罰当たりなんです
もう何回目?
あくび噛み殺すのは
僕の街では何も起こらないって


ワクワクするような
事件でも起これば良いのに
僕の街では何も起こらないと
罰当たりな事を考えるロ ....
増殖する鉄パイプの立方体構造の家は
清々しい程に無駄が無い
壁さえ無いから
扉も無いし窓も無い
猫も鳩も
どんな来訪者とて拒む事は有りません

屋根も有りません
そんな事だから雨も風も ....
目眩がするんだ
頭痛もするんだ

酷いんだ
世界が捩れて見える


手を繋いでよ
実感が無いんだ

この痛み
僕の物なのでしょうか
僕の物なのでしょうか


もう動けない ....
誰かが笛を吹いているんだ
泣いているようにも聴こえるし
笑っているようにも聴こえるし
怒っているようにも聴こえるんだ

君は大きすぎたんだね
僕たちは小さすぎるんだね
君の息づかいを感じ ....
ヤカンが蒸気を噴き上げている
換気扇が僕の深呼吸を助けてる
起き抜けの僕は寝ぼけ眼で
YouTubeでニュースをボーッと観てる

何でもない何時もの朝
ドラマチックに憧れるけど
平穏無事 ....
白い
大理石のフロアタイルを
敷き詰めたキッチンに

見たことも無い
巨大なサンマの開きが

横たわっている

旬は過ぎているけど
気にしないで

夢だから

頭だけでも軽 ....
暗闇ではなく空白
一枚の紙の様にも見えるが
裏表が無い
何も無い
何も無いと云う物が一つだけ有る
光源も無いので影も出来ない
そんな空白に
立体感の無い蝉が張り付いている

みんみん ....
深き海の底
光届かぬ暗闇に
圧力に耐えて生きている
あなた深海魚みたい

何かの間違いで
底引き網に引き上げられ
飛び出したはらわたに
眼を点にして驚いたりして

空が好き
太陽 ....
1日が
黒い地平線に
呑まれるように傾いて行くよ

地球は丸くなんかないんだ
確信があるよ
長く伸びたボクの影が追いつかない程に
転げ落ちるんだもの
刻一刻
地面が傾いて行くのが分か ....
むかしの人々は
だらしなく開かれた口から
魂が抜け出ると信じていたらしい

なにかの間違いで
底引き網で引きあげられて
はらわたがドロリと飛び出した

深海魚みたいにですか?

怪 ....
通りすがり
とある中学校のフェンス越し

昨日からの雨で校庭は
ぬかるんだり
小さな川が流れたり

片隅に植えられた
紫陽花の葉っぱの上では
雨粒たちが
青瑪瑙の勾玉みたいに
一 ....
遥か彼方へ流れ続け
時のうねりにこの身を削られる

生きてく事は自傷行為さ
傷つくこと避けられないけど

ダイアモンドはブリリアント・カットに
削り出されて輝くって言うじゃない


 ....
水たまりに映った
くもり空見ていたら
雲の上を歩いて
いるように思えたのです

独りきりで歩くのは
ちっとも
寂しくなんかないけれど
かじかんでる
この指を
誰かと絡めたいのです
 ....
去年は
シロクマの
きぐるみで
過ごしました

今年は
そのシロクマのきぐるみに
黒い絵具で
柄を描きたした
パンダのきぐるみで
過ごそうと
決めました

来年は
クチバシ ....
空洞が無いと
オカリナは
歌を聴かせてくれません

空洞が無いと
ドラムは
退屈な時間を切り刻んでくれません

空洞が無いと
ピアノは
弦をときめかせる事が出来ません

などと ....
扇風機の羽根に
纏わりついた
綿ぼこりが
窓をすり抜けて来た風に
ほつれて
ふうわりと
フロアに舞い降りてくる頃

天秤座のワタシは一つ歳を取ります

プロペラを持っているのに
 ....
涙で
インクが
滲んでゆきます

もつれた線が
解けてゆきます

意味は半透明になり
影を失ってゆきます

それは
生まれたての
原始の海のようにも見え
ワタシの心を癒してく ....
それは夢

花のように鍵盤を
ピアノから摘み取る夢
フロアを埋め尽くす白と黒
インプロヴィゼーションなお花畑
ケセラセラな作曲家はご満悦で
偶然は神様の御告げと信じてる

でも絶対
 ....
首すじをすり抜けたのは
春の嵐ではなく
えもいわれぬ
胸騒ぎ
叶えられないかもしれない
希望
翼持たぬ者をさえ
空に向かわせてしまいそうな
強迫観念

