みずからを救う詩しか求めていない。けれどもそんなもの無いのは知っている。それでも求め続けないと息ができない。だから詩を書くことをしている。詩を書くことは、今の自分にとっては喘ぎ喘ぎする息継ぎみたいな ....  
          掌編

両親たちがまた罵り合っている 
このふたりはもう向き合う事がないのに 
まだ一緒にいる 
おそらくどちらか先に死ぬまで罵り合うのだろう 
肉親が優しかった ....
コメント欄でやる話じゃないので、一輪車氏の「批評」に対する返事をこちらで書くことにします。

>ほかのことならともかく、倫理的な内容なのでひとこと。
>あまりにもひどい、これはなにかのギャグです ....
ロック魂「別に意識してないけど普段着だよ」

シチュエーションが全く思い出せないのだが、服の話で、
高校の時の音楽繋がりの仲間で、ロックに染まっていったSが、
(いつもジャラジャラした服を着て ....
 
          雑文 

 傘と云うものに偏愛がある。
 わたしも大昔、滑り台の上から傘を広げ飛び降りた子供だった。
 ロートレアモン、北園克衛、アレハンドロ・ホドロフスキー、彼らの ....
五行山(ごんごいさん)、という言葉を聞いたことはありますか?

また新たに回り始めた方には耳触りない不思議な文言に思えるでしょうし、もはや独りでに爪が減るような方にとっては回るものすら今やいな ....
締め切ったカーテンの端が発光する朝。
カーテンを開けてみると、思ったより暗い、曇り空。

昨日の夜、一ノ世君から託された番号を見ていて気づく。
1、3、5、6、8、0この数字を並び変えたのが、 ....
 大白川登山口に着くと雨となり、当然誰も居なかった。レンタル簡易トイレがのっそり立ち、周りには雑草やらススキが生い茂っている。雨は次第に本降りとなり、雨具を着る。
今日を逃がすと次回はいつ行けるかわ ....
ここの部屋の、窓からはマンションがたくさんみえる。いくつもの長方形が、かさなる長方形が、夜になれば灯る長方形が。空はすこしみえる。直線で区切られたいびつな図形として。
ニュース、書いては消し、裏 ....
チョコの包み紙をはぎ、そのバーコードを入力する。
慎重に、間違わないように。
頭から。
鼓動が、強くなる。
それに合わせて、ゆっくり息をする。
落ち着いて、落ち着いて。

特別なパスコー ....
 
 どうやら私は死んでしまったようだ。
私は葬儀場の天井に実体の無い魂としてぼんやりと浮かんでいた。なぜ死んでしまったのか、よく思い出せない。体調不良になったような気もするし、何かの事故にあった ....
コンビニだけど、もうコンビニじゃない場所に、雨音がしみ込んてくる。

【密】の人はどこか楽しそうな、そんな雰囲気がある。
「失礼ですが、いくつか質問をしてよろしいでしょうか?」
【密】の人の言 ....
昨日は、みんなで話し合って、ちょっと仲よくなれた気がする。
そう思う、朝、連座君から声がかかる。

連座君の部屋に行くと、菜良雲君が先に来ていて、山藍さんが後から来る。
みんな、表情がどこかや ....
「なぜ人は誰かを傷つけるの?」
 と、娘が問いかけてきた。それは、私が常日頃胸に抱き続けている疑問でもあった。

