青 噛んで
大覚アキラ

どうせなら 今宵
青 噛んで 殺りましょ
呆れるほど 月が眩しいし
余韻など 無い方が好い
明日の朝には きっと
顔も 思い出せないから
だから 言葉なんかで
繕ったりしないで
あたしの躯のなかで いちばん
天鵝絨ビロードに似た 手触りの場所に
流れに 流されるままに
竿 挿して 逝って


自由詩 青 噛んで Copyright 大覚アキラ 2007-08-03 02:02:34
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