脚を
すくわれぬよう
「 ....
そんなに
近寄られると
嬉しいような
苦しいようで
皮を剥かれた心臓が
脈打つたび
ルナティックに叫び出しそうな
ワタシを
ワタシの中に
ワタシが見つけるのです

bye-bye ....
小さな穴を掘ります
小さな夜を作るの
水溜りは何処かに消えた
小さな種子になり
隠れて生きるの

陽炎の中歩けば
呼吸が出来ぬ小魚
みたいに
空見上げられずに
今はまだ
種子にな ....
日照りが続くと
実感するよ
僕達が
柔らかい機械
なんだってね

えら呼吸を忘れ
体内に海を抱えて
何処へ行くつもりなのかな?

いっそのこと

部屋中を海水で満たしたいな
 ....
手のひらを広げ
あなたの頬を包み込んでみました
こわれそうな
やわらかなぬくもりでした

手のひらを広げ
あなたの肩を抱きよせてみました
流される時の中
いつか
はぐれてしまうのは
 ....
あかぎれで
指の関節ん所が
裂けちゃいました

あっちもこっちも
裂果したプチトマトさんみたいで
パックリと痛々しいのです

いや

プチトマトさんは
果肉の中に育った種たちを
 ....
トマトは
ただ
種を蒔きたくて
裂果する

ワタシは
カチカチに乾いた皮膚で
頑なにワタシで有り続けようとして
裂果する

どうやら
トマトより
慈しみに欠けるワタシ

ほ ....
包帯を顔面に
ぐるぐるまきまき

ミイラみたいで
死んでるみたいな
サナギみたいで
これから生まれ変わるみたいな

ヒトのココロは
一生のうちに一体
何回生まれ変われるのでしょう? ....
子供がもう大きくなったから観る事もなくなったけども、アンパンマン・シリーズのキャラの一人、ロールパンナちゃんには毎度泣かされました。

悪の心と善の心を併せ持つ幼児向けアニメキャラとしては、おそら ....
窓の向こう
丘の向こう
風の向こう
雲の向こう
空の向こう
星の向こうを目指そう

身近な
己を掘り返すと
恥ずかしいモノとか
美しくないモノとか
お弁当箱に放置された
お昼に ....
枕は夜の舟
ソバ殻
ビーズ
低反発ウレタン
素材は様々

草木が眠る頃
ボクたちの首を乗せて
夢に漕ぎ出す

地球の半分ではいつも
首無し死体が散乱しているが
肉体の重みから
 ....
「線」だと信じていたものは
2つの物体が激しく衝突して
へしゃげ合った境界でした
あるいは
引いては寄せる波打ち際だったり
刻々侵食され崩れる海岸だったり
そんなものでした

世の中は ....
まいこプラズマ(58)
タイトル カテゴリ Point 日付
初シンドロー夢自由詩024/1/8 19:34
ジャングルジムと夢想自由詩023/1/28 18:08
Broken Terminator自由詩122/11/26 10:45
虎落笛自由詩122/2/6 16:43
ロックンロールは他所でやってくれ自由詩122/1/30 17:58
生臭い初夢自由詩422/1/2 22:07
空白に蝉が一匹自由詩021/9/2 0:45
嘆きの深海魚自由詩221/8/30 21:33
転げ落ちる自由詩3*20/11/8 5:58
欠伸自由詩420/9/20 8:30
落ちてきて流れてゆく自由詩420/7/12 7:56
自傷なボクら自由詩520/6/15 2:06
Daydream自由詩320/4/5 11:38
きぐるみ自由詩220/1/1 1:10
kiss自由詩519/10/12 21:06
天秤座のワタシ自由詩419/9/29 8:27
インクが滲む自由詩119/9/22 20:49
鍵盤と鍵盤の間で自由詩219/9/8 17:19
spring storm自由詩119/4/21 14:45
super moon自由詩218/8/26 18:38
小さな種子になって自由詩218/8/12 20:30
えら呼吸は忘れました自由詩218/7/1 10:42
手のひらを広げ自由詩218/5/29 19:19
あ痛たたたたたたっ自由詩418/1/18 12:40
裂果するワタシ自由詩318/1/15 21:31
包帯ぐるぐる自由詩118/1/12 20:32
ロールパンナちゃんの苦悩自由詩117/12/31 10:03
理由自由詩317/8/26 17:48
夜の舟自由詩317/6/10 6:50
「線」に憧れるワタシ自由詩417/5/31 20:57

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