「それは、自分が傷つくことを恐れているからだよ」と、私は答えた。
 春の ....
私は割れた花瓶に水を注ぐ
花瓶はいつまでも満たされない

俺は目隠しをして
手に触れた物を壊す
壊れたくなかったら
俺に近寄らない方がいい

私は心の裏側を読む

俺は何もない
 ....
昼の三時。

連座の部屋に四人で集まる。
今日は山藍さんがお茶を淹れてくれる。

「昨日、榛名さんと少し話したんだけど、赤い棘鎮圧について、みんなの思いや考えを聞きたい」
まず菜良雲が口を ....
「とりあえず、中に入って」

エナちゃんは、私のベッドの上に座る。
「昨日、シュークリーム買ったんだけど、食べる?」
「シュークリーム。食べる、食べる」
「麦茶もあるけど?」
「ありがとう ....
 瓜田リウはストーカーである。正確には市の市民生活部共生局共生推進室特別調査員である。共生推進室とは「みんなも、みんなじゃないひとも」をスローガンに、深刻化する住民の孤独の問題に取り組むべく設置された .... 目を覚ますと花にかこまれている。
見たことのないきれいな花。
ここはどこだろう?
そう思ってあたりをを見回すと、うさぎ?がこっちにやってくる。
でも、二本足で立ってるし、頭は私の腰くらいある。 ....
 コロナの影響で家業はさっぱりだったが、昨日は久々に朝から厨房に立った。昔から来ていただいている県内客の四名様。この人たちは少人数でやってきては、楽な場所で楽に山菜を採りたいと色々と突っ込みを入れてく .... 「赤い棘か」
「菜良雲君、知ってるの?」
「ま、名前だけな」
「大きな組織?」
「詳しいのは、連座から聞いてくれ」
私は連座の方を向く。
「はっきり言って規模は小さいよ。それと、そこまで力 ....
夕方、六時。
連座の部屋に集まる。
菜良雲はもう来ている。
部屋の中を見回す。
山藍さんはまだ来てないみたいだ。
「山藍さんは、先に休んでもらったよ」
ベッドに座った連座が、椅子に座るよう ....
なんで?
と言いたい思いを飲み込む。
「大丈夫かな?」
少し言い方を和らげる。
「まあ、賭けだね。因果列行は休憩室も兼ねてるから、居心地が悪いわけじゃない。いざという時の拠点として申し分ない。 ....
「一ノ世の奴、遅いな」
菜良雲が苛立って言う。
「まさか、死んじまったか」
こいつ。
「一ノ世君は死なないよ」
山藍さんが言う。
私も続ける。
「一ノ世君は、きっと生きてる」
「根拠は ....
因果列行のドアが開き、まず山藍さんが外に出る。
外は眩しいくらいの晴れ。
晴れ?
雨降り街が晴れてる?
すっと、一ノ世君が外に出て、山藍さんの側に寄る。
そのあと、辺りを見回して言う。
「 ....
「{ルビ一ノ世=いちのせ}君、今、どこ?」
「三日月橋の下」
「三日月橋か。状況は?」
「そこそこ追い込まれてる」
「了解。すぐに行くね」
「ありがとう。{ルビ榛名=はるな}さん。持ちこたえ ....
某月某日

 20200年4月1日ですね。


某月某日

 どいつもこいつもマスクマスクうれせえや。俺はしてないぞ。タバコも吸ってるぞ。低収入だが給付金は断る。飲み屋のおっちゃんにでも ....
週に3回か4回、自転車を15分こいで通っている花屋は大型マーケットのすみにあって、だからか、こういう時期でも営業を停止しない。でも場所はあんまり重要じゃないのかもしれない、街のなかにある花屋をみる .... 一人のつかれた様子の人間がスーパーマーケットの一角に立ちつくしている。棚に陳列されたあるチーズを眺めている。もう長いことそうしている。それはアルミ箔で六等分に個包装され赤黄色の円盤型の紙箱に収納され .... 今より若かりしころ、木の実ナナに似ているスーザンサランドン(スーザンのほうが少しだけ年上だけど)が出演していたshall we dance?を映画館で観た帰りの喫茶店で、リチャードギアはパチンコしてい ....
散文(批評随筆小説等)
タイトル 投稿者 Point 日付
詩を書く理由道草次郎1*20/7/2 13:31
二階の兄墨晶3*20/6/29 1:09
詩を書く資格(「ダイジョウブ」への一輪車氏のコメントについて ...もとこ120/6/28 16:29
夢の続き/ロック魂「別に意識してないけど普段着だよ」足立らどみ1*20/6/27 16:15
雨傘 -Parapluie-墨晶3*20/6/23 22:09
agreewaxv[group]竜門勇気1*20/6/22 19:10
恋昇り13「意味のない会話、意図のない話し」トビラ020/6/21 6:40
雨はきらいじゃない(落ちの無い話)山人5*20/6/14 17:26
メモ[group]はるな620/6/12 16:12
恋昇り12「つながる」トビラ020/6/7 6:21
カップ 山人2*20/5/31 4:56
恋昇り11「合格」トビラ020/5/30 22:18
恋昇り10「雨の夜」020/5/27 6:07
ある疑問まーつん120/5/24 13:12
恋昇り挿し詩2「いつか収束する今日へ」トビラ1*20/5/23 20:19
恋昇り9「みんなの思い、私の思い、一つの思い」020/5/22 7:19
恋昇り8「きっと大丈夫」0*20/5/20 6:14
震えブッポウソウ220/5/17 13:42
恋昇り7「やさしい夢」トビラ020/5/17 13:40
厨房に立つ(改題しました)山人7*20/5/17 9:09
恋昇り6「明日の朝またおはようと言うために」トビラ020/5/16 10:19
恋昇り5「心配と信頼とシュークリーム」020/5/15 6:23
恋昇り 4「通知」020/5/14 6:03
恋昇り3「相談」020/5/13 6:25
恋昇り 2 「こんなことってある?」020/5/12 6:51
恋昇り1*20/5/11 7:01
某月某日 ー 詩ではなく、批評でもない、ただの言葉石村9*20/5/6 21:27
メモはるな520/5/4 17:37
チーズの箱ブッポウソウ020/5/4 9:50
GWに振り返る足立らどみ3*20/5/3 8:19

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