あかぎれで
指の関節ん所が
裂けちゃいました

あっちもこっちも
裂果したプチトマトさんみたいで
パックリと痛々しいのです

いや

プチトマトさんは
果肉の中に育った種たちを
外に出そうとして
本能で
つーかっ自分の意思で
パックリと割れるのだそうですが
ワタシの指の裂け口からは
もちろん種なんか出たりはしませんし
何か使命感でもって
パックリ流血する訳ではないのだ
まったく
なぁーんの意思も覚悟ないのですぅー

うーん
ワタシの根性は
プチトマトにも劣るのかもしれぬ

寒空の下
日々
乾燥してゆく皮膚は
頑なまでに己の形を保持しようと
凝り固まっている
ワタシがワタシがワタシがと固執し
柔軟性を失っているのだ
それにひきかえ
種たちの行く末を慮り
自らの身を捨てて裂果するプチトマトさん…
ワタシには
プチトマトさんが
赤い宝石のように見えてきたのでした

でも、まぁ
美味しく頂いちゃいますけどね
（もぐもぐもぐ…）