Daydream
まいこプラズマ

水たまりに映った
くもり空見ていたら
雲の上を歩いて
いるように思えたのです

独りきりで歩くのは
ちっとも
寂しくなんかないけれど
かじかんでる
この指を
誰かと絡めたいのです

けど
やっぱり面倒くさい
などと
思案していると

ととととっ

突然
背後で
響く
クラクション

とぎれる私のDaydream

横断歩道の真ん中
突っ立ったまま夢見ていた

ワタシ危ない子

ゆっくりと刻が進めば良いのにね
雨降りの午後のカタツムリみたいに

ワタシは
誰にも理解出来ない
言い訳をする子なのです

雨上がりの空では
ちぎれぐもが逃げてゆく
追いかけても届かない
遥かな憧れみたいですねぇ

ああ
誰も聞いてないかぁ

赤い傘をひろげて
風向きを確かめ
上昇気流を集めて
飛べるかしらとまた思案してみる

だから
さようなら

流れを止めないハイウェイ
ビートを刻むハイヒール
目が回る毎日
都会のハイテンション

さようなら

ゆっくりと落ちて行ければ良いな
赤い傘はフワフワと
可愛いパラシュートにもなるのです

また
背後で
響く
クラクション

幽体離脱したならば
上昇気流を集めなくても
空を
飛べるのかしら?

また
のんびり
思案するワタシ

突っ立ってる





自由詩 Daydream Copyright まいこプラズマ 2020-04-05 11:38:01
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