7/26 17:24
東京の愛人自由詩307/7/25 15:16
世界の終わりについて散文(批評 ...607/7/23 15:12
pledge自由詩12*07/7/18 13:57
モンスター自由詩1807/7/17 15:00
プラスティック自由詩107/7/17 14:04
デヴィル自由詩307/7/13 13:53
ラヴ・マシーン自由詩407/7/11 14:00
ぽえむ自由詩4*07/7/10 14:33
スペース・ヌードル自由詩507/7/9 17:13
みみなり自由詩307/7/9 16:57
「おんなのこ」論散文(批評 ...6*07/7/9 12:05
殺景自由詩807/7/6 9:19
自由詩2*07/6/29 3:43
ミドリ自由詩14*07/6/28 19:52
アメリカン・ブレックファースト自由詩707/6/26 12:18

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 
0.08sec.