私は、未だにヒステリックグラマーをかっこいいと思ってしまう自分が悲しいです。もう誰も覚えていない過ぎたものに固執し、当時の自分の価値観は間違っていなかったと思い込みたいがためにヒスグラを美の基準のひと ....
一月二十八日 日曜
天氣 雪
起床 六時三〇分
就床 十時〇分
朝起きたら雪が四十糎位降つてゐた
晝前勉强した
晝から電話をかけて驛へお問合せになつても解らないのでスタンドで待つて ....
進路のことで悩んでたヒロキが神木に
「将来の夢はなんですか~映画監督ですか?」と聞くシーン
ファインダーごしに
高校生が記号的に世界をとらえるとこでぶわっとなった。
そのあとのヒロキの
....
冬空の下を歩いていると、僕は、どこに向かっているのだろうかと思う。太陽の日差しは以前と変わらないけれど、でも、日の入りまでの時間は伸びてきたように思う。そんなことを思いながら歩いていた。隣町に向かう道 ....
一月二十一日 日曜
天氣 晴
起床 六時三〇分
就床 九時〇分
今朝は家中で一番早く起きてお勝手の用意をした
晝前はお掃除をしたり勉强をしたりして過した
午後から學校へ裁縫をや ....
つやつやの犬はコンビニの手前の曲がり角にいる。もちろん曲がり角に建っている家で飼われている、という意味だ。朝はカーテンの隙間から外を覗っていたりする。50代くらいの男性に連れられて散歩する姿も ....
一月十四日 日曜
天氣 曇
起床 六時三〇分
就床 九時〇分
晝前は勉强した
午後一時の兵隊送りに行つた
歸つて来てからお裁縫をした
母は夜お寺へお參りに行かれた
兵隊送り ....
ホルモンの乱れが、というかふつうに生理前とか最中とか、ほんとにもうこれでおしまいだってくらいに落ち込んでもう生きていてはだめだ、ほんなのわかりきってるだろ、それなのにここまで来てしまってさーという ....
何か奇妙な感覚がずっとあった。それは僕の中に気づかないうちに住み着き、いつの間にか成長していた。それに僕は浸食され、操られてさえいるのかもしれない。また、そのせいで、僕はおそらくひどい生きにくさを感 ....
不定期にお紅茶が実家から送られてくる。それは、「お紅茶」と呼びたくなるシロモノなのだ。50パック250円の紅茶ではなくて、ティーバッグだけどフレーバー的なラストノート的な芳醇な香りのする、綺麗な紙に1 ....
一月八日 月曜
天氣 曇
起床 五時五〇分
就床 十時二〇分
今朝はとても寒かつた
雪がチラ〳〵降つてゐた
三學期始業式
お友達におたよりのお礼を云ふ
式の時 雪がたくさん降つ ....
軽くて暖かそうなコートを一枚着て歩くひとを羨ましく見ながら、厚ぼったい、そのくせ風の通るような洋服をなんまいも重ねてぎゅっと縮んで歩いてます。
二十日間も雨が降らないで、ぱりぱりと乾くような空気 ....
一月五日 金曜
天氣 晴
起床 六時七分
就床 九時〇分
晝前はポスタ|やら標語等を整理した
八日に持つて行く物等を揃へた
お晝から母校の先生を尋ねた
日直で學校においでになつた ....
一月二日 火曜
天氣 晴
起床 五時〇分
就床 八時三〇分
朝 川島書店で萬年筆を買つて貰いました
晝から由美子と東校へ展覧會を見に行つた
それから熊田で便せんを買つた
....
あたたかいきもちは、いつだって僕を傷付けてきた。これは幸せになるためにあるものではないのか。笑って、僕に「君は出来ないよ」という怪物に僕は泣きながらうなずいている。怪物の言う通りだった。僕は何も出来 ....
一月一日 月曜
天氣 晴
起床 二時〇分
就床 十時〇分
あゝ輝かしき昭和十五年 皇紀二千六百年は明けた
午前二時起床
父・兄・妹達と神社參拜に出掛ける
長谷神社・鎮守様・白山神 ....
十二月三十一日 日曜
天氣 晴
起床 六時三〇分
就床 九時二〇分
晝前は兄さんと二階の大掃除
妹達も總動員で疊も掃除した
お晝からはお勝手の手傳をした
母に「とてもよく働いてお ....
十二月二十三日 土曜
天氣 晴
起床 六時〇分
就床 九時〇分
今日は終業式である
校長先生より休中に於ける御注意・花村先生の御注意・奥田先生の御注意
式後紀元二千六百年の歌の練習 ....
財務省を中心とする緊縮財政派の役人や、議員や、学者や、財界人や、新自由主義者たち、マスコミが、押しすすめようとしていることは、日本という国の「文化」「国土」「資本」の破壊だ。
話が長くなるのを避 ....
日記を書くこと自体は一般的だが、それは人に堂々と見せるものではないと思われている。むしろ見せたら恥ずかしいし、ましてや人が見ておもしろかろうなどという”作品”のつもりで公にすることはよほど白眼視されて ....
茂丸のことが好きだった
人生は泡のようなものだと言ってくれたから
茂丸は私の友達だと思った。
茂丸の書く文章は狂気じみていて時々発作のように笑い転げる。
息子の夢野久作の文ととても似ている ....
シュトゥットガルトの朝はいつもコーヒーの匂いで目覚めた。
朝の気温低下で水蒸気でくもった窓からはブドウ畑の斜面が見え、大きな灰色の野ウサギが横切って行く。
ドイツのプレッツェルは日本のパン ....
十二月十八日 月曜
天氣 晴
起床 三時十七分
就床 十時〇分
朝礼教室
吉田先生より御話がありました
今日は歴史と理科でした
お掃除當番に當つてゐなかつたので早く歸りました
....
十二月十一日 月曜
天氣 晴
起床 五時三〇分
就床 十時三七分
朝礼教室で吉田先生より
一・清潔整頓について御話がありました
二限は地理の考査でした
よく出来て嬉しかつた
三 ....
パウロはキリスト教信者を最も過激に弾圧する
ユダヤ教のファリサイ派でローマ市民という特権の持ち主だった。
突然キリストの霊験により盲目にされたあとは
転身キリスト教を世界宗教にすべくゼウスを信じ ....
月夜の晩に犬を連れて散歩に出た。
境川という神奈川と東京都の県境に流れる川の畔を歩く。
橋のたもとまで来ると何やら小さな生き物が何匹も橋の隅をぞろぞろ
動いている。アメリカザリガニだ。向こう岸に ....
誰にでも、何かしら似たような経験があるかもしれない。何かが終って、それから解放されたように感じて、一抹の淋しさを感じながらも同時に湧き上がってくる妙な心地良さの感覚を。たとえば学校を卒業したとか、仕 ....
三ヶ月で200枚の絵を描く仕事、素人だがうっかり引き受けてしまう
馴染みのない画材は不安
初めの3枚は手探りで慎重に描いたがとても見られない
しばらくは早く適当に描いて上手く見える絵を描く感覚を ....
その日、ボロアパートの一室に帰って来ると、玄関のドアを開けてすぐに、花が一輪投げ捨ててあるのを見つけた。俺は一人暮らしで、花などには興味がない。従ってこれがなんという花なのかもわからない。花を持っ ....
国の予算について、新規国債発行で賄えばいいと主張してきたが、もちろん政府が国債発行という貨幣の供給を、民間や国民の側にし過ぎると、モノに対する貨幣の価値が下がってしまう。ここは個人消費や景気の動向を ....
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